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俺、私の望んだ世界  作者: 佐倉志保
第一章 最初の選択
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すべての始まりはここから

この話は過去に何があったのかそれとこれからどう向き合っていくのかを選択させる話です。

もう少しで高校の入学式が迫っている。俺は晴れて高校デビューになるが今の俺には憂鬱だ。

「明後日には入学式か.....行きたくない」

女の子になった俺は学校についてどうするか話し合った。結局、俺が受かった高校に通うことになるんだがどうやって先生たちに話したんだろう?兄さんは怖いわー

「葵。人間誰しも裏の顔を持つ奴だって居るんだぞ。」

兄さんは言った。心の中で言ったはずなのに何でわかるんだよ。エスパーなの?

「葵。そういや今日は制服が届くぞ。しかもJKの制服だ。俺が頑張って調達してきたんだ。ありがたく受け取りたまえ」

兄さん、それ他の人が聞いたら明らかに兄さん変態だよ。調達って言い方やめような。

「葵。」


「何?」

何だろう?

「これから俺のことお兄ちゃんって言っても良いんだぞ。それとも何お兄たんでも良いんだぞ。」

キモ!やめてくれその顔を俺に見せないでくれ。兄さんがどんどん壊れているよ。

「今日は蓮も家に来るぞ。(葵の制服を見たいらしい)」

えっ!九条さんが家に?ってヤバい確か九条さんって俺が元男だって知らないんだからこの服装と顔はダメ。

「先に言ってよ。今から準備してくる」


「別に家なんだから良いじゃん!」

俺は気にするの。

「女の子は色々とオシャレしないと駄目なんです~」

思わず女の子らしいこと言っちゃたよ。

「そうですか。女子のことはよくわかんないから悪いな。」


「我が妹よ。言うの忘れてたが姉さんが帰ってくるらしいぞ。夏に」

えっ?姉さん?俺は驚いたって。だって姉さんって海外に居るし夏に帰ってくる。

「それどう言うことなの?兄さん.....」

姉さんが夏に.....会いたくない。姉さんは俺が.....

「おい?大丈夫か葵。あっ.....」

沈黙が起こる。兄さんそんな顔で俺を見つめないでくれ。罪悪感と悲しみが出ちゃうよ。

「海斗君!遊びに来たよ。」

元気よく家に入ってきた朱里だ。こんな暗い話はしないで置こう。心配させてしまうしな。

「ああ。お前か.....こんにちは。」


「ええ...こんにちは?(どうしたんだろう。元気が無いね海斗君)」

気持ちを切り替えよう。またあの頃と同じは嫌だから

「朱里。ちょっと手伝ってくれるか。まだ慣れなくてな。九条さんが来るからこの格好のままだと色々と恥ずかしいし後、元男だってバレるから」


何とか誤魔化そう。これは俺達の家族の問題だからな。朱里には知られたくない。

「いいよ。九条さんが来るんならもっと可愛いしないといけないね♪」

ノリノリな朱里だ。やはり普段のこの明るさが好きだ。

「お前もいつも来てるけどそんだけ葵が心配なんだな。じゃあ俺は蓮を迎えに行ってくるから来るまでには終わらせるんだぞ。」

そう言った兄さんは家から出てバイクを乗りはじめた。兄さんいつの間に免許何か取ったんだろ?

「ねぇ。本当にわたしが来る前に何があったんのか教えて貰えたらいいなぁーなんちゃって!」

ドクッ❗俺は心臓が激しく動いた。気持ち悪い。あの頃の事なんて思い出したくない。

「嫌だ!お前なんかに教えたくない‼」

俺は激しい声で言ってしまった。ああ~やってしまった。

「そうよね.....人間誰しも言いたくないことあるよね。ごめんなさい。」


「えっと。こちらこそ驚かしてすまん。」

この空気辛い。逃げたい。ここから逃げれたらどらだけ良いことやら。

「明後日から葵君も高校生デビューだね。おめでとう❗」

高校ねぇ~こんな姿で学校行ってもなあ。朱里と兄さんは2年の先輩だからフォローしづらいしああーどうすればいいんだ。

そう考えているうちにすっかり終わっていた。

鏡に映った俺。何度も見ても可愛いけど良くわからなくなってきたかも。

それから兄さん達の帰りを待つことにした。




海斗side1

葵は昔から何かしらの病気らしいのを持っていた。いつ発症したのかはわからないがアイツは姉さんである真奈姉を傷つけた。あの時は良く状況がわからなかったが今ならわかる。だから俺は......

「目的地はもう少しか。葵の事を心配しても仕方ないが今は楽しい一時を過ごしてくれたら助かる。」

アイツは女になってから笑うようになった。そして兄である俺と朱里との交流も増えた。これで良かったんだろうか。

そして蓮を見つけた。

「よーし!蓮、迎えに来たぞ。」


「海斗さんどうもすみませんね!迎えに来てもらうなんて」

蓮蓮がそう言う。

「良いってことだ。蓮だって俺の妹の制服姿見たいだろう~ぐふふ」


「わかってるな海斗さん。あたり前だ。」

はっはっは。蓮は気が合うな。

そろそろ動かないと間に合わないかもな。さぁ葵、どのような選択をするか楽しみだぜ!

それと.....


葵を守ってやるさ。必ず。兄として。これが俺の罪を償える唯一の手段だから.....

読んで頂きありがとうございます!

新キャラが出てきたりしてシリアス感満載ですが次回からは当分シリアスは無いですので面白くなるように頑張ります。後、兄である海斗は何か知ってるそうかもね。次回もお楽しみ

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