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俺、私の望んだ世界  作者: 佐倉志保
第一章 最初の選択
12/25

午後の学園生活

前回の続きに入ります♪最近投稿ペース早いですけど暇があるのは今だけなので急いで書いてます。


俺達、つまり俺・正輝さん・彩香ちゃん・九条君で体育館に向かった。そこには沢山の新一年生と二、三年生達がほぼ集まっていた。午後からの部活動紹介を見るのは自由参加らしいが生徒数が多いからこそ余り変わらない気がする。

とにかく俺達も座ろうと思い空いている四席に座る。


「ねぇねぇ?これからどんな部活があるか楽しみよね。」

最初に口を切り出したのは彩香ちゃんだった。


「まあそうだけど、俺的には部の先輩達が気になるな。」

次に言ったのは九条君であった。


「九条?それ誤解されるからやめとけよ。他の人からにしたら完全に女子の先輩を狙っている下級生だも思われるから」

正輝さんが突っ込みを入れる。


「それでさ。葵ちゃんはどう思う?」

急に俺に質問が来たから皆の会話を聞いていた自分は思わず『えっ!』って言いそうになる。


「えっとね。わたし的には楽しそうな部があればいいなーと思うよ。」

ありのままの言葉を三人の前でぶつける。

別に俺は楽しければ入るし自分に似合わなかったら見たときから最初からしないって決めてある。小中でやって来た剣道だって姉に勧められて始めた前例があるからこそ本当に自分のしたいことが有ればなと思う。


「そろそろ始まるよ。」

そして彩香ちゃんがそう言った後に生徒会長である藍沢瀬奈が体育館の前にたち話しはじめる。


「皆さん、今回は多くの人に集まっていただきありがとうございます。今回は新一年生の勧誘のための部活動紹介をしてもらいます。部活、それは先輩と後輩との暖かい友情そして青春。わたしたち生徒会は生徒全員にその青春を味わってもらいたいと毎年思いながら活動しています......」

生徒会長が言った『青春』とはこれだけの多人数全員が送れるのは流石に無理であることがわかる。生徒会長──藍沢会長はどことなく怪しさに包まれる。


「では、話しも長くなりまして退屈だと思いますのでこれぐらいで」

藍沢会長は礼をしてその場から退場する。

ようやく部活動紹介の開幕だ。


「サッカー部です!おれたちは日々、ボールと面と食らって練習してまーす。新入生の皆ー宜しく。」

定番のサッカー部の紹介。何ボールと面を食らってだよと笑いに包まれる。


「わたしたちアイドル研究部の活動はこの学園に在籍している美男美女を日々観察してます。皆宜しくね。美男美女勧誘大歓迎!」

アイドル研究部という変な部活なのにこれが正式な部なのかと疑ってしまう。しかも観察ってスカートじゃん。


「ぼくたちは陸上です。皆であの夕日の彼方まで走ろう‼(陸上全員)」

夕日の彼方っておーいどこに行っちゃうの陸上部。


「裏組織ASO部だ。特に何もしていない。でもちゃんとした部活だぞ。非公式じゃないからな。」

俺はこの部の紹介に関してはビックリして唖然している。

それに気付いたのか三人が心配してくる。


「どうした?そんなにさっきの部活が気になるのか?」

気になるのは確かだ。でも違う。


「もしかしてあの格好いい人に見惚れてたの?」

確かに格好いい人だ。確かにその人であってるけどでもそうでもない。


「なるほどな。アオイたんわかりやすいな。」

この空気を察した九条君。アオイたんって言わないで。九条君もがよく知る人。

兄である海斗だった。恥ずかしい。今、お兄ちゃんのへんてこな部の紹介を聞いた。やめてよ、お兄さんの妹であるわたしが逆に恥ずかしくなる。

九条君以外の二人には心配されたくないので正直に言う。


「あ...あの変な部の紹介してた格好いい人はわたしの兄です......」

やる気の無さの態度で語った。それ以上にビックリしたのはそのあとの二人の反応だ。


「えぇぇ────!」

二人一斉に驚きを隠せない言葉を言う。その反応はガチの驚きを表していた。




そんなこんな事があり大体の部活の紹介が終わった。あれから色々と慰められた。

今までに紹介されてきた運動部は野球部,テニス部,バト部,バレー,バスケット,柔道や弓道,空手などなどであった。

文化部は可笑しな部活が沢山あり突っ込みたいところであるが止しておこう。中には魔法研究会とか今日の一日を忘れはしない同好会(意味わからん)など研究会と同好会など存在していた。


「そういや剣道部もあったな葵さん」

剣道部。確かにあったが。


「そうね。葵ちゃんって剣道できるのよね」


「う、うんできるよ。それなりには」

小中でしていた剣道。とって言ってもそんときは男だったから今じゃ無理かもな。多分女の子身体だから体力や肉体的に下がってるから。


「じゃあ剣道部に入れば?」

まあそう来るよね。でも俺はきっぱり拒否しよう。


「ごめんね。剣道はしないよ。だってもう出来ないから」

出来ないってのは女の子の身体とは別に関係ない理由がある。


「どうして?」

彩香ちゃんちょっぴり暗い顔をしながら言う。


「怪我をしてるから。肩をね。」

肩を怪我をしている。それは中学二年生の時のインターハイでの強敵との対戦を終えた後、外に出て気分転換をしていた。その強敵だった人と話しながら歩いているとき近くで建築をしていた作業員がうっかりと木材を間違えて落としてしまった。

俺はそんときはにあいつを守るために犠牲になり.....その以降剣道は出来なくなり辞めた。ゲームにハマったのはこの事故の後だったな。

一通りの事を三人に伝えた。


「そうだったのね。理由を教えてくれてありがとう」

彩香がそう言う。


「そうだつたのか。悪い。嫌な思い出を掘り起こして」

正輝が謝る。


「皆、元気出そう。なあ?アオイたん」

九条が皆を元気付ける。後.....


「ねえ?九条君。アオイたんはやめてくれないかな」

すこしばかりイラッと来てしまうが今は微笑みが出てしまう。


「おい九条。それは急に笑わせるのはセコいぞ」

笑いながら正輝は言う。


「ふふっ。もう蓮くんてばこう言うときに皆を笑顔にしてくれるよね」

あれ?彩香ちゃんって九条君の事を蓮くんって今さっき言ったよね。いつもなら九条君って言ってたはずなのに?


「あっ!何でもないわ」

彩香はさっきまでの笑顔が急に消える。

まさかと思うがさっきのが彩香ちゃんの素なのか?疑問に感じる。


「よーし。部紹介も終わったから色んな部の見学に行こうぜー。」


「そうね。行きましょう!」

そうだな。色んなところを見に行くかと思ったが


「......」

俺は何かの視線を感じた。背後からの視線だ。長年の剣道をしていて身につけているからこそ俺は感覚には鋭い。

後ろを振り向いた。ん?藍沢会長?

遠くにいる藍沢会長と目があった。もしかしてさっきの視線は会長ってわけはないな。


「おーい!早く行くぞアオイっち!」

九条君に呼ばれる。


「うん。今すぐいく。後、アオイっちもやめて」

三人の後を追いかけて走った。さっきの事は忘れて今は部の見学の方に集中することにした。





「.....あの子がね」

藍沢瀬奈は微笑みながら呟いた。


「瀬奈様。どうなさいましたか?」

藍沢の事を瀬奈様と呼んだのは生徒会役員の一人であった。


「何でもないわ、ちょっとわたしの知る人と同じ雰囲気を出していたから気になっただけよ。行きましょう(かなう)


「はい、わかりました。瀬奈お嬢様。」

藍沢をお嬢様と言う生徒の名前は叶と言う。しぐさや言葉遣い的に主に使えるメイドなのだとわかる。


「これから楽しみになるわね。さて貴方はどう動くのでしょうかね」

意味深な言葉を残し藍沢と叶は体育館を出ていった。






あれから部活の見学に色んなところを回って見た結果.....

あの子可愛くねとか良かったらうちの部活に入ってください要望が多過ぎて困り果てた。そして疲れた。


「あれは想像以上にヤバイな」

他の皆も巻き込まれてあおいかを連れ引き戻すのに手こずって疲れたらしい。


「そうよね。葵ちゃんてばカワイイ過ぎるからこれは多分罪なのよ」

えぇぇー!流石の俺も困る。


「で、どうするんだ?多分これじゃどこに言っても無理だと思うぞ」

そうだな。確かに九条君の言うとおりだがこれ以上皆に心配かけたくないし皆だって入りたい部活だってあるだろうし


「みんなはどうするの?」

俺は気になったので聞く。


「別に俺たちは遠慮してないぜ。入りたい部活もないしな」

三人とも頷く。


「ん~これ以上みんなに心配をかけたくないから部活は入らないことにするよ」

俺は正直に思ったことを言う。


「まあ葵ちゃんがそう言うのなら」


「じゃあこれでどうだ?放課後俺たちで集まろうぜ帰ろうぜ」

放課後集まるか.....


「それいいな。そうしよう‼」

みんなの賛成が全票で決まった。


「じゃあもう帰ろうぜすることないからさ」

九条の言葉により俺ら(俺、九条、正輝、彩香)の四人は帰ることにした。




帰り道、正輝さんは途中で帰り道が違うので別れ俺と九条君、彩香ちゃんの三人で帰っている途中であった。


「ねぇねぇ?葵ちゃん?」

彩香が聞いてくる。


「どしたの?彩香ちゃん」

俺はどうしたのかと言葉を返す。


「葵ちゃんってどこか男っぽいところあるよね?」

まさかの回答に驚く。


「あ~確かにそうだな。」

九条も言われて見れば気付く。

俺は女の子っぽく演技を頑張ったがまだまだ完全にではなかった。


「そ.....そうかな?兄のせいかも」

俺は誤魔化した。


「ふふ~ん?もしかして葵ちゃんってお兄ちゃん子なの~」

彩香ちゃんは俺に対して煽ってくる。


「べ...別にそんなんじゃないよ!もう~」

俺は明らかに図星だったが頬を膨らませて『むぅ』となった。


「ごめんごめん。そう怒らないで(図星だったのね)」

彩香は余計なことを言ってまた葵を怒らしたらいけないと思ってあえて言わなかった。


「じゃあ俺たちこっちだからじゃあな綾瀬さん」


「バイバイ。葵ちゃん」

二人ともここで別れる。


「うん♪バイバイ二人とも」

俺もさよならのあいさつをする。

話しする相手も居なくなり特にすることが無くなった俺は静かに家に帰った。





帰って来た俺はお兄ちゃんに友達が出来たことを報告したときは泣いて嬉しがっていたな。大げさすぎ。

でもまあ今日は、楽しかったな。友達ができて。これから楽しいこと一杯なんだよな。高校生活これからどんなことが待っているんだろうと考えている間に俺は眠ってしまった。





読んでくれてありがとうございます。全然話し進まないですね。大丈夫です!

次回からは少しぐらい話が進みます。


(感想や要望、指摘などありましたら是非コメントしてください)

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