俺の普通の学園生活?
今回はのんびりとした学園生活です。急に新キャラ出るかも?楽しみにして読んでください。
正輝が葵さんって言ってたのに話が進むに連れて綾瀬さんになっていたことに気付いたので綾瀬に修正しておきました。他の回も直します。
「う...はぁぁ~。良く寝たー!」
朝、目が覚めた俺は今日から高校生活二日目を迎えることになる。新しい友達ができると言う嬉しさなのだが
「はぁ~俺、女になってるから無理じゃん。」
当然、男友達などそう簡単に作れるわけ無いじゃん。この見た目からして女の子の友達しか無理って言うか女子の友達も作れね~。
今考えても拉致がいかないしリビングへ行こう。
「おはよう!お兄ちゃん」
階段を降りてリビングに行ったらいつも通り、兄の海斗が朝食と弁当を作っている途中だった。
「おう!おはようさん。昨日は...その~悪かったな。」
兄が昨日の事について謝ってくる。昨日の事?あ......。
「忘れて。」
「でも今すぐにはちょっと...」
「いいから忘れて。お願い。」
せっかく忘れていたのに兄のほうが覚えていたなんて強く言い過ぎたかも知れないが俺にとってこれは恥ずかしいんだからね。
「お、おう。わかったよ。忘れるって。」
はぁ~これで無かったことになったな。
「じゃあ俺は着替えと髪を整えてくる。」
それから俺は部屋に戻り本日これで三度目の制服に着替える。うん!バッチリ。
鏡の前に座って髪を梳して今日は髪を結ぼう。どれが言いかな?と考えていたが今、俺が出来るのは二つ結び(ツインテールみたいな高度なことはできない)とポニーテールぐらいしか出来ないし二つ結びでいっか!そう結論を出した俺は早速髪を二つに結ぶ。ふと鏡に写っている自分を見るがこうして見ていると俺......ちゃんと女の子してるな。
自分が本当は男ではなく最初から女の子として生まれてきたのか?と思わされるぐらい感じる。
嫌々、そんなわけあるはずが無いって。俺はちゃんと男として今まで生きてきたじゃん。よし!そろそろ朝食が出来ているかもだし行こう。リビングに再び向かった。
「お、朝食が出来たから食べろよ。」
兄はさっきと違い顔が明るくなっているぞ。元気になってくれたか。
俺は朝食を食べ、歯を磨きようやく学園へ行くために外に出る。これからは新しい日々が待っているんだ!と期待を(多分)振り絞り学校への通学路を通る。今日は一人で歩いているのだが何かじろじろ見られて落ち着かないな。長年のゲーム歴でわかることがひとつある。これは俺に対してのだと思われる......多分。
はぁ嫌だなーこんな生活送りたくねーけどこの学園は生徒数も多いそう目立たないだろう。うん!考えている内に学校の正門にまで到着した。
俺の目標、それはたった一つ。男っぽい言葉遣いはしないこと(逆に不自然だし目立つから)それだけは頑張ろう。
でもやっぱり緊張するな。でもおどおどしてたらだらしないぞ俺!もっと堂々と。教室の扉を開けた。
「お...おはよう~。」
俺はあいさつを忘れずに教室へ入り自分の机に早速座る。特にすることがないからだ。
「な...なぁ?あいさつしてくれたぜ。俺に向かって。何、もしかして俺に好意があるとか。」
「そんなわけ無いだろうがお前みたいな童貞が好意を向けるわけないだろうが!」
ん?何の話してるんだろうな?あっちにいる野郎どもわ。おれも話に混ざりてぇー!
「はぁ?何。言ってんだよ。僕に決まってるだろ?あの子はそう思ってるよ。」
うーん。ますます気になる。でもな、ここであっちに行くのはまずいしな。
「何言ってんのよ男子は、そんなわけ無いでしよう!ただ単にクラスの皆にあいさつしただけでしょ。」
一人の女子生徒が大声で何かを話していた男たちを注意していた。もしかして俺の話題だったの?
「おはようさん。今日もなんだぁ?騒がしいな、お前ら」
そこに割ってきたのは真島貴斗と言う名前の生徒だった。隣には九条さんや神崎さんがいる。
「おはよー。まーた、その子の話題してたんだ~。」
神崎さんはニヤリと笑いながら周りの男子たちに言う。
「おはよう皆、綾瀬さんも」
九条さんは万勉な笑みであいさつしてきた。それと俺にも。九条さんって何度か話したことがあってもoffとonの雰囲気が違うんだよなー。onは爽やかで誰にでも優しそうな感じだけどoffは何か無理にバカを演じているようなそんな感じだったよな?疑問に覆われる。自分の知っている九条さんはoffの方だ。だから本当はonの方が標準なんだろう。
「大丈夫だった?綾瀬さんはもっとこう......堂々とした方が良いと思うよ。」
神崎さんが小声で俺に話してくる。嫌ー大丈夫だけど堂々とした方がーか、それは......無理。(今は)
それから予鈴が鳴り皆一斉に席に着くのであった。
「あー。皆、おはよう。今日からは本格的だからな。気を抜かないように。今からHRを始めるぞ。」
最初から面倒そうだな。面倒って言っても内容によるからね。俺は自分でそう言い聞かせたけど結論何故か『面倒』って言葉を使わないと言う結果になった。
「まだ委員長も決めてないし不便だから今から決める。したい人は自主的に挙手しろ。俺は誰になっても文句は言わねーから。これも一つの自主性だ。」
先生は急に委員長を決めるとかを言い出し始めた。
クラス委員長はやりたくないな。理由は目立つ・大変・仕事が繰り出されるから。だからここだけは何としても退こう。
「はいはい!そこにいる綾瀬さんがいいでーす!」
隣にいる男子生徒がいきなり俺を指名してきた。やっぱり......来ると思ってた。
「それいいな。よし綾瀬さんに...」
皆(男子)の一部がざわざわと言い出しやがった。ああ。これは駄目だ。俺がするパターンだ...と思ったが
「あんたたちね。先生も自主的にって言ってたでしょ。推薦したら意味が無いでしょ?綾瀬さんが本当にしたいのかを聞かないと駄目でしょ。」
よしいいぞっと思ったけれどあれー?俺が許可したらさせる気だったんかい。あ~ダメだー。
とりあえず断ろう。俺は席を立ち。
「ごめんなさい。わたし無理です!」
きっぱりと断った。これでおさまるだろう。
「え~(ほぼ全員)」
断ったのにこれって、もう俺に救いよう無いじゃん。
「仕方ないわね。わたしがしてあげるって。」
救いの手差しのべられた。その生徒こそあの沢田麻耶って生徒だ。
沢田麻耶──前にも言ったけど具体的には委員長的な雰囲気を出している。容姿はこれもまた美少女の分類に入るのだろうかわかならいがとにかく可愛らしい。髪型はセミロングのハーフアップに結び眼鏡をかけているけど......何でもない。
まずは感謝しなければ
「ありがとう。あの~?代わりに引き受けてもらって大丈夫なのですか?」
まあ、そもそも俺はしたいと一言も言ってないんだけどな。
「お礼は別に良いよ。わたし、本当は委員長したかったの。だからあなたがするのかしないのかを確かめてしないって言ったからよ」
なるほど~。俺が断った時点で解放されてたんだ。俺は心そこから嬉しさが溢れる。
「先生、わたしがします。委員長。」
「ん?そうか。じゃあ男子の方はっと。」
先生がそう言った瞬間男子たちは『げぇっ』と言う。
「先生!俺がしまーす。」
自分で手を挙げた男子生徒...まさかの真島貴斗だった。その場に居た誰もが唖然とし驚きを隠せない。
「ん?そうか。頼むぞ真島。」
結果、男子のクラス委員長は真島貴斗で女子は沢田麻耶に決定したのだった。
午後──午前中のちょっとした授業が終わり極普通の学園生活であったが今、俺は孤立している。
何故、孤立しているのかは大体俺が積極的に話しにいかないからだ。入学当初まで声を掛けてくれた生徒も見向きもしなくなった。多分、この人関わりづらいとか気まずいとかノリが悪いとか思われてしまったんだろう。そんなつもりじゃなかったのに。だが一部はまだヤベぇ、このまま孤立したままは嫌だー。(棒読み)
そう言えば午後からは部活動紹介があって終わりだったな。何としてもこの孤立感を解放しなければ!
「なぁ?お前、話しかけてこいよ。」
「は...はぁ?お前が行けよ。」
「ビビってんのか?お前たち!俺は行くぞ。」
「お...お前は勇者だな。(馬鹿ども達)」
教室中が一斉に騒がしくなる。はぁ~混ざりたいあの中に。何度も言うが今の俺には無理だ。女子の友達を作るしか...でも女話って何か俺には耐えれん。
「はぁ~友達欲しいなー」
軽く友達欲しいアピールを小声で口に出てしまった。あ、マズイ。これじゃあ自分でアピールして痛い奴だと思われる。
そんな事を考えてたらひとりの男子生徒がこっちに向かってきた。
「綾瀬さん!」
「は、ひゃいん!」
突然声をかけられてキョトンとビックリした俺は思わず変な声(噛んでしまった)を出してしまった。
「えっと。驚かしてゴメン。」
「いえいえ。そんな事は無いですよ。」
まあ急に話しかけられたらビックリしちゃうけど全然気にしてはいない。
「えっとね。俺は里谷正輝です。良かったら俺と友達になってください。」
里谷正輝っていう生徒は頭を下げて俺に向かって友達になろうと言ってきた。
当然、孤立している俺にとっては都合が良いチャンスだと思った。結論は決まっている。
「わたしで...良ければどうぞ宜しくお願いします。」
「えっマジで?おっと、こちらこそ宜しく。」
彼やったぁ♪友達が出来た!嬉しさが溢れそうになる。
「マジかよ。あいつ本当にやりやがった。」
「くそー!悔しい。」
数人の男子生徒は悔しがっていた。何であいつが友達になれたのかと。
「えっと....名前はどういう風に言えばいいのです?」
「じゃあ俺の事は気軽に正輝って呼んで良いよ。」
まさかの下の名前で呼んで良いと言われた。
「わたしの事は葵って呼んでください。正輝さん」
正輝さんにのって下の名前で呼び会うことにしようと思い自分も葵っと言った。
「さん付けはまあ良いか。じゃあ改めて宜しくな。綾瀬──葵さん」
間違えて名字で言ってしまった里谷正輝は、無理して訂正し直す。
「別に無理しなくて良いからね。慣れるまでは正輝さんの自由です良いから!」
無理をさせてしまったかと我ながら思う。確かにこの場合男同士なら気軽に下の名前でも言えただろう。だが、今の俺は中身は置いておき外見が女性。言いづらいにも仕方がない。
「ああ。わかったよ。じゃあ改めてよろしく綾瀬さん。」
「そうですね。」
俺と正輝さんはニコニコしながら握手をかわした。女の子になっての二人目の男友達だ。
「何々?何の話ししてるの?」
「俺の混ぜろー!」
途中から割って入ってきた神崎さんと九条さん。
「えっ...わたしと正輝さんが友達になって楽しく話を......」
「えーわたしも綾瀬さんと友達になりたいなぁ~」
友達ですか。もしかしてこれは流れにのって来てるのでは!と思ったので。
「良いですよ。神崎さん、宜しくお願いします」
お互い顔を下げて友達になる。
「宜しくね。それとわたしの事、神崎さんって言ったら堅苦しいじゃない?だからね、彩香って呼んでよ。」
神崎さんは彩香って呼んで貰いたいらしい。確かに友達なのに敬語とか堅苦しいさがあると可笑しい。ここは素直に言って。
「わかった彩香ちゃん。」
女の子を下の名前で言うが、何か恥ずかしい気持ちで落ち着かない。実はと言うとちゃん付けしなくても良かったのだがこの方がしっくり来たからだ。最も仲良くなったら呼び捨てにしよう!
「じゃあ綾瀬さんの事は葵ちゃんって言えばいいのよね?」
葵ちゃんって、女の子になってから朱里ぐらいしか言われてなかったからすごく慣れない。
「君が九条か?男同士宜しく。」
「ああ。宜しく頼むぞ。ありがとな。綾瀬さんと友達になってくれて」
「別に俺は綾瀬さんと友達になりたかったから最初からそのつもりだったし。」
男同士で仲良くし始める。この二人については意外な組み合わせとでも言えるだろう。一人はイケメンでクラスの人気者、そしてもう片方は極普通の男子高校生で彼の友達も含めて一般的。そうした正反対の二人はもう友達になったのか。やっぱり男の友情って凄いなー。
「あっそうそう!これから部活動紹介があるでしょ。この4人で観に行かない?」
これから部紹介が行われる。彩香はこの面子で部紹介を観ようと提案してくる。そうだな、この学園にはどんな部活があるのだろうかわくわく感を抱いて午後に行われる部活動紹介を見に体育館へと4人で向かった。
(次回に続く)
さて次回は部紹介なのですが面白い展開にしようと思ってます。新キャラが出ましたけどまだ立ち位置はただの友達ですが今後、どう言った関係までになるのか自分でもドキドキしています。
(感想、要望や指摘などがありましたら是非書いてください多分)




