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南溟の艦隊  作者: 飛龍 信濃
プロローグ
1/66

プロローグ巨艦就役

新作です

この話は、かなりの長編になる予定です


1942年世界の海軍は、大艦巨砲主義に包まれていた。

主要海軍は、軍縮条約がアメリカによって破棄された1936年以降、次々に3万トンを超える艨艟の建造を始めていた。

特に、アメリカの建造ペースは速くすでに16インチ砲を搭載する6隻の戦艦が竣工まじかか竣工していた。

さらに、16インチ砲12門搭載し排水量が6万トンを超えるモンタナ級4隻の建造も進められていた。う

また、世界第1位の海軍の座をアメリカ海軍と争う日本の同盟国であるイギリスも、キングジョージ五世級戦艦5隻の建造を始めておりすでにキングジョージ五世、プリンスオブウェールズ、アンソンの3隻が竣工していた。

そして日本海軍でも、1941年12月16日に竣工させた。

その巨艦は、呉海軍工廠にて極秘に建造が進められていた。

その為、日本海軍の中でもその存在を知る者は少なかった。

「これが、「大和」か。世界最強を福田啓治造船中将が自負するだけのことはある」

そう言ったのは、時の連合艦隊司令長官嶋田繁太郎中将である。

同時期には山本五十六中将も、候補に上がっていた。

しかし、彼の唱える航空主兵主義は海軍の主流ではなく結果として、主流である大砲屋であった、嶋田繁太郎中将が親補されることになったのである。

そんな彼の眼前には、「大和」の搭載する巨砲の砲身が、そびえ立っていた。

その砲の口径は46センチもある。

そう帝国海軍の主力である加賀型戦艦の搭載する、41センチ砲をあらゆる面で上回る、巨砲である。

そして「大和」こと彼女は、世界最強の戦艦の座を約束されていたのである。

また現在、三菱長崎造船所では妹である「武蔵」の建造が進められていた。

彼女は現在、姉の「大和」で出来なかった艦橋構造の改造工事を行っている。

「武蔵」はそれもあって、竣工が1942年8月5日に予定されていた。

さらに、横須賀海軍工廠では、3番艦である110号艦の建造が進められていた。

現在大和型戦艦は4隻の建造が決定していた。

そして4番艦は、姉の大和が建造された呉海軍工廠第6ドックにて建造が開始されていた。

今世界に「大和」にかなう艦は存在しない。

「大和」のライバルとなるのは、アメリカ建造が進められているモンタナ級となるだろう。

確かにモンタナ級は主砲こそ16インチ砲だが、それを12門搭載しており、投射弾量で大和型と同等のものを持っているのだ。

さらに防御力も、大和型と同等程度の物を持つと推測されていた。

しかしその頃には、日本海軍でもさらなる新鋭戦艦を建造しているだろう。

「まさに不沈艦の名にふさわしい艦だな」

嶋田繁太郎中将は、広大な「大和」の甲板を歩きながらそう言った。

38メートルもの横幅を持つ「大和」は、全く揺れておらず、また甲板に居るものに圧倒的な存在感を、示していた。

それは、46センチ砲の発射時の衝撃を吸収するためであり、圧倒的な安定感をもたらしていた。

「大和」が沈む事は無い。そう嶋田繁太郎中将はそう思った。

鉄で出来ている以上、沈まないことはあり得ないが、敵の攻撃を全てはじき返し致命傷を受けるには至らない。

そう思えるほど「大和」の防御力は高かったのだ。

一番厚い砲塔防盾には、650ミリもの装甲板が設置されている。

さらに、弦側にも今までの戦艦を大きく上回る、410ミリもの装甲板が張られているのだ。

これを打ち破るには、46センチ砲弾を当てるか多数の16インチ砲を直撃させる必要がある。

しかし、そのような事態が起こるとは思えなかった。

なぜなら、「大和」の46センチ砲弾を防ぎ得る防御力を持つ艦は存在しないのだ。

相手がどのような艦であったとしても、「大和」が命中弾を得れば、負ける事は無いだろう。

それほどの力を「大和」は持っているのである。

アメリカが互角に戦える戦艦を得るには、モンタナ級の竣工を待つ必要があるのだ。

そんな艦を日本海軍はこの日入手したのである。

プロローグ完

と言うわけで、プロリーグのため短めとなっています

前回の航空機搭載潜水艦伊400最後に出撃とは異なり、かなり派手な展開になります

今回は一週間に数話のペースでの投稿になると思います

南溟の艦隊よろしくお願いします

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