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4.たまには過去を振り返ってみよう(2)

 -----ええっと、どこまで振り返ったかな…

 あぁ、そうそう。芳人はスゴく良いヤツだってあたりだった


 それで、俺はそんな悩みを、専門学校に在学中はずっと抱いていたわけなんだ

 幸いなことに、周囲の奴らには恵まれて、レポートだ進級だとかは毎年何とか切り抜けたんだよな…

 まぁ毎年、追試やってたけれども…


 そして就活が本格的に始動し始める、4年の頃も、やっぱりレポートや成績に追われて満足な就活もできなかったんだっけ


 「うーん、君の成績ではこのあたりの企業はちょっと推薦状は書けないなぁ…。この辺はどうだい?」


 教授に言われたこの言葉は、未だにはっきりと覚えてるな


 「はい、わかりました。では、ここ、試しに受けてみます」

 「うむ。頑張ってくれ」


 普通の大学とは違い、専門学校だった為、企業からの求人は多く、成績如何によっては、推薦状も書いてもらえる…そんな場所だった

 だが、なかなか現実と自分の成績はシビアであり、思い描いていた企業への推薦状は書いてはもらえなさそうだ


 「しかし、今にして思うと当時思い描いていたような企業へ推薦状を書いて貰っていたら大変だったかもな。…まぁそもそも、受からないだろうけどさ…」


 そう布団の中で、自嘲してみる

 それで確か、何社も落ちたんだよな

 しかも書類選考で弾かれてばかりいたっけな

 俺の記憶が正しければ、今の会社がちょうど10社目だったはずだ

 それまでの9社は…まぁ、お察しってことで


 -----そしていざ入社式…

 すごい緊張してたっけか

 同期の4人は皆、日本人なら一度は聞いたことのあるような名門の出身だったんだよな

 そんな中、俺は一人、うつむいてばかりだったかもしれない ただ、名門卒の同期達が、なぜ大企業の"グループ会社"なのかもお察し、ということなのだろう

 しかし、やはり元々のスペックの違いか、あるいは努力の差か、はたまたその両者かはわからないが、見る間に差をつけられ始め、最早自分一人だけが遅れをとっている状態だ

 カーレースで言うなれば、完全に周回遅れというヤツなのだ


 「我ながら上手い喩えだよ、悲しいほどに」


 -----そして、地元から新幹線にて数時間の、今の場所に至る…という訳だ

 会社が丸々借り上げしているアパートに、家賃等は給与天引きというかたちで住まいを設けているのだ


 ……………

 「!?…考え事してたら、5時前になってる?もう一度寝よう…」


 俺は、薄暗い過去や現状から逃げるかの如く、布団を深くかぶり、目を閉じたのだった

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