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研究
「へぇ……どうでもいい内容だな」
「いや……君たちの問題だろ」
「知ったところで、だ」
ジンは研究者に冷たく言い放った。
どうやら蘇生者は、死の瞬間に未知のホルモンを分泌し、それによって脳を保護しているらしい。
ただし、気絶するとその分泌は止まり、結果として死に至る――そういう理屈だ。
正直に言って、ジンは思う。
それを知って、どうする?
「それで? 君たちの能力は超常的な者が多い。
だから、そのホルモンを研究させてほしい」
「……そうか」
「なんで俺なんだよ」
「全員に聞いている」
「なら、俺は断る。ユウナには聞くなよ」
研究者は一瞬だけ間を置き、頷いた。
「了解した」




