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死んでも尚復讐

蘇生者が脱走した。

「……だる」

上司の報告に、ジンはそれだけ返した。

――学校。

「ここですか?」

「ああ。たぶんな。いじめが原因の自殺だ。場所も合う」

「……復讐、ですか」

「そうだろうな」

その瞬間、校舎の奥から悲鳴が響いた。

「急ぐぞ」

廊下を駆け抜けると、教室前で学生が首を絞められていた。

床に押し倒され、必死にもがいている。

「死ね……死ね……!」

首を絞めていた少女が、突然動きを止める。

背後を振り向いた。――ユウナの能力だ。

だが、少女はすぐに視線を戻し、再び力を込めようとする。

その瞬間、ジンが踏み込み、蹴り飛ばした。

……遅かった。

学生はもう、動かない。

「クソが……!」

少女が叫び、こちらへと向き直る。

「死ね!」

接近してくる。

首を絞める仕草――能力の発動条件か。

(なるほどな。速いわけだ)

やり返したいという感情に反応し、

“特定の行動”にだけ異常な強化がかかる能力。

ジンは首を掴まれる前に、もう一度蹴りを入れた。

「悪いが、殺す」

「……やめて」

少女は、はっきりと拒否した。

「さっきの奴は死んだ。お前も――成仏しろ」

「……分かった」

少女は、それ以上抵抗しなかった。

静寂が戻る。

「……これで、良かったんですか?」

ユウナが、低く問いかける。

「復讐、か……」

ジンは視線を伏せる。

「俺も、終われば死ぬよ」

「……悪い冗談はやめてください」

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