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The game  作者: koshimura
イベント:フラッグ争奪戦編
8/10

謎の少女の正体

「凛が言っていた?君は誰なんだ?」

「すみません、申し遅れました。私の名前は、

如月 雫と申します。凛さんとは小学校の頃からの

幼馴染です。凛さんがここに来るのが少し遅れるようで、ちょうど私と転送地点が同じだと言っていたのでこのことを伝えて欲しいと頼まれ、ここに来ました」

「あぁ、よろしく。雫って呼んでも平気か?」

「大丈夫です。好きなように呼んでください」

そういえば凛の年齢は聞いていなかったことに気付いた。凛を今まで高校生だと思っていたが、雫の身長はどう見ても高校生には見えない。そう思いながら、雫を見ていると、

「瞬さん、私のことを凛さんと同級生だと信じてませんね?」

(うっ!)

「図星ですね?まあ、いいです。私があなたに会いに来た理由は凛さんの伝言を伝えるだけではありません」

「だけじゃない?じゃあ、他の理由はなんだ?」

「それはですね。瞬さん、私とこのイベントで手を組みませんか?このイベントを1人で挑むのは危険すぎます」

真剣そうに雫は俺に提案する。

「俺は別にいいんだけど、なんで俺なんだ?俺は今さっきフラッグをとられたばっかだし弱いぞ。

手を組んだって足手纏いになるだけじゃ… それに今会ったばっかだし」

俺は少し戸惑いながら言うと

「あの凛さんが信用してる相手ですし、信用していいと判断したからです。さらにこのイベント、誰でもいいから複数人で協力することが生き残るための絶対条件です」

「そうか?フラッグを3つとって隠れていればそれでいいんじゃないかな?」

俺がそう言うと雫は不思議そうに、

「瞬さん、このイベントの特設アプリを見てないんですか?」

そう言われて俺はすぐにスマホを取り出して確認してみると、確かにあった。

「このアプリによると、このイベント参加者300人に対して、エリア内に出現するフラッグの数は最大100個、

もともとプレイヤーの持っているフラッグを合わせれば400ですが、1〜2日目でも最大600は必要なんです。

フラッグの数が足りなければ、奪い合いが起きるのは必然です」

「でも雫、それは人数が減っていけば解決するだろ。最初だけ生き残れば、」

「瞬さんはバカなんですか?そんなビビリをたくさんGMがイベントに参加させると思いますか?

終盤になるにつれ、なるべく多くのポイントを得ようとする猛者の殺し合いは必ず起きます。瞬さん、そのアプリのカメラ機能で周りを見てみてください。」

そう言われて俺はカメラ機能を開き周りを見渡してみると、ところどころに光っているところがあり、大きい光や

小さい光があることに気付いた。

「その光は、近くの2個以上フラッグを持っているプレイヤーの地点を表示しているんです。光が大きいほど所持しているフラッグが多く、遠くのプレイヤーからも見えてしまいます。なので生き残るには3個のフラッグを持った状態が一番安全なんです。さらに複数人でいれば、光が密集してしまいますが、襲撃には備えられるので…」

その話を聞いて俺は心配なことができた。

「なぁ、雫?凛が大量にフラッグを持ってたらどうする?」

「あ、確かにそうですね」

そうやって話していると下から悲鳴が聞こえた。

そして店内にあるスピーカーから

「えー マイクテスト、マイクテスト。君たちはこのお店に閉じ込められました!僕のスキルによってね。

フラッグを大人しく渡した人だけ解放してあげるよ。気が向いたら一階まで来てね〜。それじゃ!」

謎の放送が終わると、雫があることに気付いた。

「瞬さん!窓を見てみてください!」

その声に反応して咄嗟に窓を見てみると、窓の外が氷によって覆われていた。

破壊しようと銃を撃つも、なかなか壊れない上に

傷ひとつ付かない。

「これは、」

「そうですね。完全に閉じ込められました」

「なぁ、雫。1つ聞きたいことがあるんだが」

「なんでしょう?」

「スキルの効果って死ぬとどうなるんだ?」

「死んだ場合、スキルの効果は消えますが、」

「なら、やることは一つだけだな!」

「そうですね」

俺と雫の目的は一つ それは、

「このスキルの張本人を倒すこと!」

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