地獄の訓練、そして...
あの日から、来る日も来る日も、凛と店長にしごかれている。凛には3、4時間ぶっ通しでフォルテを撃たれている。俺の訓練中にも、凛は無詠唱をいかに体力を消耗せずに使えるかを試行錯誤していて、すごいと思った。
店長の方は、厳しいがめっちゃ分かりやすく、5日ぐらいで、前よりも少し精度が上がったのが目に見える。そして銃の反動にも少し強くなった気がする。
「ハァ、ハァ、凛、まだやんのか?」
「当たり前でしょー。あと1時間はやろうね♡」
凛の特訓にはいまだに慣れない。異常なまでの
スパルタ特訓、確かに体力はついてきたが、
これなら、強豪の野球部の方が楽なんじゃないかと思う。
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⬛︎月⬛︎日東京都s区の暴力団事務所[⬛︎⬛︎組]
クラン[死天] のメンバー4人 幹部1人の襲撃に
より壊滅。全ての死体に共通している点が存在
共通点:全ての死体の四肢が欠損している。
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特訓開始から2週間後
「兄ちゃん、まだまだだが、初めよりは見違えるように上手くなったじゃねーか」
「確かに、最初よりは体力も着いたんじゃない?」
自分でもわかる。この特訓のおかげで、今までよりも
断然体力もついたし、銃の腕前も少し上がった気がする。安堵しているとスマホから突如通知が来た。
《イベント告知》
「なんだこれ?イベントだと」
俺がこう言うと、凛が
「私にも来てるよ。何気に私も初めてだわ、イベント参加は。今まで来たことなかったし、こんな通知。テンチョーは来た?」
その質問に対して店長は
「いや俺には来てないな。お前ら2人だけか、来てんのは」
そして、しばらくするとイベント内容、ルールが送られてきた。
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イベント内容《フラッグ争奪戦》
開催場所 山手線の内側
開始時刻 翌日午前8時より
(開始時刻になり次第、開催場所のランダムな位置に強制転送を行います)
イベント期間 3日間
ルール1
イベント参加プレイヤーは転送後背中にフラッグが出現する。
フラッグはある程度攻撃を受けるとランダムに一つその場に落としてしまう
ルール2
フラッグはイベントエリア内にランダムに出現する。
ルール3
イベント開始後 3時間ごとに通知が送られる。
通知が来た時点で所持フラッグ数が1以下の場合は、
その時点で強制的にゲームオーバーとする。
ルール4
死亡したプレイヤーまたは、ゲームオーバーになったプレイヤーのフラッグは、そのプレイヤーの死亡地点、ゲームオーバー地点にそのプレイヤーが所持していたフラッグの数出現する
ルール5
3日目はルール3が無効になり1時間おきに通知が送られる。
通知が来た時点で所持フラッグ数が2以下の場合
ゲームオーバー
ルール6
イベント終了後 フラッグの1つにつき1000pt
金のフラッグは1つ5000pt
獲得ポイントが一番多いプレイヤーを勝者とする
ルール7
このイベント中はプレイヤーを殺した場合
10ptのみ獲得できます
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