宇宙
宇宙
私が死を考えるようになったのは
生を初めて真剣に考えるようになったからだ
生が前に進めば進むほど私たちは
生から遠くなる
永遠が水平線のように横たわり
いかに安楽なところかをその赤すぎる空が怖いように
語っている やがて色をなくした空が
群青色の夜を灯す 明るい星があの日
3人の賢者を導いたように私を
永遠へと導く
どこからか降って湧いたようにある日
私が生まれた 生物学的に私は
計画されたのか 過ちだったのか
こうのとりが天を割って
母と呼ばれる人の前に届けてくれた
おとぎ話ではない現実が宇宙の埃のように存在している
生が死を侵食していくのか 死が生を侵食していくのか
宇宙の神秘は明かされることはない
何も語らない星たちがただ瞬きあい
私も数かぎりない星の一つとなる