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第381話 クレスタのアンドロイドはエッチでした。

クレスタのアンドロイドは、クレスタとそっくりです。見た目だけではありません。

(10月10日です。)

  今日、クレスタ・アンドロイドのプロトタイプが出来た。基本性能はクレスタのデータをコピーしているが、魔法は使えない。イメージすることが出来ないので当然である。


  外見上は、完全にクレスタだ。毛穴や首筋の皺まで再現されている。長い睫毛を瞬いていると、クレスタが生き返ってきたようだ。


  ジッと見ていると、涙が溢れてきた。


  『クレスタ、ゴメンよ。君が死んだのは僕のせいだ。ゴメン。』


  クレスタは、ジッとしている。静かな息遣いが聞こえている。


  「未だ、起動が完全ではありません。起動するには、ゴロタ様のキスが必要です。」


  シルフが、余計な機能を付加している。しかし、キス位なら大丈夫だ。クレスタの唇に軽くゴロタの唇を重ねる。しかし、何も起きない。


  「そんなキスではダメです。舌を入れて唾液を交換してください。その時、片手は背中、もう片手は乳に添えてください。」


  お前、完全に遊んでいるだろう?言われるとおりにした。クレスタとディープキスをしようとしたら、クレスタも手を背中に手を回して舌を入れてきた。オッパイの感触もクレスタだった。ただ舌の動きがぎこちなかった。


  『システムインクルード デバイスドライバ セット コンテンツプロパティ セット システムインクルード 10%コンプリート』


  クレスタが、下半身をゴロタに押し付けてくる。全く離そうとしない。荒い息遣いが耳元に聞こえる。まだ舌が入っている。どんどん上手くなっている。クレスタの片手が、下に降ろされゴロタの股間をまさぐる。相手は、アンドロイドと分かっていても、硬くなってくる。


  シルフがジッと見ている。目が怪しい。貴女、何を考えているんですか。


  セットが完了した。クレスタの唇から涎が垂れている。太腿にも何かが垂れてきている。ゴロタが蹲み込んで、クレスタのスカートをめくった。何も履いていない下半身には、シッカリと割れ目が造られており、怪しい体液が垂れていた。あんなに要らないと言ったのに。


  セッティングが終わった。ゴロタは疲れてソファに座ってしまった。未だ興奮している。久しぶりのクレスタとのキスだった。


  シルフが、ゴロタの前に蹲み込んだ。ゴロタのズボンを下げ、大きくなったものを咥えた。上手い。クレスタと同じテクニックだ。相手がシルフなので、シェルの少女時代にタイムスリップした感じだ。


  シルフは、すべてを飲み込んで、ニコッと笑った。


  「これで、すべてのデータが揃いました。私もバージョンアップ出来ました。」


  ゴロタは、意味が分からなかった。分かっているのは、クレスタとのキスで欲情してしまい、シルフに行かされてしまった事だけだった。当然、このことはシェルには内緒だ。然し、そう思っていたのはゴロタだけだった。


  その日の夕方、ゴロタはいつもの通り正座2時間だった。次の日から、シルフと二人だけになるのは禁止された。しかし、それは意味が無かった。シルフは空間転移が出来るので、ゴロタが一人の時、いつでも来れるのだった。しかし、あれ以来、そういう事は無かった。ゴロタが起きている時は。


  クレスタは、妻達の記憶の中のクレスタに関する部分をコピーしている。手の平を重ねるだけでコピー出来るようだ。もしかすると、ゴロタに関するデータもそれで良かったのかと聞いたら、それは無理だと言われた。どうしてもDNA情報が必要だし、癖も収集する必要があるそうだ。


  それに最終的なデータが、未だ無いそうだ。そのデータは、シルフが収集するので、もう少し時間がかかるそうだ。貴女、何をしようとしていますか?


  妻達からデータを収集するのには、これから1ヶ月以上掛かるそうだ。それぞれの記憶の違いを補正していって、正しいデータにするのだ。それから白薔薇会や、お土産物屋さんの従業員等の記憶を収集してから、ガーリック家で両親等に会ってデータ収集だ。


  その間に、ゴロタとダンジョンに行く必要もあるそうだ。もう、完全にシルフの言うとおりにするしか無い。


  マリアは、新クレスタとは直ぐに馴染んだ。クレスタのDNAを採取していたので、クレスタと同じ母の匂いを感じるのだろう。新クレスタは、胸を露わにしてマリアに乳首を含ませる。マリアは、物凄い勢いで乳を飲み始めた。母乳成分を分析して、牛乳から加工して作っているそうだ。


  マリアは、そのまま眠ってしまった。天井の回転玩具は自然に止まってしまった。乳母が言うには、あの回転玩具、誰も触っていないのに、回転したり止まったりするらしい。


  クレスタが、そっとマリアをベッドに寝かせた。胸を隠してから、ニコリと笑い、


  「可愛い私のマリア。」


  と言った。絶対にクレスタの言い方のコピーだ。ゴロタは、また泣いてしまった。


  ある日の夜、ゴロタが1人で寝ていると、下半身に違和感があった。目を開けるとシルフだった。ゴロタに跨って、腰を振っている。深く差し込まれていた。


  ああ、これが最終データの収集か?ゴロタは、シルフのされるままに任していた。終わってから、クレスタが跨ってきた。うん、クレスタそのものだ。ゴロタの記憶にある、クレスタの中に挿入っている。朝、目が覚めると2人とも居なかった。あれば、夢だったのだろうか。


  この日から、シルフは、ゴロタと2人で歩く時は、ゴロタと腕を組むようになった。


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  今日は、クレスタとダンジョンに潜る予定だ。クレスタは、『キルケの杖』ではなく、『M16A4アサルトライフル』で武装している。腰には、黒くて大きなギザギザナイフと『ベレッタM9』9ミリを装備している。身長175センチのクレスタには、この『M16A4』はジャストサイズだ。


  最初の階層では、ゴブリン達は銃弾の雨に晒されてミンチになってしまった。大型の魔物はグレネードランチャーで完全殲滅だ。ダメだ。訓練にならない。


  一気に地下6階層まで来てしまった。シーサイドエリアだ。嫌な気がする。とても嫌な気が。


  クレスタが、クラーケンにグレネードランチャーを撃ち込んだ。頭が何処かに消えてしまった。予備の砲弾を装填する。クレスタさん、その砲弾、どこから出していますか?


  クレスタも自由にイフクロークを使えるようだ。


  ビーチに魔物が居なくなった。シルフとクレスタは、スッポンポンになって海に飛び込む。2人ともモシャモシャはない。


  目が濡れている。誘っている目だ。ゴロタは、深いため息をついて、タイタン離宮の自室に一人で『空間転移』した。


  クレスタは、夜、マリアの部屋で寝ることになった。寝ると言っても、本当に眠るわけではない。マリアに添い寝するだけだ。起きたら、オシメを交換し、お乳を与える。その繰り返しだ。


  もう乳母や貰い乳のお母さん達は要らないのだが、契約なので1年間は、現行通りだ。


  クレスタが、ガーリック公爵領に行く時は、乳母も一緒だ。元々、向こうの人なのでちょうど良かった。


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  10月24日の午後、突然、ガーリック侯爵がタイタン離宮を訪ねてきた。なにも準備していないので、シェルがバタバタしている。侯爵は、ゴロタとシェルに時候の挨拶をしていたが、大広間に入ってきたクレスタを見て目を丸くしていた。言葉も出ないようだ。


  ゴロタが、アンドロイドであることを説明したが、理解できないようだ。


  「おお、クレスタ、クレスタか?生きていたのか?」


  いや、一緒に埋葬したでしょう。ゴロタは、そう思ったが、それ以上は何も言えなかった。


  ガーリック侯爵は、クレスタからマリアを抱き上げ、暫くあやしたり、話しかけている。クレスタは何も喋らない。


  しかし、ゴロタは先ほどから、公爵の後ろに立っている、小さな女の子を連れている女の人が気になった。シェルが、口を開いた。


  「お義父様、後ろのご婦人は何方でしょうか?」


  「おお、そうじゃった。クレスタが生き返ったのを見て、すっかり忘れておったわい。この娘は、シンシア姫、マリアの御学友にと、国王陛下が此方に派遣してくださったのじゃ。」


  「御学友?別に必要ありませんが。」


  ガーリック公爵、額からダラダラ汗をかいている。怪しい。ピンと来たシェルが、


  「ところで、『シンシア姫』とおっしゃっていましたが、カーマン国王陛下とはどのような御関係ですの?」


  「シンシア姫は、カーマン国王の第12王女じゃ。此方は、その母君の、えーと、名前は忘れた。」


  母親は、金髪を縦ロールにしていて、いかにも良家のお嬢様という感じの人だったが、可哀想に名前を覚えてもらえないようだ。


  シンシアちゃんは、6歳にしては少し小さい気がしたが、確かカーマン国王は60をかなり過ぎている筈。英雄、色を好むか。


  シンシアちゃんは、明るい紫色の髪をツインテールにしているが、青い目がクリクリッとしていて、かなり可愛い部類だ。こんな子まで引き取ったら、完全に『ロリ●●』と言われてしまう。帰って貰いたい。


  シェルが、シンシアに尋ねた。


  「シンシアちゃんは、何をしにここに来たの?」


  「シンシアねえ、お嫁ちゃまになるの。ヒコーチで来たの。スッゴ、大ちいの。母ちゃまは、ヒコーチが怖いの。」


  喋り方は、かなり幼い。キティちゃんと比べると、赤ん坊レベルだ。でも、この喋り方も可愛い。ゴロタは、頬が緩んで来てしまう。マリアもこんなに可愛くなるのだろうか?


  「お母さん、シンシアちゃんはこう言ってますが。」


  母親は、黙って下を向いている。何も言わない。静寂が、流れた。


  「おお、そうじゃった。帰りの飛行機の時間がある。マリアにも会えたし、儂はもう帰る。ゴロタ殿、息災でな。では、さらばじゃ。」


  ガーリック公爵は、逃げるように帰っていった。まあ、逃げたのだ。後に残されたシンシア親子は、ジッと立ち尽くしている。下を向きっぱなしの母親から、ポタリと涙が床に落ちた。


  シンシアちゃんは、心配そうに母親を見ている。母親の前に立った。


  「母ちゃまをイジエちゃ、ダメ!母ちゃま、悪くないでちゅ。」


  もうダメだ。とりあえず、ソファに座ることにした。シンシアちゃんには、甘いミルクとクッキーをあげた。シンシアちゃんは、とても嬉しそうだった。

なんてエッチなアンドロイドたちでしょうか。ゴロタDNA情報を得るのに、エッチは必要ありません。実は、それ以外の部分、つまりマッチングを試したかったようです。しかし、何の為でしょうか?

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