第258話 アテーナー様も残念でした。
暫くオリンポスのお話が続きます。エッチなシーンが多かったのですが、大人の事情で、大幅カットしました。そのため、かなり短いです。
アテーナー様に付いて行くと、そこは泉のあるだだっ広い部屋だった。泉の前には、大きな天蓋付きのベッドが置いてあった。この部屋では、ベッドの寝具は何時も閉めっぽいのではと余計な心配をしてしまう。アテーナー様が、部屋に入って行くと、メイド達か使徒か分からないが、大勢の女性達が駆け寄ってくる。全員が、金髪で、アテーナー様に似ているが、よく見ると微妙に違うようだ。
アテーナー様は、そのメイド達に装備を外させ、素っ裸になると、泉の方に近づいて行った。そして、黙って泉の中に入って行った。僕は、することもないので、見ているしかない。メイドの何人かも一緒に入って行って、アテーナー様の身体を手の平で撫で始めた。きっと、汗や汚れを拭き取っているのだろう。
別のメイドが、僕の服を脱がせようとする。きっと、僕も泉に入れるつもりなのだろうけれど、『いや、高貴な女神様と一緒に、泉に入るのは不味いでしょう。』と思ってしまう。しかし、アテーナー様が、入るように目で合図した。
仕方が無いので、アテーナー様から少し離れた所に入っていると、アテーナー様が近づいて来た。僕は、下を向いて黙っていると、アテーナー様は、傍に近づいてきた。え、アテーナー様は男嫌いの筈では。
『ふふ、わらわは、男嫌いではないのじゃ。ただ、殿御と最後までしたことが無いだけなのじゃ。』
その理由は、すぐ分かった。アテーナー様の股間は人形のようだった。これなら永遠の処女だという事もうなずける。
『私は、強い男が好き。ポセイドンも好きだったのだが、メデューサに取られたので、仕返しがしたかっただけなのじゃ。しかし、そなたはもっと強いようだ。私は、もうそなたを離しはせぬぞ。』
それはとても困る。僕には妻も婚約者もいるし、タイタン領も統治しなければならない。いつまでも、ここに居るわけにはいかない。そう言うと、
『ふふふ、これからのそなたの働き次第じゃ。』
そう言うと、キスをしてきた。濃厚なキスだ。何千年も訓練してきたキスだ。僕は、それだけで気を失いそうだった。
慌てて泉から上がると、メイドさん達が、身体を拭きに来てくれた。アテーナー様は、身を任せていたが、僕は恥ずかしいので、独りで拭くと言ったが、許してくれなかった。アテーナー様に見られないように、後ろ向きにしていたが、しっかり見られていたようだ。
******** 大人の事情で大幅カットしました。********
終わってから、2人で泉に入り、身体を良く洗った。
泉から上がったら、またメイドさん達が乾いた布を持って走り寄り、身体を拭いてくれたが、拭く場所が場所だっただけに直ぐに押しのけた。このメイドさん達を相手にしたのでは、幾ら身体があっても足りやしない。
夕食後、これからのことを話し合った。アテーナー様は、ここで暮らせと言われたが、魂胆も分かりすぎるくらい分かるし、それは無理だと断った。それでは、3日に1回訪ねてくるように言われたが、それも無理だと言った。では、いつ来れるのだと言うので、妻が5人、婚約者が3人それにセフレ1人とゴルゴン3姉妹、それにアテーナ様も入れると、休養日も入れて15日に1回位と答えた。アテーナー様は、物凄く不満そうだったか、それが嫌ならご縁が無かったものと諦めて貰いたいと言ったら、涙を浮かべて承諾してくれた。
ほんと、泣くほどの事はないと思うのだが、単なる夜のセレモニーの話なんだから。しかもアテーナー様の生きてきた年数に比べたら、ほんの瞬きをする位の時間なでしょ。アテーナー様は、僕と一緒に、脇のソファに腰掛けた。2回戦の始まりだ。
******** 大人の事情で大幅カットしました。********
すべてが終わったのは夜明け近くだった。アテーナー様をもとの通りに男性を受け入れられない身体に直してしまった。これで、永遠の処女神復活だ。
僕は、部屋を出ると、既にステノーさん達は、広間で帰る準備をしていた。準備と言っても、なにも持って来ていないので、僕を待っているだけだった。ステノーさん達3人のジト目を浴びながら、ケトのバンガローのある入江に繋がるゲートを開いた。一度、時空間を跨いだので、1パーセクの距離位、いつものゲートを開く感覚で開けるようになっていた。何事も経験が大切だ。
アテーナー様にお別れを言うと、僕に抱きつき、濃厚なお別れのキスをしていた。ステノーさん達は、引きはがすことも出来ず、横を向いて見ない振りをしていた。いつまでも終わらないので、無理やりゲートを跨いで、バンガローに帰ってしまった。
あれ、アテーナー様、どうして一緒についてきたのですか?聞くと、僕の住む人間界に行ってみたいそうだ。それはいいのですが、服を着てください。ステノーさんの着ていたミニスカ上下セットを着せてみたところ、ちょうどサイズが一緒だった。ブラジャーは、付けていないが、パンツだけは履いて貰った。
ステノーさん達も、人間界の服装になって貰った。帰る段になり、ケトさんがバンガローを訪ねて来た。僕達にお別れに来たそうだ。アテーナー様に一礼した後、娘達3人とハグした。その後、僕と軽いお別れのキスをしたが、その時、娘たちにばれないように、耳元へ小さな声で囁いてきた。
『今度は、娘達を置いて一人で来てくれる。ウフ。』
ああ、神様って、みんなこんなのなんでしょうか。
アテーナー様は、かなり高位の神様で、アテネ市の守護神です。




