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第192話 お誕生会をまとめて実施します

タイタン市に戻ったゴロタが、一番しなくてはいけないことは、妻達のお誕生会をすることです。

(10月22日の夜です。)

  今日、西の大陸に行っていた間に誕生日を迎えた女性陣の誕生日パーティーをする。


     ビラが、   6月に19歳

     ノエルが、  9月に17歳

     エーデルが、11月に20歳

     クレスタが、11月に26歳


  少し早めの人もいるが、誕生日プレゼントは、一律にダイヤの指輪だ。プラチナのリングに小さなダイヤをハート形に並べて嵌め込んでいる。

  

  クレスタが26歳になったなんて、信じられないような気がする。もう、とっくに子供がいてもおかしくないような歳なのだが、それよりもまだ処女なんて、誰も信じないだろう。


  僕には、皆に内緒にしていることがある。ブラックさんに最後のスキルを開放して貰った時に、男性としての能力も開放して貰ったのだ。


  でも、何となく恥ずかしいので、皆には内緒にしている。僕も19歳だ。クレスタには話してもいいかも知れない。でも、他の皆、特にノエルや、フランちゃん、シズちゃんには絶対に内緒にしておこうと思っている。


  能力があるからと言っても、特に何かが起きることは無かった。スキルと同じで、自分の意志でコントロールができるのだ。


  僕としては、クレスタが一番先かも知れないと思っている。シェルとは、まだまだ先でも良いような気がしているのだ。シェルが未だ『女の子』だからだ。


  今日、久しぶりに皆で身体測定をした。


    僕      178センチ

    シェル    161センチ

    エーデル   167センチ

    ノエル    155センチ

    クレスタ   175センチ

    ビラ     166センチ

    シズちゃん  163センチ

    フランちゃん 161センチ

    ジルちゃん  137センチ

    ジェリーちゃん132センチ


  ジルちゃんは、随分、女の子らしくなっている。ジェリーちゃんは、まだまだ子供のままだが、身長がグンと伸びている。


  領主館の裏の露天風呂は、少し肌寒くなってきているが、まだ大丈夫だ。屋内風呂もあるのだが、皆、露天風呂の方に入りたがる。やはり、満天の星空の下で入るお風呂は格別だ。


  今日の夜の当番は、ビラだった。一緒に寝ていると、かなり積極的になっている。以前のジッとしていたビラが嘘のようだ。もう、19歳なのだから当然か。







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  もう眠ることにした。ビラも疲れていたのか直ぐ眠った。


  次の日、騎士団兼衛士隊の修練場に督励に行った。かなり練度が上がっていたが、僕の目から見れば、オーク対応程度のレベルだ。最低でも、オーガ程度は、独りで対処できるようにして貰いたい。特に、騎士団は魔物の襲来に、第一線で対応しなければならないのだ。僕は、足さばきについて、簡単な動きを教えた。1日30分、この動作をするだけで、剣の技術は格段に向上するはずだ。僕にとっては、簡単な動きであったが、皆にとってはかなりきつい動きだったらしい。すぐに顎が上がって来た。この動きがマスターできれば、『蠢動』に近い動きが出来るはずだ。練習しかない。ダンヒル大佐が、皆を鼓舞して頑張らせていた。


  その足で、ジェリーちゃんの授業参観に行く。可愛らしいセーラー服を着て、一生懸命、黒板の文字を書き写していた。校長先生に聞くと成績はいいらしい。特に魔法の才能は、校内一らしいとのことだった。


  高校に進学したら、魔法課程を専攻させた方が良いと言ってきた。うん、これは楽しみだ。早速、今日から特訓を始めよう。ノエル達は、平素、王都居住だから、クレスタさんに指導させることにした。


  魔法道具屋に行き、高級ワンドを購入した。持ち手が大きく膨らんで、魔石が嵌め込めるようになっている。専用魔石5個セットも一緒に購入した。火、風、雷、土、聖の5属性セットだ。あ、そういえばジェリーちゃんの魔法適性は何だろうか。学校では、雷属性の適合者とされているようだ。まだ、12歳だから、詳しくは分からないそうだ。学校の測定器の精度ではそうだろう。明日は休校日だ。ギルドに行って測定してみよう。


  翌日、ジェリーちゃんを連れてギルドに向かった。ジルちゃんは、興味が無いみたいで、一緒には来なかった。ギルドの中は、いつものように冒険者で一杯だ。ジェリーちゃんみたいな子供が来るところではない。


  ジェリーちゃん、『ラビット亭』の従業員の姿を見て、目を丸くしていた。あの制服は、教育上、あまり良くないようだ。父親のブロックさんに怒られそうだ。僕は、ジェリーちゃんをの目を両手で塞いぎながら受付に向かった。


  能力測定機の所に行って、手をかざす。冒険者カードがあればカードをかざすだけだが、無いのでジェリーちゃんの手を測定する。指の先に、小さな針がチクリと刺して、少しだけ血を採取するのだ。


******************************************

【ユニーク情報】

名前:ジェリークライン・スターバ

種族:人間

生年月日:王国歴2011年12月24日(12歳)

性別:女

父の種族:人間族

母の種族:人間族

職業:中学生  冒険者ランク なし

******************************************

【能力】

レベル     3

体力     40

魔力     90

スキル    10

攻撃力    20

防御力    30

俊敏性    45

魔法適性  雷 土 聖  

固有スキル

  なし

習得魔術  サンダー      

習得武技  なし

*****************************************


  ジェリーちゃんの名前、『ジェリークライン』と言うのを初めて知った。そんな事より、魔法適性が3属性もあることに驚いた。また、訓練もしていないのに、魔力が相当高い数値だ。さすが、魔法学院主席のブロックさんの娘だけある。これは、将来が楽しみだ。本人も、初めての能力測定だったので、興奮していた。学校の魔力適性検査では、最も高い適性のみ表示されるので、『雷』属性だけだったようだ。魔法は、使わなければ、いつまでも使えない。今日から特訓だ。


  領主館に帰ってから、早速、魔法を使わせてみる。魔法測定人形を10m先に置いている。昨日買ったワンドに『雷』属性の魔石を嵌めてみる。呪文詠唱の秘訣を教える。誰が、何を、いつ、何に、どのように、何をさせるか。その形を分解して構成さえすれば、後は魔力が勝手に発動してくれる。雷魔法の場合、


  『古の雷撃の精霊よ、大いなるその力、天空を貫きし雷撃を、彼方の魔法の傀儡に、その怒りの刃にて貫き、その威力を示せ。我が名は、ジェリークライン。我は命ずる。サンダーボルト。』


  と、こうなる訳だ。順番や言葉が間違えても、気にすることは無い。イメージさえできていれば必ず発動するはずだ。ジェリーちゃんにやらせてみる。ブツブツと詠唱が始まった。ワンドが青白く光る。最後の詠唱は、はっきりと発音した。


    『我は命ずる。サンダーボルト。』


     バリバリバリバリバリ、ドゴーーーーン!


  凄まじい音と共に、雷撃が魔法測定人形を襲う。魔法測定人形が真っ赤になっている。これ以上測定不能の色だ。これが12歳の魔法とは思えない。ジェリーちゃんも吃驚していた。次の瞬間、膝が折れてしまった。一気に大量の魔力を使ったので、魔力切れの症状になっている。本当は、それほどの魔力を注がなくても大丈夫なのだが、その加減が分からないのだ。多すぎる魔力は、ただ外に流れるだけで、威力に直結しない。もったいないのだ。ジェリーちゃんに、毎日、学校から帰ってきたら、この魔力人形相手に魔法を放つこと。魔力が無くなる寸前まで、必ず続けること。この二つを約束させた。


  ジルちゃんが、遠くでじっと僕達を見ていたが、僕は気が付かなかった。






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  11月3日、今日は、クレスタの誕生日だ。特に変わったことはしない。ケーキも、おととい、エーデルの誕生日の時に食べたので、今日は要らないと言ってきた。フランちゃんが、とても不満そうだったので、ショートケーキを人数分買って来ていた。


夜、クレスタとベッドを共にして、僕は、抑制を外した。


  あっけなく終わった。僕は、『念動』で、避妊処理をしていた。クレスタには内緒だ。災厄の神との闘い、その結果、死んでしまうかも知れない。今、子供を作る訳にはいかない。心の中で、クレスタに謝る僕だった。

ゴロタの童貞喪失とクレスタの処女喪失、詳しく書きませんでした。これから先は、方向性が変わってしまう可能性があるので、深い描写は抑制するつもりです。多分。

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