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紅き剣と蒼き盾の物語(コミュ障魔王と残念エルフの救世サーガ)  作者: 困ったちゃん
第15章 グレーテル市内に一戸建てを買いました
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第142話 新居での生活が始まりました。

いよいよ、ゴロタは持ち家の所有者です。富裕階層への道を登って行くのでしょうか。というか、青い盾は未だ見つけないのですか?

(12月25日です。)

  朝早く、フランシスカさんは、ゼロス教会に行ってお祈りをして来た。婚約したことを報告したらしい。あれ、フランシスカさん、いつ婚約しましたっけ。今日は、メイドさん達がお休みなので、昨日の残り物で、クレスタ達と簡単なサンドイッチを作った。タップリの辛子とバターを塗ったパンで、ローストターキーや大エビの剝き身を挟んだものだ。後、ゆで卵と玉ねぎを和えた物も挟んだ。新鮮な卵とオイルをよく混ぜて作ったマヨネーズというソースを使ったのだが、かなり美味しいソースだ。これは癖になりそう。テーブル一杯になる程作ったが、クレスタとノエルそれに3階の住人達が手伝ってくれたので直ぐにできてしまった。あ、そういえばクレスタの仲間達の名前を聞いていたんだった。


  年長者から


    クルリさん  25歳

    クスシさん  25歳

    クオンさん  23歳

    クレタさん  21歳

    クチバさん  21歳

    クダンテさん 20歳

    クオハナさん 18歳

    クバスさん  18歳

    クライさん  16歳

    クンニガさん 16歳


  とても覚えきれない。髪の色と長さがバラバラなので、その内、覚えられるだろう。朝食は、別棟のイチローさんや執事のセバスさん達も呼んで、一緒に食べた。メイド長のダルビさんが恐縮していたが、別に気にすることはない。それよりも、ダルビさん、今日は私服なのに、超ミニスカなのですね。


  シズさんは、自宅から色々持って来ていた。ダッシュさん作刀の、自慢のミスリルの短剣を持って来ていたので、朝食後、中庭で、『形』の稽古をしてあげた。シズさんの『形』を見てみると、形を真似るのに精一杯で、肩や膝に余計な力が入りすぎだった。僕も、上手く説明できなかったが、剣の理について、教えた。構える時から、全て意味があり、上達すると剣が形を教えてくれる。構えは、自然体で、自分が最も反応しやすいところに重心を据え、手の内は柔らかく、剣先が震えても、剣に任せていること。目は、遠くを望見し、決して一点を見つめない。丹田に力を蓄え、剣先にその力が流れるのを意識してみるように。


  30分も、じっと正眼に構えている。息が、乱れて来る。僕が、手を挙げた。その瞬間、剣先が青く光った。僕の『やめ』の合図で、自然体に戻ったのだ。気を込めるのは、それほど難しく無い。慣れれば、息をするように自然にできる。だが、その『自然』が難しい。僕は、シズさんに毎日、今日やったことを稽古して自由自在に出来るようになったら、次のステップに入るようにと言った。うん、もしかしたらシズさん、素質があるかも知れない。


  昼食は、皆でラーメンを食べに行った。最近できた店で、人気店らしい。フランシスカは、初めて食べるらしく、婆やのフミさんに先に食べて貰っていた。フミさん、熱いスープを、一気に飲んだものだから、舌を火傷したらしい。メイドのレミイさんに、フランシスカさんのラーメンをフウフウさせていた。フミさん、それでは超甘やかしである。


  冒険者ギルドは、営業をしていたので、フランシスカさんの登録をすることになった。いつものように、調査事項について記載していた時に気が付いた。どうも、フランシスカさんの年齢がおかしい。確か、12歳で大司教になってから3年といっていたので、もう15歳でなければならないのに、生年月日から確かめたところ、まだ14歳なのだ。一応、能力測定機で測ってみた。


******************************************

【ユニーク情報】

名前:フランシスカ・エド・ゼロシッシュ

種族:人間

生年月日:王国歴2008年3月3日(14歳)

性別:女

父の種族:人間族

母の種族:人間族

職業:元大司教

******************************************

【能力】

レベル     3

体力     20

魔力    280

スキル   120

攻撃力    10

防御力     5

俊敏性    10

魔法適性  聖 光 

固有スキル

【神の御技】【祝福】

習得魔術  ヒール 

習得武技 なし

*****************************************


  うん、この年齢では、冒険者登録は無理です。しかし、魔力とスキルは、常人を超越している。さすがに大司教だっただけのことはある。


  ノエルも冒険者登録した。大学の実習では、冒険者登録は必要なかったので、まだしていなかったのである。能力測定の結果は、驚異的だった。

******************************************

【ユニーク情報】

名前:ノエル

種族:人間

生年月日:王国歴2007年9月30日(15歳)

性別:女

父の種族:人間族

母の種族:人間族

職業:大学生 冒険者ランク B

******************************************

【能力】

レベル    45

体力    240

魔力    420

スキル   120

攻撃力    60

防御力    50

俊敏性    70

魔法適性  聖 火 風 

固有スキル

【再生】【記憶】【念動】

習得魔術  ヒール  

      ファイア・ボール

      ウインド・カッター 

習得武技 なし

*****************************************

  一挙に、冒険者ランク『B』だ。でも、依頼達成ポイントつまり実績が足りないので、『E』ランクからスタートだ。次は、シズさんだ。まあ、魔力もそこそこだろうと思って、能力測定したら、驚くべき結果が出た。


******************************************

【ユニーク情報】

名前:シズ・ブレイン

種族:人間

生年月日:王国歴2008年1月5日(14歳)

性別:女

父の種族:ドワーフ族

母の種族:エルフ族

職業:中学生

******************************************

【能力】

レベル     6

体力     90

魔力     60

スキル   190

攻撃力    90

防御力    30

俊敏性   160

魔法適性  火 闇  

固有スキル

【地獄の業火】【傀儡×】

習得魔術  ファイア・ボール

習得武技 【斬撃】

*****************************************


  スキルの【地獄の業火】って、たしかイフちゃんが使っていたような。あれと同じ威力だったら、物凄く怖い。それに、まだ使えないけど【傀儡】って、たしか人間を自由に操る能力だったはず。ただ、高位魔導士や剣士には効果が無いそうだが。あと、斬撃が使えるようになっている。今日の訓練で体得してしまうなんて、凄い才能だと思う。ただし、まだほとんど使えないけど。問題は、まだ未成年だという事。まもなく15歳だが、これでは、僕は未成年者淫行条例で捕まってしまう。『あ、ノエルの時からそうか。』と、何となく安心している僕だった。


  その日の夜、王都には、初雪が降った。きっと積もるだろう。年末までに、部屋の片付けや、セッティングが全て終わった。僕の部屋には、ダブルベッドがもう一つ入れられ、それをつなげて大きなベッドにした。こんな広いベッドで何をやるつもりなんだろうか。


  隣のシェルの部屋は、いかにもお嬢様という部屋だ。綺麗に整頓されており、可愛らしい絵がかけられている。トラちゃんのベッドも置かれていた。その隣、エーデル姫の部屋は、ピンクの壁紙とピンクのカーペット、ベッドとテーブルは白だった。あの熊さんもしっかり、持って来ていた。まさか、これもママの趣味なんて言わないですよね。


  向かい側のノエルとビラの部屋は、学生らしい部屋だた。ビラの部屋に散乱している魔道具が気になるが、まあ、いいでしょう。コマちゃんのベッドは無い。一緒に寝ているようだ。それよりビラ、そのセーラー服、どこの高校のものですか。確か、今の学校はブレザーだったでしょ。


  シズさんの部屋は、何も無い。剣と防具が置かれていて、ミニスカの防護服がハンガーにかけられているだけだった。中学のお勉強道具は、どうするのですか?ダッシュさんに聞いたら、高校には行かせたい。魔法学院か、騎士学院を考えているそうだ。まあ、2月までに決めれば良いかなと思う。


  問題は、フランシスカさんだ。あの、此処は礼拝堂ですか。ゼロス教の祭壇があり、何本も蝋燭が立てられている。分厚い教典やら聖水の瓶などが置かれていて、教会に来たようだ。聞くと、フミさんとレミイさんがセッティングしたそうです。まあ、あの方たちは、現役のシスターですから、良いんですけど。


  最後に、アオちゃん、ああ、大広間の暖炉の上ですね。紫色の座布団の上でジッとしている。青銅製の置物のように。そういえば、アオちゃんにはご飯をあげていないけど、何を食べているのかな?


    『心配せんでええ。夜、適当に狩ってるんや。』


  ネズミくらいなら良いけど、黒のGはやめて下さい。気持ち悪いですから。シェルは、頭を抱えていた。今、妻と婚約者が7人、それに候補者は2〜3人はいそうだ。ホント、あの『垂らし』が。誰にでもニコニコしているから、こうなっちゃうのよ。でも、あの顔を真っ赤にして、下を向いた時の、フルフル震えている、長い睫毛が堪らないのよね。涎が垂れているのに気がつかないシェルだった。


  僕は、部屋にいた。シェルが、僕に会い来たら、既にクレスタが、僕の隣に座っていた。シェルが、反対側に座った。暫くするとエーデル姫が来た。座る場所は向かいのソファしかない。でも、そこに座らず、僕の膝の上に座った。ミニスカが捲れて、縞々パンツが見えても気にしていない。ノエルとシズさんが来た。しょうがない。ベッドに移動だ。皆でベッドに座る。ノエルは背中にくっ付いている。ビラが入ってきた。足元に座ってる、足を触っている。最後に、フランシスカさんが入ってきて、泣き始めた。自分の座るところが無いと言うのだ。


  僕が、立ち上がって、肩を抱いていたら泣き止んだ。エーデル姫が、嘘泣きを始めた。ダメだ。もう、どうしようもない。シェルが、時間割を作った。1日1時間ずつのイチャイチャタイムをスケジュールする。僕の部屋のドアに、クルクル回る時間割盤を張った。自分が終わったら、次の人を表示するようになっている。


  あの、僕はどうなるのですか?僕の自由時間は殆ど無かった。シェルが、無い胸を張って言った。


  「あなた、それは大丈夫。外に出かけた時は、除外するから。」


  あ、そういうことなんですね。


  最初は、シェルからだった。イチャイチャ時間って何か分からなかったが、夜のセレモニーの昼間版のようなものだ。やはり、シールドは必要だった。

シズさん達が冒険者登録するのは、まだ先のようです。でも、将来が楽しみな能力ですよね。

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