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第99話 シェルさん『A』ランクになっちゃった

倭人さんの国に、近付いています。お米文化がなくなってしまうかもです。

(11月22日深夜です。)

  僕達は、リッチ・ブラザースを倒して、ダンジョンをクリアした。


  リッチ・ブラザースのドロップ品は、鋼鉄製の等身大のリッチ像2体だった。通常だったら、重くて持てないし、苦労して地上に持って上がっても、価値などたかが知れている。これは、絶対に意地悪だと思ったが、余りにも癪に障るので、持って帰ることにした。当然、イフちゃんにお願いして異次元空間に収納して貰った。


  帰還石で地上に戻ると、もう大分遅い時間だった。考えてみると、昼食も夕食もまだだった。これから、皆で帰ると、深夜になってしまうので、例の手を使うため、僕だけ走って帰ることにした。


  ラッシュ市の城門まで、30分位で到着した。僕は、イフちゃんに念話で到着を知らせたところ、異次元空間の門が開き、目の前に手をつないだ6人が現れた。コマちゃんは、ビラが抱っこしていた。ビラは、初めての『空間転移』だったらしく、こめかみ辺りを抑えていた。


  市内に入ると、まだ、レストランはやっていたので、ガッツリ肉料理を堪能した。僕は、ビーフシチューにガーリックパンにした。シェルさんは、まずワインにしている。シェルさん、すきっ腹で、そんなに飲んだら酔っ払いますよ。あ、寝てしまった。


  食後、ホテルに戻って、ゆっくりした。クレスタさんが隣に刺激的な姿で寝ているが、いつもの通りの恰好だし、特に何もしないで寝ることにした。本当に、長時間の駆け足ダンジョン攻略、お疲れさまでした。


  部屋の明かりを消して、眠ろうとしたら、クレスタさんが、いつものセレモニーを始めてきた、今日は、しつこく胸を吸わせ続けている。吸いながら眠ってしまった僕だった。







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  翌日、ギルドにダンジョン攻略クリアの報告をして、攻略報酬金貨2枚を貰った。また、シェルさんの書いたマッピング全10階分については、審査なしで金貨3枚になった。以前の実績が評価されているみたいだ。


  鋼鉄製のリッチ像は、素材として鉄くず60キロ分とするか、オークションに掛けるか聞かれた。悔しいが、銀貨2枚でオークションに掛けることにした。最低落札価格は、大銀貨1枚にした。元は取らなければやってられない。本当に糞ダンジョンだ。


  ついでに、皆の能力も測定してみることにした。最初は、シェルさんだ。


******************************************

【ユニーク情報】

名前:シェルナブール・アスコット

種族:ハイ・エルフ

生年月日:王国歴2005年4月23日(16歳)

性別:女

父の種族:エルフ族

母の種族:ハイ・エルフ族

職業:王族 冒険者A

******************************************

【能力】

レベル    51( 4UP)

体力    400(80UP)

魔力    280(50UP)

スキル   340(40UP)

攻撃力   410(80UP)

防御力   220(40UP)

俊敏性   320(70UP)

魔法適性    風

固有スキル

【治癒】【能力強化】【遠距離射撃】【誘導射撃】

習得魔術  ウインド・カッター 

習得武技  【連射】【威射】

*******************************************


  レベルがやっと50以上になって、『A』ランクの資格を得た。後は、功績だが、問題は無いと思う。早速、手続きをしなくては。次は、エーデル姫の番だ。


******************************************

【ユニーク情報】

名前:エーデルワイス・フォンドボー・グレーテル

種族:人間族

生年月日:王国歴2004年11月01日(16歳)

性別:女

父の種族:人間族

母の種族:人間族

職業:王族 冒険者B

******************************************

【能力】

レベル    39(9UP)

体力    190(40UP)

魔力    210(40UP)

スキル   120(30UP)

攻撃力   200(60UP)

防御力   120(30UP)

俊敏性   160(50UP)

魔法適性    火

固有スキル

【熱攻撃】【熱感知】【威嚇】

習得魔術  ファイア・ボール 

習得武技  【熱刺し】

*******************************************


  順調に上昇しているが、最近、相性の悪い敵ばかりようで、仕方がない。次は、クレスタさんだ。


*****************************************

【ユニーク情報】

名前:クレスタ・ガーリック

種族:人間

生年月日:王国歴1998年11月3日生(22歳)

性別:女

父の種族:人間族

母の種族:人間族

職業:貴族、冒険者:ランクB

******************************************

【能力】

レベル    46( 4UP)

体力    300(20UP)

魔力    520(60UP)

スキル   320(20UP)

攻撃力   190(50UP)

防御力   120(23UP)

俊敏性   420(30UP)

魔法適性  風 水 土

固有スキル

【防御】【探知】【料理】

習得魔術  ウインド・カッター

      アイス・ランス

      アース・ガード

習得武技  なし

*******************************************


  順調に、『A』ランクへの道を進んでいますね。さあ、次は、ビラの番だが、もともとレベルが低いので、上昇度もそれなりに高い筈。でも、まだ、期間が短いから、経験が足りないかも知れない。


**************************************

【ユニーク情報】

名前:ビラサンカ

種族:人間族

生年月日:王国歴2005年6月18日(16歳)

性別:女

父の種族:人間族

母の種族:人間族

職業:無職 冒険者:Cランク

******************************************

【能力情報】

レベル   10( 3UP)

体力    80(40UP)

魔力   180(80UP)

スキル   35(15UP)

攻撃力   50(20UP)

防御力   50(20UP)

俊敏性   40(30UP)

魔法適性 『聖』 『雷』

固有スキル

【魔獣使い】

習得魔術 ヒール

     サンダー・ボルト

習得武技 なし

************************************************


  うん、飛び級で『C』ランクは貰えると思うので、手続きをしてみる。


  シェルさんとビラが、ランク昇格の申請をしたところ、無条件で昇格させてもらった。このギルドで『A』ランク認定をしたのは、シェルさんが初めてらしい。


  ギルドマスターが出て来て、今日はお祝いをやろうと言ってきたが、地元の冒険者ではないので、遠慮させてもらった。ただ、感謝の気持ちとして、大銀貨2枚を渡し、皆さんの飲み代にして貰った。


  ギルドを出て、ブラブラしていたが、ワジンさん達の顔が、明るくなっていたし、殆どの人が農場に帰ったみたいだ。今度、一度、ワジンさんの国に行ってみたいと思った。きっと、美味しいものが一杯なんだろうなと思う僕だった。そう言えば、この街にはワジン料理の店があるというので、昼食はそこで食べることにした。


  その店は、市内の中心部より少し外れたところにあった。赤い大きな提灯が飾られているが、僕は、初めて見るものだった。ノエルとビラは、それぞれ王都や帝都で見たことがあるらしい。


  店内に入ると、結構、混んでいたが、奥の床より50センチ位高くなって、何かの草を編んだマットの席が空いていた。ノエルが、『畳』だと教えてくれた。


  そこには、靴を脱いで上がらなければならず、ミニスカートの女性陣は、脱ぐのに苦労していた。今度、目隠しの魔法を勉強しようと思う僕だった。


  メニューを見ても、よく分からなかったので、ノエルに注文をお願いしたら『天ぷら』と『ウナギ』を頼んでくれた。『刺身』と言って、生魚も食べるらしいが、海から遠いこの地では、やめた方が良いらしい。


  天ぷらは、物凄く美味かった。特にエビの天ぷらが絶品で、いつもは『煮る』か『焼く』だけなので、今度作ってみようと思う。


  ウナギは、生きている姿を見たら、とても食べる気がしない魚だが、食べてみると、これも美味しかった。でも、焼きながら付けているあのタレが難しそうだし、焼き方も難しそうなので、作るのは諦めた。


  真っ白なお米の『ごはん』も美味しかった。カレーライスのご飯よりもしっとりして、香りも良かった。この辺でとれるお米らしい。


  値段は、一人前、大銅貨2枚半と昼食としては少し高かったが、満足できる味だった。癖になりそうだ。


  午後は、旅の準備だ。まあ、まだエルフ国の森踏破の準備は早いが、これから寒くなる。冬支度と暖房器具を準備しておくことにする。


  冬の旅は、野営が難しくなるので、雪が降る前に帝国を抜けたい。しかし、どうしても無理なら、エルフの森の手前の街で、春になるのを待つしかない。この調子だとギリギリかも知れない。


  皆も、オーバーコートを買っていた。襟に毛皮がフワフワ付いていたり、全部が毛皮でできていたりと。結構高級な品を、ためらいもせず買っている。ビラとノエルも負けずに買い足している。うん、きっと何かが間違えている気がする。 


  

最近のダンジョンって、残念なところばっかしです。マトモなダンジョンは、それなりに難しい。

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