第??話「謎の男と別の未来」
本編は終わりました。
この話は特別扱いです。本編とは無関係といえば無関係ですが、ちょっとは関係あるかもしれません。
有名なヒーロー大集合映画シリーズのエンドクレジットに挟まれる次作を匂わせる映像みたいな感じのやつがやりたくて書きました笑
要は、そのうち新しいお話を書きたいってことですね、クロスオーバーなやつを。
改めて、「私、この世界を征服します。」を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
《さて、どうするか決めてもらおう。我とこの世界を二つに分けるのか…それとも戦うか》
「えっと…どうしよ…」
普通、返事は決まってる。
なのに答えに迷ってるこの大馬鹿が私の父。
「えーーっと…うーーん…」
「準備は出来ているぞ!」
「回復魔法なら任せて」
「俺達なら、勝てる…!」
とっくに覚悟を決めた旅の仲間達が背中を押してくれたのに。
「……………じゃあ、世界をハーフ&ハーフで…!」
世界で初めて魔王の提案に乗って屈した勇者。
それが私の父、"人類の恥"ことマクシミリアン・ストーン。
なんで戦わないで諦めたんだろう。
それから20年後。
「痛いっ!」
「ちっ!肩だから3点かー」
「俺の番な!おりゃっ…よっしゃあ!顔に命中!10点!」
「うっ」
町で遭遇した同年代の男の子達に石を投げつけられてるのが私、キャロライン・ストーン。
頭から血を垂れ流してるけど、これでも"国王"の娘…
ううん、嫌でも国王の娘だ。
………………………って、こんな不快だったんだ。
これがもう一つの世界。
"アナザーストーリー"
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ドサッ…何の前触れもなく気づけば着地。
ひんやりとしたフローリングの感触。
「お疲れっす…その…どうでした?」
私に声をかける気の弱そうな男。
本当に私と同年代なのか疑う。
「別に…最悪だった」
「最悪…どのように?」
「なんで?」
「…いや、あの、アナザーストーリーを見てもらったのはキャロラインさん本人しか見られないっていう制約があるのと」
「別に!私は父親を人類の恥って言った。勇者なのに魔王に屈するから!」
「…あ、あぁ…そうだったんですね…」
「それから時間が経って今の私と同じ歳になった別の私は民に石を投げつけられた!」
「それは……酷いっす」
「それで!?私を別世界に呼び出したあなたは私に何をしてほしいの!?」
「…あ、はい。本題っすよね…そうですよね…」
「何」
「あぁ、あ、あの…」
「ウジウジしない!!」
「ひぃっ!……本の中と性格違う」
「なんて?」
「違います何でもないです心強いなって!」
「……」
ゴクリ。
男は喉を鳴らして覚悟を決めて、私に言った。
「俺っ…が、その、作者が途中で失踪して放置状態にある小説"リベンジストーン"から主人公のキャロラインさんを呼び出したのはっ!」
この男は、意味不明なことを言う。
「呼び出した…じゃなくて"リード"したのはっ!」
言い直したところで私には分からない。
「一緒に…戦ってほしいからです…はい」
「戦う…?」
「はい。そうなんです…時間はあります。俺がもっと"読んで"キャロラインさんを強くしますから、そしたら」
「何と?」
「……何と…と言われると困ると言いますか…」
「……」
「お願いします。キャロラインさんなら警察沙汰にならずに"ダークキャラクター"と戦ってくれると俺は…」
「いいよ」
「ほ、本当ですかっ!はっ、あっ、」
断れはしない。
私を奇妙な別世界に呼び出したのはこの男。
ということは私を元の世界に…平和なキングエルに帰らせることが出来るのもこの男だけ。
従うしかない。
「そ、それじゃあ…えと…キャロラインさんの装備は…アナザーストーリーを見た後なら追加され…てる…はず…どこだ…」
男は分厚い本を捲り何かを探してる。
目当てを見つけて漏らした、あぁこれこれ…の言い方は全くウジウジしていない。
実は私に緊張しているんだ。
「キャロライン・ストーン。攻撃力A、防御力E、身のこなしC、精神C…!」
「何?何を読んで…」
「所有武器、駆け出しの弓!」
((READ))
本が光って、弓が出てきた…。
「弓が…本から…」
「あ、やべ。矢が出せない…」
「え?」
「すいません、俺まだ新米で…」
私がキングエルに帰れるのは、いつになるだろう。
…でも、戦わないと。
見せられたアナザーストーリーが、私の未来にならないために。
/////////////To be continued...?




