忘却の宇宙
透明にすり抜ける人影 夜闇へ
昨日の想い出も 涙も 夢見る惑星の赤子に変わる
生まれ行く奇跡 沈みゆく悲劇も
表裏の双子で 分かちあう歓び
異国の風に
吹かれたままで 砂漠を歩く
孤独の演者もついえていく 未来の光のただ中で
煙立つ裏路地を 抜け出す子供たち
街外れにある街灯 灯りて
粉をまき散らす蛾が 彷徨う 夢見る月影のワルツで
途絶えゆく道もあり 尽きせぬ道もあり
金色の服をまとい 続いていく歓喜よ
異国の声に
呼び起こされて 砂漠を歩む
孤独の道化も 忘れ去られ 未来の光のただ中で
愛を落として無くした心は
とてつもない代償を残して
僕らの明日を閉ざしかけて
それでも進む時間とともに
蘇る
異国の風に
狂おしいほど くるめ取られて
孤独の旅路も 終わりへと進みゆく 未来で
異国の音に
誘い出されて 砂漠を流浪する
孤独の演者も 涙とともに 未来の光へ 溶け込んでいく
忘却の宇宙で