結局のところ、人様の意見は素直に聞くべきです。
作者の実年齢が高めなので(笑)、若い人には受け入れられないかもしれませんが……。
『とりあえず版権ものでエロ書いとけ』
今年初めて、なろうとpixivに同じ作品を投稿した私はある日、どうやったらPV、閲覧数が増えるのだろうかと考えて『閲覧数 増やす方法』でグーグル検索してみました。
無名の一作者である私が、それもどちらかというとマイナージャンルで、できるだけ大勢の人に作品を読んでもらうにはどうしたらいいのかと考えた訳です。ちなみに私、そもそもパソコンの操作が不得手で、ツイッターのやり方もわかりません。
いろいろと書いてありましたが、その結果、一番印象に残ったのが上の一文です。
おそらく○ちゃんねると思われるのですが、それはpixiv投稿者向けへのコメントです。だってなろうは基本的に一次創作オンリーですものね。
小説を書いたからには誰かに読んで欲しい。
一次創作、二次創作問わず。
それは当然です。
一昔前ならば自作発表の場と言えば同人誌即売会。
自費で薄い本を出版して、値段をつけて販売していました。ところが、お金を払ってでも読みたいと思うほど面白い内容かどうかは買ってみなければわかりません。ある意味賭けです。
それが今や、ネットという媒体を通して無料で素人の書いた小説が読める。しかもスマホでサクッと通勤時や昼休憩に。
そもそも約10年前には『二次創作』なんて言い方はしていなかったと思います。
昔、版権もののパロディ作品は自分でホームページを作ってネット上に小説を公開するのが一般的だったように私は記憶しているのですが、時代は変わりましたね。
かくいう私も昔は、大好きな某推理小説の二次創作を書いていました。
子供の頃から両親が推理小説や刑事ドラマが好きだったせいで、読む物と言えばもっぱら探偵小説か警察小説で、年齢を重ねるにつれて、昔はまったくダメだったBLもすっかり平気になり……自分でも書いてみようと小説を書き始めたのは、もはや遠い昔のことです。
さて。pixivにもなろうと同じ作品を投稿してみたものの、初めはやはりなかなか閲覧数は増えず、こういうのが底辺作家か……と悲観したものです。
どうしよう?
その時、そうだ! と思い出したのは、過去に書いた某推理小説の二次創作ネタです。
今年の初めにドラマ化されてたし、根強いファンもいるし、○ちゃんねるにもああ書いてあったし、もしかしたら……。
それは1500文字程度の短さで、正直なところ、適当な思いつきで書き殴ったようなものです。どこにも公表していません。
とある日の仕事帰り、反応は期待しないでその短編をpixivにアップしてみました。
すると。
アップして3時間も経たない内に、オリジナルでは見たことのない閲覧数がはじき出され、その上評価までいただけました。
とはいっても、同ジャンルの中ではやはり底辺ですがね……。
あぁ、○ちゃんねるで言っていたことは本当だった。
いや、エロは書きませんでしたけど。
その後も何作か同ジャンルの二次創作で短編をアップしたのですが、やはり閲覧数だけで言えば一次創作の比ではありません。
嬉しいけど、やはり気分は複雑ですね。
とはいえ本音を明かせば、これをきっかけに私の文章を気に入ってくださった方がオリジナルの方に流れてくれないかな……とか考えたりもしましたが、現実はそう甘くなさそうです。