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第2話 〜妖精の森〜

〜第2話妖精の森〜

メイとリク、そして転校生のミルは学校を出る用意をし、夜中、妖精の森へと向かった。

「・・・・でどうするの?リク。学校を出たのはいいけど、このままじゃ暗くて進めないわよ。」

メイが困り、言う。

「う〜ん。猫の目の魔法を使って安全なとこにいってとりあえずそこで朝を待とうか。」

「そうね。行きましょうミル、リク!」

メイが行こうとしたときミルが文句を言い出した。

「ちょっと!あなた何様のつもりで私を呼び捨てにする訳?」

メイが立ち止まり、反論する。

「何様もなんでもないわ。人間はみんな同じ生物よ。上下なんてあるわけないじゃない。あ、それともあんたそんなことも分からない馬鹿とか?」

思いっきりイヤミっぽい口調でミルに言う。

「なんですって?お黙りなさい!」

そうとう頭に来たのだろう。ミルはカナキリ声で怒鳴った。

「2人ともやめてよっ!僕たちは仲良くしなきゃカイを探せないんだよ?最初からこんなんだったらどうするつもりなの?!」

珍しくリクが大声を出した。

「・・・・・・。」

メイとミルは驚いたように立ち止まる。

「それも・・・そうね。仲良くしましょ!ミル!」

メイが無理しているような笑みを作る。

「・・・ええ。そうね。そうしましょう。」

ミルは苦笑いをした。

「はぁ・・・・。これからどうしよう・・・。」

リクは小声で弱音をはいた。

「よし!んじゃ。猫の目の魔法を使いましょ!」

メイは言い。3人で準備を始め、呪文を唱えた。

が、メイはやり方が分からず。2人は出来てるのに1人だけ出来てなかった。

(あれ?出来ない。どうしよう。言ったらミルに何か言われるだろうし・・・)

メイはそう思い、出来ているふりをした。

「メイ。出来た?」

「え?あ、うん。」

少しビクッとしてメイは答えた。

「んじゃ、行こっか。」

リクは言い。メイは2人のあとをついていくことにした。でも、メイは周りが真っ暗でなんにも見えないから、こけたり、ぶつかったりとメイはひどい目にあった

「メイ、本当に魔法使えてる?」

リクは疑わしそうにメイを見た。

「う、うん!もちろんよ!」

「本当?」

リクは半信半疑で言う。

「んじゃ、これは何??」

リクは遠くにいって、何か物を出した。

「え?え〜と・・・」

メイは困り、いちかばちかで答えた。

「傷薬!」

「お!正解!なんだ、見えてるじゃん。」

「え?え?」

メイはうそっと絶叫した。でもやっぱり、こけたり、何かにぶつかったりとぜんぜん変わってなかった。

「なにしてるの?はやくきなさい!行くわよ!」

ミルはいつの間にか遠くの方へ言っていた。

「はぁ。」

リクはため息をもらし、メイに近ずいた。

「じっとしてて。」

リクは言い。呪文を唱えた。

「あ?!」

メイが言った瞬間、周りが朝のように明るくなった。

「こんど出来なかったら。絶対僕に言うこと。分かった?」

リクが言い、そしてメイは

「うん!ありがとう!リク!」

メイは満開の笑みを出した。

ドキッリクは顔が真っ赤になりながら言った。

「べ、別に。メイを助けるのは僕の仕事みたいなものだし。それに、メイは危なっかしいから。」

言った後リクは

(うわ!赤くなりながらなに言ってんだ?僕。)

「へ?」

メイがキョトンとリクを見てる。

「え?あ、いや。さっき言った言葉きにしなくていいよ。うん。てか忘れて。」

リクはしどろもどろに言う。

「なに赤くなってんの?」

「あ、うんちょっとあついんだ。あはははは。」

「ふーん・・・。変なの。」

メイが言った瞬間。

ドンッと大きな音がしてメイは立ち止まった。

「きゃっ!何?今の音・・・・。」

メイはびっくして、リクに聞いた。

「え?音?音なんか聞こえたミル?」

いつのまに戻ってきたのかミルはリクのとなりに立っていた。

「いいえ。聞こえなかったわ。どうしたの?メイ?」

驚きを隠せないのか、ミルは呆然とメイを見つめていた。

「え?!ウソ!」

メイが言い。空耳かな。と思い始めた時。

ピィィィィィィィィィィィ!!と耳を貫くような音がしてメイは座り込む。

「ねぇ。今なってる音、聞こえるでしょ?」

メイは耳を押さえながらリクとミルに聞く。

「え?そんな音してないよ?」

リクが言い。

「私もそんな音聞こえないわ。」

ミルも言う。

「え?」

メイは呆然と2人を見る。

(なんで?何で2人ともこの音が聞こえないの?空耳かな。でも、こんなに長く続いているなんて空耳のはずじゃないし・・・・・・・。もしかして、助けを求めているの?もしそうだったら今いかなくちゃ!!)

そう決心したメイはその音がする方へ走っていった。

「え?メイ!どこいくの?まってよ!!」

「行く場所が違うわよ!メイ帰ってきなさい!」

2人の聞く耳を持たず。メイは走り続けた。

そして、ミルとリクはメイが走っている方向になにかが起こってると思い。メイを追いかけた。

(何かが私を呼んでいる。なにかが!待ってなさい!すぐ行くから!)

メイはそう思いながら音の方へ走って行くのだった。

そして、そこへたどりついたメイは、その驚く光景に立ち止まった。

「ん?どうしたメイ?」

やっと追いついたリクは立ち止まっているメイに話しかけた。が

「!!!」

リクは声にならない叫び声を出し、後ろに下がった。

そう、その光景は気が狂った竜が2匹、妖精がすんでいる村を破壊しているというものだった。

「これは・・・・?」

やっとついたミルもその光景に目を大きくするのだった。

「ひどい・・・・。竜でも、同じ生き物なのに。」

メイは小さく言い。そして、竜のもとへ歩き始めた。

「わ!メイ戻って!駄目だって殺されるよ!!」

「メイ!何してるの!?早く戻って!!」

ミルとリクが懸命にメイを呼び戻そうとするが、メイはそんなこと聞こえない状態で1歩1歩竜に近ずき、思いがけないこと言い出した。

「ちょっと。そこの頭の悪い竜2匹!!弱いものいじめなんて竜として恥ずかしくないの!?やめなさい!!」

すると2匹の竜はメイの方をちらりと見て、メイの方へ歩んでいった

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