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彼と彼女【短編集】

永遠の命題:男女間の友情は成立するか

明けましておめでとうございます

今年も宜しくお願い申し上げます

 ノックを三回して、返事がないことを確認してからドアを開ける。そこでは丸い目立つ鼻に円らな瞳、丸みを帯びた耳にくるんと一回転した尾――全体的に丸いフォルムを持つ淡い桃色。

豚の着ぐるみが鼾を掻きながら寝ていた。ビニールと生ごみが転がった部屋で。


「外、出たの?」


 ゴミを蹴飛ばしながら着ぐるみの元へ行く途中、自分が買った覚えのないビニールがあった。


 彼は一か月前から外に出なくなった。生きる為に必要な他者と関わる過程は、全て彼女がしていた。


 答えのないまま、ひたすら目に入るものをゴミ袋に突っ込む。一心不乱にゴミを拾っているとたまに彼の足を掴んでいたりするが、もうどちらも気にしない。


「もらった」


 ゴミ袋の口をがさごそと縛っていると、ふと着ぐるみから低い声が聞こえた。


 ……『もらった』?


 なにを、と眉を顰めたところで思い出す。見覚えのないビニールの正体。

 有名なブランド名は工房に籠りきりの彼女でも知っているファッションショップのもので、以前の彼はよく着ていた。


「外、出たの?」


 同じことを訊くと、着ぐるみが少し揺れた。


「服欲しかったから」

「いや、外出はいいんだけどさ。それでなんで『もらった』なのかなって」


 大したことはなく、どんどん無くなっていく話題の一つ。失敗した作品の一つを磨きながら返すと、思いもよらない理由。


「一晩でそれ。……あぁ、『買ってもらった』の方が正しいか」


 ――は?


「一晩、て……」

「そろそろ金無くなってきて服買えなくて店の前で突っ立ってたら。どうか、って」


 上から下を揃えただけでも、このブランドなら十万はする。


 だから、って……


 深呼吸を五回する。次に視界に入ったのは、ゆらりと翳ろう炎。


「なっ……!」


 流石に慌てて着ぐるみがバスタオルを濡らして、炎に――燃えるブランドものの服にかけた。

 バタバタと消火しながら此方を睨んでくる彼を見て――一気に力が抜けた。


 轟々と燃える炎。その中で煌めく作品。会心の出来のフラスコは、輝く左右対称。まさしく芸術品。

 その分得る為に多大な労力を使う。それを横に退けてまで彼に尽くしてきた。ただの友だちでも。


「もう、いいよ」


 極々小さな声で呟くと、彼が息を呑む音が聞こえた。力が抜けたまま、帰りたくとも立てやしない。

 視界が曇っている中で、ぐらりと揺れる。手首の次に首に熱が走る。

 目を見開いて固まると、彼は着ぐるみを脱いでいた。


「いいな、もう」


 熱を孕んだ目が、脳を支配した。

ねーときおう、自分に自信のないフラスコ職人ときぐるみを着た男が、ゴミ山から「愛」を見つける話を書いてー。http://shindanmaker.com/151526

はい、もう意味わかんないですね! ときおうも書いていて意味わかんないのでクオリティについてのツッコミはあまり反応出来ないかと。


因みにときおうは普通に男女間の友情は普通にある派です。←女友だちが壊滅的に少ない。

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