またひとつ、増えた
彼女は、絶壁の端にたたずんでいた
俺は止めた
彼女は聞かなかった
「生きていても、厄介事が増えるだけよ」
彼女は言った。
俺は思い切り言い放った
「そんなことがあるか、いいことだってあっただろ?」
彼女は冷たく言った
「そんなこと、ないわよ。私は世界一不幸な人間なんだから」
俺は彼女が可哀想に思えた。
俺の気持ちも知らずに、俺は決意した。
彼女に思いを知らせる。
俺は決めた。彼女を救うと、
「俺が・・・俺がお前を守る!!俺・・・・お前が好きだ!!!」
彼女は言った
「御覧なさい、またひとつ、増えたから」