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埴輪と旅する女①【会津若松編】第008回  作者: Mikiko


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埴輪と旅する女①【会津若松編】第008回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。


み「さっそく人が群がっておる。

 わたしも前に回って撮らねば。

 なんと!

 人の後ろ頭しか撮れん。

 わたしは、SLの頭を撮りたいんじゃ。

 よし。

 念力じゃ。

 人の頭よ、低くなれぇ~」

ハ「なるかい」

み「なった!」

挿絵(By みてみん)


ハ「うそやろ」

み「次は横じゃ。

 見よ!

 がら空きじゃ」

挿絵(By みてみん)


ハ「念力というより、怨念やな」

み「次、客車!」

挿絵(By みてみん)


み「絶好調じゃ。

 やっぱ、運転席も」

挿絵(By みてみん)


ハ「うろうろすな!

 目が回る」

み「駅弁を売っとる!」

挿絵(By みてみん)


み「買わないけど」

ハ「途中で買えんかも知れんで」

み「お昼は食べないからいいの」

ハ「わしは食べたい」

み「どうやって食べる気じゃ。

 フェルトの口で」

ハ「お主が食べれば、わしにも味がわかるんや」

み「寄生虫か。

 次、客車の窓!」

挿絵(By みてみん)


み「一般車両はこのとおり、四人掛けのボックスシートじゃ」

ハ「テーブルもあって、便利ではないか」

み「4人組ならな。

 冷凍ミカンの恐怖が蘇るわい、

 先を急ぐぞ」

ハ「まだ時間は十分あるやろ」

み「なぜか気が急く。

 乗り遅れそうな気がする」

ハ「小心者が」

み「ほら来たぞ。

 わたしの乗る7号車。

 貴賓室じゃ」

挿絵(By みてみん)


ハ「グリーン車やろ」

み「ほれ、進行方向を向いた、3列シートじゃろ」

挿絵(By みてみん)


ハ「景色が写りこんで、ほとんど見えんわ」

み「乗ればわかる。

 そしてこのグリーン車の最後尾には……。

 これなわけよ」

挿絵(By みてみん)


ハ「最初に見たやつやな」

み「この展望室、グリーン車の乗客しか入れんのじゃ。

 恐れ入ったか」

ハ「しかし、いくら違うんや。

 一般車とグリーン車」

み「よーく聞けよ。

 普通車の指定席は、530円」

ハ「安す!」

み「それに対し、グリーン車は……。

 1,700円もするのじゃ!」

ハ「……。

 それって、高いという認識か?」

み「あたりまえだろ。

 3.2倍なんじゃ。

 ホテル代で比べてみ。

 普通車を、5,000円のシングルルームとする。

 となると、その3.2倍じゃから……。

 なんと!

 16,000円のデラックスルームとなるのじゃ」

ハ「そんなルームがあるか。

 この場合、倍数ではなく引き算で考えるべきやろ。

 1,700円-530円。

 つまり、1,170円しか違わんやないか。

 しかし……。

 安いな。

 乗車券はいくらや?」

み「1,980円じゃ」

ハ「てことは乗車券と合わせて、普通車が2,510円か。

 グリーン車でも、3,680円やないけ」

み「快速だからな。

 そもそも、特急券がいらんわけじゃ。

 これで、3時間半も乗ってられるのじゃ。

 1分あたり、17.5円」

ハ「いらんわ、そんな換算」


●磐越西線、その後

 8月3日の豪雨で、鉄橋が崩落した磐越西線。

 もちろん、落ちた鉄橋はまだ復旧されてません。

 ↓地元からは早期復旧を望む声が上がってます(Yahooニュース)。

+++

 福島県の井出副知事に要望書を手渡した喜多方市の遠藤市長。

 会津地方の市町村で作る会津総合開発協議会を代表して、福島県もJR磐越西線のいち早い復旧に向けて働きかけを行うよう要望した。

 JR磐越西線は8月3日から4日にかけて降った大雨で鉄橋が崩落し、喜多方駅と野沢駅の間で運転見合わせが続いている。

 代行バスの運行が始まっているが地元が望むのは鉄道の復旧だ。

 喜多方市 遠藤忠一市長:「(今月下旬には)夏休みも終わって本格的な通学時期に入ります。いち早く代替バスではなくて本格的に鉄道再開と要望した」

 協議会は、JR東日本などにも鉄道のいち早い復旧を要望している。

+++


 地元の声は切実ですが、復旧は簡単ではなさそうです。

 『SLばんえつ物語』も、全区間での運休が続いてます。

 おそらくは、来年の夏までの運休は確実でしょう。

 ↓というのも、もともと今秋から来夏にかけて、全般検査入りが決まってたのです(https://response.jp/article/2022/02/25/354613.html)。

+++

 JR東日本新潟支社は2月24日、磐越西線新津~会津若松間で運行されている『SLばんえつ物語』を牽引するC57形蒸気機関車180号機(C57 180)の運用を、全般検査のため2022年秋から2023年夏まで休止すると発表した。

 通常、解体して細部を検査する全般検査は、国土交通省が定める「施設及び車両の定期検査に関する告示」により蒸気機関車が4年周期とされているが、『SLばんえつ物語』のように特定期間の特定日に運行されるケースでは、休止日数を考慮して実質的に周期を拡大することができる。

 C57 180が前回、全般検査を終えたのは2015年6月だが、このような事情から7年周期となっており、2021年に全般検査が行なわれたJR北海道のC11形蒸気機関車171号機(C11 171)も同様だった。

+++


 問題は、来年の夏に、鉄橋が戻ってるかですが……。

 難しいでしょうね。

 でも、前回のコメントでも書きましたが……。

 鉄橋の復旧を待たず、ぜひ「新津-山都」間での運行を開始してほしいものです。


 ところで、『SLばんえつ物語』は、かつては、新潟駅発着でした。

 もちろん、首都圏からの乗客に便利だからです。

 これが、新津駅発着になったのは……。

 新潟駅が高架化されたためなんです。

 残念ながら、SLの力では……。

 高架駅への坂を、登り切れないからです。

 あと、高架ホームがすべて屋根で覆われたことも理由のひとつでしょう。

 煙が籠もってしまいますから。


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