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「∞≒0」「量子の揺らぎ」「宇宙の調和の原則」  作者: 如月妙美


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【第2章】量子の揺らぎ――無からの創発か、調和への入り口か

2.1 量子真空とゼロ点エネルギー

 現代物理学においては、真空は「何もない空っぽ」ではありません。量子場理論によれば、真空状態とは場の最低エネルギー状態でありながら、決してエネルギーが完全にゼロになるわけではなく、ゼロ点エネルギーを持ちます。そのため、粒子と反粒子の対が「仮想粒子」として一瞬だけ生まれては消えていく“泡立ち”が起こり続けるのです。こうした現象こそが、いわゆる「量子の揺らぎ」と呼ばれるものの根幹にあると考えられます。


2.2 ゆらぎと存在の曖昧性

 量子の揺らぎは、本質的に「確定されていない状態」を内包します。観測される前の粒子の位置や運動量は、波動関数として重ね合わせ状態にあり、確率的にしか記述できません。つまり「ある」とも「ない」とも断言できない――まさに0にも∞にも寄り得る不確定性が存在しているわけです。もし、この“不安定でありながら恒常的”なゆらぎが宇宙の至るところに普遍的に広がっているとするならば、そこで「∞≒0」の概念が示唆する「極大と極小の共存」が、量子レベルで既に実現しているとも言えるでしょう。


2.3 ゆらぎが生み出す創発

 量子の揺らぎは単なるランダムノイズではなく、宇宙の大規模構造の起源にも深く関係しています。ビッグバン直後の膨張時期(インフレーション期)において、微細なゆらぎが急速に拡大され、銀河や銀河団のもととなる密度揺らぎへと繋がったと考える理論(インフレーション理論)が有力視されています。つまり、宇宙スケールの調和を形作る「大きな構造」は、量子的なゼロ点近くの“かすかな揺らぎ”から生じたという見方もできるのです。


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