第41話〜再会、共同戦線となりて〜
「本当に…戻られたんですね、フィーリア姉様!」
目に涙をいっぱい溜めながら出迎えてくれたミハイル。
「ええ…ミハイル、本当にありがとう。」
私はぎゅっ…とミハイルを抱きしめる。ミハイルはもっと小さいと思っていたが、私と同じくらいの背だったようだ。
「わっ…わっ…姉様…!」
いきなり抱きしめたせいか、ミハイルはとても慌てていた。
「あら、ごめんなさい。」
私はミハイルを解放すると、ミハイルは耳まで真っ赤になっていた。…少しキツく抱きしめすぎたかしら。
なんて反省していたのも束の間。私はアレクシスへの引き継ぎや国王への謁見など、目紛しく日々は過ぎ去り、あっという間にマギア帝国に出発する日がやってきた。
「…本当に行ってしまうんだね。」
「フィーリア姉様…。」
2組の青い瞳が悲しげにこちらを見つめる。
マギア帝国からの馬車に乗り込む前、2人が最後にと会いに来てくれた。
「ええ。2人ともありがとう。」
私はさっさと馬車に乗り込んでしまおうと思ったが、ミハイルが私の手を取って跪いた。
「…やっぱり、一度言わせてください…フィーリア姉様、僕はフィーリア姉様を姉様としてではなく、1人の女性として、誰よりも愛しています。」
「ミハイル…。」
私は驚いて目を見開いた。
ミハイルが私のことそんな風に思っていたなんて気が付かなかった。
「だからっ…!」
言葉に詰まるミハイル。私はそんなミハイルの肩にそっと手を置いて
「ありがとうミハイル…。私はいつまでも貴方の姉です。それはずっと変わらないわ。」
と言って優しくミハイルの額に口付けた。
「フィーリア…あ、あの…。」
アレクシスが口籠る。
「何かしら?」
「その…仕事のこと、相談しても良いかい?」
思わぬ言葉が出てきたので、私は思わず吹き出して
「ふふ…ええ、もちろんよ。」
そして私は馬車に乗り込み、コーディカス王国を去った。
馬車はグングンと上昇し、あっという間にコーディカスの地が遠くに見える。
「…さようなら、私の故郷。」
私はそう呟いて、不安と少しの期待を持ってマギア帝国に向かった。
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