シャーロット=ベル=フィンガー
第一試合が終わって30分が過ぎた頃だった。
今度は金髪クルクルのアーネストが声をかけた。
「第十一試合
アメリアとシャーロット=ベル=フィンガー
前へ出ろ」
「アメリア殿!さっきの試合は爽快だったわ!!実は私、あの者が好きではなかったの」
おいおい、こんな公衆の面前で.....
思わず周りを見渡すと何人かが頷いていた
あの傲慢な態度だと敵も多いのか.....
だけど流石に可哀想だわ
「殿はやめてください
私はそのように呼ばれる立場にありません」
「じゃあ貴方のことはアメリアと呼ぶから、その代わり私のことはシャーロットと呼んで!お互いにベストを尽くしましょう」
「はい」
「話は済んだか?....それでは始め!!!」
カキンッ!
さっきの試合のローランド殿よりも
柔軟な動きをしている
小柄な体格を生かした戦い方で、まるで蝶が舞っているみたい。
だけど私だって試験に落ちるわけにいかないし、勝たして頂く!!
カキンッ!カキッ!
シャーロットの動きは全体的に横の移動が多い。
それを無理やりこちらの得意な縦の移動にすれば勝てる!!!
カキッ!カキンッ!カキッ!ボコッ!
アメリアは脇腹に峰打ちをし、シャーロットの首元に剣先をあてた。
「そこまで!勝者アメリア!!」