審判の判断は公正であり絶対に従うこと
「まずは剣術の試験だ
今から受験者同士で模擬試合をする」
「ルールは3つ
1、フィールドの外には出ないこと
2、魔法は使わないこと
3、審判の判断は公正であり絶対に従うこと
以上だ」
「対戦相手は事前にこちらで決めた。勝ち進めばその分アピールが出来る。各自!健闘を祈る!」
「何か質問は?
....無いなら始めるぞ」
「第一試合
アメリアとローランド=アス=ライア
前へ出ろ」
呼ばれた2人は前へ出た。
すると対戦相手で小太りのローランドがいきなり話しかけてきた。
「おい、おまえ」
「はい」
「どうせ剣なんか出来ないだろ。怪我をしたくなかったら、最初から辞退したらどうだ?」
なんだコイツ......
でも落ち着け
苗字があるということは、コイツは貴族だ
我が国では貴族階級以上は苗字があり、平民以下は苗字はなく名前のみだ
「お気遣いありがとうございます
ですが大丈夫です」
「フッ...
どうせ平民のお前が試験に落ちるだろう。無駄な足掻きをするな」
「口数の多い男は嫌われますよ
特にレディーからは」
その言葉に周りの女性はクスクス笑い笑った。
「怪我をしても知らないぞ!!」
ローランドは真っ赤にした。