Phaseβ+ デバイス編
ここで、デバイスの話をしておきますです。
デバイス。それは、戦闘時に両腕に備え付ける装置である。製作者は、西原リョウ。作った理由は、「有事用だから」。
正式名称は、『有事用属性特攻携帯装置』、英語読みで『Emergency Attributes Special Portable Devices』。属性と言っている分、デバイス毎に使える属性が異なる。
両手に備え付ける訳だが、左右でかなり見た目が異なる。
左腕のデバイスには、3つの画面とボタン。右腕のデバイスには、5つ程あるボタンと、レバー。
大きさは、4×15×2cm。レバーの長さは、7cm。形状は、T字形で握りやすくできている。
なお、双方にコンセントを模した接続装置があり、武器のプラグ(後述)を挿すことが出来る。
変身手順は、至って簡単。
まず、左のデバイスにある、3つのボタンのうち、1番のボタンを押す。
そして、右にあるデバイスを倒し(130°の状態から、40°の状態にする)て変身完了。
『デバイススーツ』と呼ばれる、戦闘服がある。これは、左右のデバイスより、圧縮されたものが体を包む形で装着されるものである。
運動能力を大幅に上昇させ、攻撃力と防御力が生身の100倍になるが、その分負荷が大きく、変身解除後は、最低1時間再変身ができない。
見た目は、白地や黒地などに、各属性毎に違う色の『属性粒子』が流れる帯がある。属性粒子は、気体に触れると、属性に対応した物質になる。なお、この帯には細かい穴があり、開閉させることで移動や格闘技にも使うことが可能。
各武器には、プラグっぽいものがあり、それをデバイスに挿し、デバイスに流れる属性粒子を使って戦っていく。
各属性の解説。番号順である。
00……プロトタイプの『ワイルド』。他のデバイスとは違い、左のデバイスのボタンの数は8つある。
01~07のデバイスの属性が扱える一方で、負荷が大きく、変身時間も長い。
武器は槍。長さは150cm、刃渡りは30cm。
使用者は、アヤカ。負荷が大きいとは言えど、彼女にはあまり関係ない……!?
ちなみに、変身音を考えるとしたら、ICE3(GTO車)。
01……水。
かなり扱いやすい。凄まじい水圧で攻撃していく。
武器は、2丁の銃(拳銃??)。銃身は互いに20cm程。
使用者はミユ。変身音は都営5300形高音車風。
02……氷。
氷とは言え、水とは物質は同じ。双方の属性の基準は、『水温がマイナスになっているか』。
武器は、刃渡り30cmのクロー。基本的に、片方のみ使う。必殺時に両手使用。
使用者はタツヤ。変身音はE231系1000番台未更新車風。
03……電気。
電気であれば、交直流なんでもいい。なお、攻撃は交流電流の方が、多分強い。
武器は、刃渡り1mの刀。属性粒子を流すことで、使えるようになるリミッター機能付き(こいつだけ)。
使用者はタクミ。変身音は名鉄3500,3700系未更新車風。
04……火。
火と言っても、使うのは酸素。それを圧縮し、爆発させることで、強力な攻撃や、高速移動を可能にしている。
武器は、銃身70cmの色々ごちゃ混ぜにした銃。一応、ショットガン。
使用者はリョウ。変身音は名鉄1000系風。
05……風
風自体で攻撃はせず、高速移動と組み合わせて戦う。風で飛ばしてリーチを取ることも可能。
武器は、刃渡り20cmのダガーナイフが2つ。
使用者はハヤト。変身音はE231系0,500番台未更新車風。
06……闇
何故か出来てしまったという、謎の多い属性。一応、魔法と思わしきものが使える。
暴走の危険があり、暴走すると自我を失い、敵味方関係なく攻撃していく。その時の記憶は欠如する。
武器は、全長120cmの杖。
使用者はミハヤ。変身音は201系風。
07……光
光とは言えど、風と同じく、『物質の速度を大幅に向上』させたり、移動速度を上げて移動する。ただ、速すぎて制御が難しい。その為、威力を殺して運用している。
武器は、かなり大きな弓と、長さ70cmの矢。
使用者はヒカリ。変身音は東京メトロ16000系風。
X01……鋼。発展形で、他の8つとは、随分と仕様が異なる。
あらゆる構造物を生成可能ではあるが、それは使用者のイメージ力と忍耐力次第。イメージ力次第では、戦艦や飛行艇だって作れる!?
武器は存在しないが、スーツ自体にバネみたいなものを仕組んでおり、非常に高い攻撃力を持ち、9つのデバイスの中ではトップクラスである。ただし、重量が大きく、負荷も大きい。
使用者はサユリ。変身音は東武100系風。
物語の進行が進むに連れ、情報が増えていく。
Next……登場駅編です。