絶対探偵アテル
男が死んでいる。場所は山の頂上付近のコテージの中、外では強い吹雪が吹いており、外に出ることはできない。
まぁ、なんというか、ありがちな状況ではあった。
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コテージの中には、重い空気が流れている。だれも一言も喋らない。いつ殺されたかは分からないが、男が何で殺されたかはその背中に刺さっているナイフで、一目瞭然だった。
おっと、自己紹介が遅れた。僕の名前はアテル、この不幸な事件に巻き込まれた少年だ。
だが、あいにく僕は探偵でもあった。巷では絶対探偵とも呼ばれている。仕方ない、殺されたくはないし、さっさと解決してしまおう。
とまあ冗談はこのくらいにしておこう。
はぁ、まったく。
二人しかいなかったコテージで、犯人も何もあるかよ、
さて、吹雪も弱まってきたし、帰るか。