贈り物
ズガーーーーン …リン…
白髪の少女が輝く玉をいくつも少年に向けて発射する。しかし少年は避けようともせず向かってゆく。そして輝く玉は少年の手前で大爆発をおこす。しかし、その大爆発は少年に届く前に、鈴のような音とともに真っ二つになる。
「はっ!」シュイーーーーン …リン…
次に少女は掛け声とともに手から斬撃を飛ばす。が、これもまた鈴のような音とともに真っ二つになる。
チュドーーーーン …リン…
ズドドドドドドドドドド …リン…
少女がレーザーを放っても、火の玉を連射しても全て鈴のような音とともに真っ二つになる。
「よし、今日はここまで。」
「はい。」
「じゃあ、シャワーでも浴びてこい。それがすんだら部屋にこい。」
「はい。」
ここにきてから7日たった。
最初の日は自己紹介したらすぐ寝てしまったが、起きてご飯食べた後、いきなり修行が始まった。
この7日で、師匠には色々なことを教わった。武術や魔法、生産、さらに女の子らしさなども。まあ兎に角色々教わった。それに魔物もかなり狩って、レベルもかなり上がってなんと1024!。職種やスキルの恩恵で取得経験値が100倍だし、レベル的には格上な相手ばかりだったからほぼ1日でここまで上げられた。
だけど、師匠にはまったく歯が立たない。本当にあの人はどうなってるんだろう。
さて、シャワーも浴びて部屋で師匠と向かい合って座っている。
「お前に渡す物がある。」
「渡す物?」
「ああ、これとこれだ。」
そう言って、師匠が取り出したのは、うっすらと虹色に光っているカードと綺麗な装飾が施された腕輪だった。
「これは?」
「ああ、まずこのカードはな、EXランク冒険者のカードだ。そしてこっちの腕輪は、俺の弟子である証だ。」
「なんですかそれ。」
「冒険者は知ってるよな。」
「はい。」
ゲームの公式サイトにそういうのがあると載っていた。
「で、冒険者にはそれぞれランクがあってな、EXランクは一番上だ。ぶっちゃけ、ギルドマスターや国王ですら手出しできないぐらいの規格外しかなれないランクだ。そんで俺の弟子の証はな、これを持ってりゃお前が俺の弟子だってわかるんだ。だからまあ、これ持ってたら大国の王城だろうが魔王城だろうが入り放題だ。」
どうやら私の師匠はやっぱりとんでもない人らしい。
「まあ超越神だからな。あ、それとその腕輪があればここにいつでも転移できるし、いろんなところにある私の拠点や別荘とかにも入れるよ。拠点や別荘の位地はその腕輪には地図の機能もあるから、それで確認してね。」
へー、けっこういい物もらったなぁ。ん?なんか違和感があると思ったら、また師匠の姿が変わってる。今度は小学生か。本当によく変わるなぁ。
「まぁまぁ、細かいことは気にしない。それより、これからどうする?」
「これからですか。そうですね。まずは、プレイヤー最初の街、中立王国フラメアの始まりの街で店を開こうかと。」
「へー、なるほど。いいかもね。ただし、いうまでも無いかも知れないけど、あなたの作った物はそこらの凡人からすれば、とんでもないものだから、気をつけて。」
「はい、わかってます。師匠。」
「そう、ならいいかな。そうだ、フラメアの始まりの街の冒険者ギルドのギルドマスターは私の知り合いだから、訪ねてみるといいよ。」
「わかりました。それじゃぁ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
そして私は転移した。