師匠
「あのう、」
「なんだ。」
「なんで、私は私って言ってるんですか。」
「俺がそうした。」
「なんで。」
「お前は見た目十歳そこらの幼女だから。どうせならもっと可愛くしようと思ってな。」
「私は男なんですけど。」
「知ってる。」
「そうですか。それで、なんで私は撫でられてるんですか?」
「俺がそうしたいからだ。」
「そうですか。」
「さて、知識は与えたし、後は技術か。」
「え。」
「お前は俺の弟子だろ。」
「はい。」
「だからな、知識は今、少し無理矢理与えたからな、次は技術を教えてやろうかなと。」
「はあ。それって、さっきみたいに…」
「いや、技術は普通に教える。」
「そうですか。」
「ああ、後、他にも色々教えて教えてやるし、困った時は頼ってもいい。」
「はっはい。」
おお、なんかすごく頼もしいな。それとさっきから撫でられてるけれど、なんか気持ちよくなってきた。
「そうか。まあ、今は寝てろ。明日からはびしびし鍛え上げてやるから。」
「え。」
「お前は俺の弟子だろ。」
「…はい…」
ああ、気持ちいい。眠い。明日からどんな修行をするんだろうか。そんなことを考えながら、私は眠りについた。
そして、ゲーム内でのはじめの1週間は地獄だったと言っておこう。
超越神との特訓は、機会があればいずれ書きます。