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弟子
ーーーーーーーーーそして私は知った。
私が取得しているスキルの全てを。
そのスキルの能力を。
そのスキルの使い方の全てを。
私は知った。
私は知った。
自分のすべてを。
って、ちょっと待て!!
スキルの知識はいい。
なぜか全部知ったが、まあいい。
しかし、私の正体がやばい。
なんと言うか、うまく言えないくらいやばい。
でも、私ってなんだ私って!私の一人称は私のはずだろう!ってちがあう!私じゃなくて!!
「ククククク」
その笑い声にはっと目を向けると、目の前には黒髪黒目の美少年がいた。
「!だっ、誰?」
「ん? セリアだが?」
え。いやいやいや、セリアさんは美人な女の人で………
「俺は気まぐれだからな。」
いやいやいや、そんな気まぐれで………
「俺は超越神だからな。」
さいですか。
「さて、諸々を理解してもらったところで、お前、俺の弟子にならないか?」
「弟子?」
「そう、弟子だ。」
「なんで?」
「お前気に入ったから。」
「なんで?」
「面白そうだから。」
「どこが?」
「んー色々?」
「…」
「で、返事は?」
「ええと、じゃあお願いします?」
「よし。」