怪異に好かれる廻君

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「やあ、僕は月鐘（つきがね）廻（めぐる）て言うんだ。高校二年生だよ。特技は人には見えないモノ、幽霊なんかが見えることだね。最近転校生が来たんだけど、なんとこの子、陰陽師だったんだ。妖怪退治の現場を見ちゃった僕も手伝うことになって、毎日たいへんだよ。でも、スリルがあって毎日が楽しくなったよ。」
「私は御堂（みどう）阿里沙（ありさ）。陰陽師をしている。突然だが、私はとんでもない秘密を知ってしまった。扱いを間違えれば、私だけでなく多くの人の命がウシナワレかねない程の秘密だ。転校先のクラスメイト、月鐘廻。彼の身には、災厄級の怪異が棲んでいた。今は彼の意を汲んでおとなしくいるが、いつ気が変わるとも限らない。私の手には負えない脅威だ。しかし誰かに秘密を漏らすことは禁じられている。いったいどうすればいいんだ！？」