第1章 第8話 ≪選曜日≫
宮:どうもー。二ヶ月ぶりです。
芥:いや、前回確かに遅い、早いのペースでやるって言ったけどさ。(※言ってません)
宮:まて、皆までいうな。それは作者がよーくわかっている。
芥:まあ、読者はほとんどいないし誰にも被害はないと思うけどね。
作:グハッ
///岡田 昌美///
………今日はなんだかとっても疲れました。
何でかというと、いろんな人に会ったからです。
ええ、本当に色々な人と。
どんな人かは思い出したくない人がいるので考えないことにします。
しかし、帰るのが遅くなってしまいましたねー。
いつもなら夕方頃には家に着いているのですが、もう暗くなっています。等間隔にある外灯が闇を強調してなにか不気味な感じがしますねー。
そんなことを考えていると、外灯の下でうずくまっている男の人がいます。酔っぱらいが出るには早くないですかねー。っと、思っていると。この人もまた、普通ではない。おかしな人であることに気がつきました。
なんと言いますか。おかしなものに出会えばまた会いやすくなる。とかなんとか聞いたことがありますが、本当なんですね。三人目ですよ。出来事で言えば四回目。
その人は、地面に座っていても大きいとわかる程の巨体。顔を包帯で全てを包み、素顔が全く見えません。ミイラ男を連想してしまいます。服装は普通なのですが、その包帯と身体中に刻まれた傷で黒い人や後ろの人と同じくおかしな人であるとわかりました。
さて、どうしましょうか。
おかしな人が地面に傷ついて座っている。関わりを持ちたくないと、見て見ぬふりするのが普通です。でも傷ついている人を助けるのも普通ではないでしょうか。
さて、どちらをしましょうか。
悩みに悩んだ私の選択は………。
「お兄さん大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?」
助けるという選択です。見て見ぬふりは普通かもしれませんが、普通に考えて間違っています。お母さんからもお父さんからも困っている人は助けてあげなさいって言われてますしね。
私が話しかけると包帯の人は、
「ああ、大丈夫。とは言いにくいが、呼ばなくていい。」
と言って立ち上がります。
おお、大きいと思っていましたがやはりかなり大柄ですね。2メートルはありそうです。
それにしても。やけにざらついた声でしたね。なんと言いましょうか。テレビの音にノイズが入ったような声です。
「………っ。君は。いや、何でもない。ありがとう。」
なんなんでしょうねー、いやに引っ掛かるいいかたですねー。
まあ、特になにもないでしょうし。どうやら立てるぐらいには大丈夫そうなのでこのまま別れるとしましょう。
「では、大丈夫そうなので。」
「ああ、夜道は気を付けてね。」
私が別れようと歩き出そうとすると、包帯の人はそういうと、手を小さく振って見送ってくれました。いい人そうですね。おかしな人ですけど。
おかしな人達の毒が抜けたような気がして気持ちが晴れたような気がします。
私は少しだけ上機嫌に夜道を歩いて行きました。
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そうか。あの娘がターゲットの………。
確かにおかしな感じはするな。よくわからなくて。俺たちと同じような、「表」の者のような………。
どちらにしろ。寿命を伸ばしてもらった恩は返さなくてはな。
それに。よくわからないだけで殺される。そんな娘を見捨てるのは俺のルールに反する。
「っち。さっきの小娘のお陰で死に損ないが回復しきっちまったよ。あともうすこしっだった。ていうのにさ。あーあ。ヤダヤダ。こういう才能のせいであんたみたいな汚れがいつまでたっても残っているんだよ。」
「でも姐さん。それがこいつが「連花 諚」の名前を持ち続けられている理由ですよ?」
「ああ、知っているさ。あたしらにとって「名前」はあたしらそのもの。けど持ち続けられない。「名前」が「家」に食われるからね。」
やはりいた。あの娘には感謝しなくては。
これで「連」から逃げ切れる。
宮:おお、まともだ(比較的)
芥:かなり謎な言葉もあるね。
宮:それは物語が進むにつれてわかるから。
芥:さて、次回はいよいよバトル回。一体どんなジャンルなのか。ついに明かされる。
宮:いや、盛り上げようとすんなよ。どうせ盛り上がってくれる人もいないし。
作:おそろしい子!!