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やわらかな和音の上に、メロディーをのせる。
淡く霞がかかり、日の光が降り注ぐ情景。
――実際に作曲家が何を思って曲を書いたかは知らないので、カミコの勝手なイメージだ。曲解釈は奏者によって違い、それこそが奏者の存在意義でもある。
音の高低を使い分け、まるで複数の楽器で奏でられるような構造の曲だ。
二つのメロディーが絡み合い、淡く煌めくようなイメージを与える。複数のメロディーが同時に出てくる曲は、カミコが好むものの一つだ。それらは独立していながらも絡み合い、耳に心地よい響きを生み出す。技巧的なものが多く、弾いた後の満足感もある。
この曲はゆったりとした印象でありながら、素早い指使いを要求する。
その動きに、指に連なる腕の筋が、引っ張られるような感覚に襲われる。
弾いている間はよかった。
最後まで弾ききって、息をついたとたんに、じんじんと痛み始めた。
目を固く閉じ、息を詰めながら手を握る。痛い。曲を弾ききった余韻などどこにもない。
モズに湿布薬をもらっていたが、パフォーマンスが落ちるとの説明を聞いたために恐ろしくて使えない。カミコが最も恐れることは、自分が思った通りに曲を奏でられないことだ。痛みならば、集中力でねじ伏せられる。
外を見れば、そろそろ日が傾きつつある。仕事に行く時間だ。
仕事に行くときは、たいてい手ぶらだ。
商売道具となるピアノは仕事先にある。曲はすべて頭に入っているので楽譜も不要だ。
だが、今日は書きかけの楽譜があったので、持っていって空き時間に作ることにする。
今日の仕事はシロウマの酒場だった。
店主のシロウマは名前の通り(ウマ)である。〈ウマ〉といえば健脚で移動が好きなことから、街から街への商売をしている者が多い。ところがシロウマは変わり者で、わざわざこんな街で店を構え、底辺を這いずり回る者たち相手に商売している。
商売人らしいしたたかさはあれど、生粋の翳りの街の者のようにひねくれていない。陽気で楽天的で、付き合いやすい相手である。――〈歌姫〉と〈黒の天使〉を競演させる趣味さえなければ。
案の定、芸者の控室には〈歌姫)がいた。見目麗しいと言って差し支えない容姿だが、こんな商売をしているわりに色気に欠ける。際どい歌詞の恋歌などを歌ったときに、異様に客が喜ぶのはその見た目との差が大きいからだろう。
彼女はどんな曲でも歌いこなす。カミコにとっての〈歌姫〉の価値は、主にその部分だけである。
「あら、こんばんは」
〈歌姫〉が微笑んであいさつした。しかし目の奥に、カミコへの敵愾心が透けてみえる。
「やあ。今日は伴奏者がいるんだね」
「ええ。組合で勧められたの。あなたと違って、上手よ」
〈歌姫〉がそう言って目配せしたのは、カミコよりも少々年上と思しき若い男だ。冴えない、自己主張の弱そうな男だった。何度か見かけたような覚えはある。ピアニストであることは知っているが、それ以上のことはまったく記憶に留まっていないので、大した奏者ではないのだろう。ただ、癖のないあっさりとした演奏ならば伴奏者としてはぴったりなので、仕事はそこそこあるはずだ。
「組むのは初めてだけれど、やりやすかったわ。物足りなさもあったけど」
「ふうん。――伴奏専門?」
〈歌姫〉には適当に頷いて、カミコは伴奏者へと声をかけた。話に加わることに若干躊躇った様子で、伴奏者は首肯した。
「ソリストで食ってけるのは、あんたくらいだと思う」
「他にもいるじゃないか。それに、俺は写譜の収入もあるからソリストでやっていけてるだけ」
「ソロもやるけど、伴奏もやるって人間の方が多い。あんたは歌姫の伴奏しかしないだろう」
「だって、他の歌い手は俺の伴奏嫌がるから」
これは事実だ。カミコの主張の強い演奏を好んで伴奏に使おうとするのは〈歌姫〉だけ。だから写譜の仕事を始めた。
翳りの街にも、少数ながら写譜師が存在する。カミコ自身は一度聞けば覚えるので必要としないが、多くの演奏者たちは当然のように楽譜から曲を得ている。やがて編曲や自作曲を提供するようになり、現在ではそれらの依頼が多くなっている。
「アトリ、そろそろ行きましょう」
〈歌姫〉が伴奏者に声をかける。彼はうなずいて、カミコとの会話を切り上げた。
やがて舞台から、ピアノと歌が聞こえて来た。
ピアノは、張り合おうとしない大人しい音色だ。没個性だが、どんな歌い手にも合わせられるだろう。カミコにはない才能である。
まだ時間は早い。
客の入りも多くないので、芸者たちにとっては手慣らしのひと時だ。難易度の低い、気分が乗るような曲を選ぶ。雇主らもこの時間だけは注文を付けない。
だから即興でアンサンブルが始まったり、踊り子が勝手に乱入したりと、芸者たちの芸による交流の時ともなっている。
頼まれていた編曲の続きをしようと五線譜を広げる。
ギターとピアノによるアンサンブルへの編曲で、一度納品したものの、ピアノの難易度を下げろと注文されたので直しているのだ。
ピアノの難易度を下げるとギターのパートも変えたくなったので、書き換えている。これを依頼したギター奏者は、翳りの街でも一二を争う技巧派なので難易度を下げろと言ってはこないだろう。
譜面を書き終えて舞台そでから出ると、カウンター席に白道と夢幻の姿があった。つまり、家に食べるものがないということだ。――保護者らの今日の稼ぎは、酒とたばこに化けたらしい。
「白道、お前は自分で稼げよ」
声をかけると、不安そうな表情の夢幻と、不機嫌そうな白道が振り返る。
「客が入ったらそうするよ」
白道の顔にはまだ痣が残っていた。真っ白な髪のせいで痣が目立つ。
シロウマがにやにやしながら会話に加わった。
「いいねぇ、いいねぇ。道化、あんた毎日来てくれてもいいんだよ。飯くらい食わせてあげるから」
「商魂たくましいよね。その根性あるなら、もっと儲かるとこ行けばいいのに」
掃き溜めで少々店を繁盛させたところで、たかが知れているのだ。
「あたしは音楽ってもんが好きなんだ。〈トリ〉も〈ウマ〉も、大昔に歌うのを忘れちまったからな。あんな殺風景な場所で生きていこうとは思わん。ほら、歌は神への捧げ物ってやつさ。神を忘れた種族に歌はいらないんだろう」
「俺は神に捧げてるなんて考えたこともないけど」
「ばっか、伝説だよ、伝説」
けらけらとシロウマは笑う。
「んで、こっちの天使の嬢ちゃんの支払いは、カミコでいいのか?」
「いいよ」
「この嬢ちゃん、何が出来るんだ?」
「何も。音感は悪くないけど良くもないし、リズム感は微妙だし、天使の奇跡も起こせない。ただ影鳥が拾ってきたお人形だから、粗末にはできないよ」
「ああ、そうか。うーん、タダ飯食わせて影鳥に恩売るべきなのか・・・?」
「んなことしても何のプラスにもなんないから俺の給料から引いといて」
影鳥に恩義を感じる心があるとも思えない。
「そうかい。ところであんたもなんか食う?」
「今は水だけでいい。手慣らしの後にでも・・・今日、〈花〉の出が悪いね」
広いホールを見回す。そろそろ花たち――つまり娼婦らが集まり始めるのが常なのだが、下級の娼婦一人と、男娼の姿しかない。
「ああ、昨日殺しがあったらしくて」
「・・・ああ、なるほど」
珍しいことではないが、三日ほどは出が悪くなる。
「影鳥も悠江も知ってただろうに、なんで夢幻を無防備に歩かすのかなぁ」
カミコはため息をついた。
あの二人は拾ってきたものに対する責任感など皆無だ。
〈花〉がいなければ、白道の稼ぎは悪くなる。白道がやるのは精神感応によって相手の思考を読み、「占い」の結果としてそれを披露する芸だ。「占い」を好むのは女ばかりで、酒場に来る女は芸者か娼婦がほとんどだ。
そこでふとカミコは思いついた。
「白道、歌わないか?」
「え、なんで」
「稼げると思ってる?」
「・・・・・・」
白道は不服そうにホールを見回した。
シロウマが興味を示す。
「道化、歌えんの?」
「いい声だよ。影鳥に拾われてなきゃ、今頃〈籠の鳥〉だ」
「ほう。いいよ、一曲歌ってみな。ウケがよさそうなら金出してやる。音楽の天使の推薦なら間違いないだろうがね」
ちょうど歌姫とその伴奏者が一曲終えたところだった。
白道を引っ張って行って、場所を代わる。
「何歌えって?」
「なんでもいいけど、――ああそうだ、この前覚えさせたやつはどう?」
「ああ、いいぞ」
分散和音。
一オクターブ違いの音によるトレモロ。
ここは即興だ。もともと譜面にはコードだけを記している。
厳粛で、幻想的な空気を作り上げる。
ばらばらと、降る雨のような分散和音に、輪郭のぼやけたメロディーが始まる。
充分に世界観が組み上げられた次の節から、白道の歌が始まる。
音はD3から。低く、やわらかく、二小節伸ばし続けるところから始まるが、白道の声は揺るがない。洗練された技巧は持たないが、潜在的な才能はそこらの歌い手よりも上だ。
白道は低い音域を苦手としている。その代り、女性のアルトを思わせる音域まで美しい声で歌え、ファルセットに頼ればソプラノまで歌いこなす。
その短所長所をすべて把握し、最高のパフォーマンスで歌えるよう作られたのがこの曲だった。
郷愁の歌だ。
歌詞を書いたのはナナキだった。見た目に似合わず言葉の選び方が繊細で、どこかロマンティックである。
言葉自体は少なく、Ahだけで複雑な音程を刻む部分の方が多い。だからこそ、短い歌詞が印象に残る。
酒場ではあまり好まれない曲調だったが、白道の才能を見せるには最適なはずだ。
実際、シロウマは感心したように白道を見ていた。
歌がいったん落着き、ピアノだけのパートになる。曲調が少し変わり、リズミカルになる。即興も交え、カミコの持つ技術を存分に発揮する。一瞬手に痛みが走るが、演奏は乱れない。
再び白道が歌いだす。カミコもそれを支えるように歌う。
曲はやがて静かになり、速度を落とし、ピアノだけになり、――消えるように終わる。
鍵盤から手を離し、詰めていた息を吐き出す。拍手はなかった。客が少なすぎる。
しかしシロウマを窺えば、笑って頷く。
気分が良くなってきたカミコは、夢幻を舞台へ呼んだ。
「え、なんであいつ呼んだの?」
「もう一曲やろう。夢幻にも覚えさせたじゃないか。お前はできるだろう?」
「管弦楽のためのカルテット?」
「うん、それだ」
二人の会話を途中から聞いていたらしい夢幻がびくっと立ち止まった。舞台に上がらず、後ずさりする。
「夢幻、おいで。パートは覚えてるだろ?」
訊ねると、躊躇いがちに少女は頷いた。手を差し伸べれば、おずおずと差し出してくるので、舞台へと引きあげる。
ピアノに座り直し、二人に視線を向ける。夢幻は不安げだったが、カミコの上昇した気分は変わらない。白道はやれやれとため息をついて、カミコをうかがった。
「そうだ、パート変わってみる?」
「ああ?いいけど、前お前が歌ったパートそのまま?」
「うん。あとは僕が合わせる」
カミコの提案に、白道はあっさりと頷いた。
白道は、あまり即興的なことはできないが、音程とリズムはきっちりと覚えている。
最初の音を白道に与えるために、即興で前奏を入れる。白道の声域に合わせて、三度を上げている。
目で合図すると、白道が歌い始めた。
ワンフレーズを独唱。
伸びやかな声が、波紋のようにホールへと広がっていく。
ピアノは静かに、その独唱を支える。
カミコもピアノを弾きながら歌い始め、最後に夢幻が加わる。
三度上げたのは、夢幻のためでもある。彼女に覚えさせたパートはもともとアルトと言える音域のものだった。ところが夢幻の声域は狭く、使えるのはD4からせいぜい一オクターブ。素人だから仕方がない。この曲に必須のロングトーンもいまいちだ。これも仕方がないことで、わかっていたのでピアノの編曲で補う。
三人分の声が重なると、深い響きが生まれる。これを意識して作ったのだから当然だ。
横目でシロウマを窺うと、うっとりとした表情になっている。いい年の男のそういう表情は別に美しくもないので見なかったことにする。
ついでに歌姫を窺った。彼女は真剣な表情だ。音を吟味しているのだろう。夢幻の拙さが気に食わないのかもしれない。
曲を終えると、ぱらぱらと拍手が聞こえた。
客が先ほどよりは増えたが、それでも入りが悪い。
カウンター席に夢幻と白道を連れて戻ると、シロウマが満足げに何度もうなずきながら話しかけて来た。
「いいじゃないか、道化!今からでもいい、〈鳥屋〉の世話になれ!」
〈鳥屋〉とは芸――特に音楽を売り物にする人々が属する組織を言う。御多分に漏れず腕っ節が強いもしくは小賢しい誰かがトップにいて、演者たちの儲けをピンハネしていくのだが、現在は影鳥がジ地区を庇護しているのでかなり健全だ。現職の〈歌姫〉が属し、権力を持っていることも大きい。
「なんでだよ、めんどくせぇ」
白道は顔を顰めながらカウンター席に座り、食事を寄越せと催促する。
「でも、今日は歌ってくれるんだろう?」
「飯代程度なら今ので充分だろ」
「一晩中歌えとは言わん。なに、もう二、三曲」
長い長い溜息の後、白道はそれを了承した。
白道のレパートリーは決して多くない。本来演者は客の反応を見て演目を選ぶのだ。慣れぬ白道では二、三曲が妥当だろう。
カミコの隣に、歌姫が座った。
「新しい歌姫かしら?」
彼女が目で示したのはもちろん白道。聞こえていたらしい白道が、心底嫌そうな顔で歌姫をにらむ。カミコは吹き出した。
「ああ、そうなんだ」
笑いながら同意してみせると、歌姫の伴奏者――確か、アトリと呼ばれていた――が、こらえきれなくなったらしく顔を背けて肩を揺らした。
「あっちの子は?」
「影鳥の人形。落ちた天使だよ」
「愛人?随分好みが変わったのね。悠遠の魔女と違って・・・・・・かわいらしいわ」
「愛人にする様子はないよ。むしろ、興味がなさそう」
「あら」
翳りの町の人々が思うほど、影鳥は女遊びをしていない。少女趣味などもってのほかだ。
「そうなの。安心したわ。実はちょっと心配したのよ、鳥籠の小さい子たちをどうかしたほうがいいのかしらって」
「どうか?」
「影主の目に触れないように、営業先を考えた方がいいかしらって」
「ああ・・・少なくともこどもには興味ないよ」
「今の影主は女癖が悪くなくてよかったわ」
「俺は、今の歌姫が、君で心底よかったと思うよ」
「あら、光栄ね」
影鳥がやたらめったら女に手を出さない理由は、単純に寝首をかかれないためであろうとカミコは思っている。影鳥はだらしない男だが、非常に用心深い面も持ち合わせる。でなければ、長く影主など続けていない。
「・・・にしても、客が入らないな」
アトリが背後のホールを振り返って呟く。
「あんたらの給料は出すから、心配せずにやってくれ」
「当然だ。というか、シロウマって自分のために芸者に興行させてるよね」
「ああ?だから言っただろ、あたしは音楽が好きだからここに住んでるんだって」
「はいはい、せいぜいいい演奏するよ」
演者であるカミコたちが心配するのは、今日の給料や、ましてやシロウマの店の経営ではない。
歌姫と、音楽の天使。
翳りの街でもっとも人気のある演者二人がそろっているのに、客が来ないという事実に対してだ。
殺しがあったから、という理由を知っていても、自分たちの人気が落ちたのではないかと思ってしまう。人気がなければ食っていけない、音に触れることすら叶わなくなる、演者たちの性である。
「おい、食ったら始めてくれよ」
シロウマが料理を出してきた。
彼に料理の才能はないが、幸いなことに優秀な従業員がいるので恐れずに料理を口にする。
すでに先に料理を出してもらい、食事を終えていた歌姫とアトリは立ち上がった。
「じゃあ、何曲かやって交代ね」
「ああ。のったら、白道を巻き込んでもいいよ」
「本当?即興アレンジできる?」
「即興は得意じゃないけど、俺が誰かに提供した歌曲ならだいたい歌えるよ。さすがに歌姫様のソロパートなんて無理だけど」
「わかったわ。――ああ、そうだわ。また新しい曲を書いてくれないかしら?」
「歌姫様専用を?」
「そうね・・・いいえ、誰でも口ずさめるようなメロディックなもの、なんてどうかしら」
「難しいご注文を・・・即興で遊びやすいものってことでいいかな」
「そういう要素があってもいいけれど、・・・印象的なモチーフを入れてほしいの。そこだけは、誰にでも覚えやすいものを。あとはそうね、すべての歌い手が歌いたくなるものがいいのよ。後々、定番になるようなもの。私専用じゃなくて、私が何度か歌ったのちに、すべての歌い手に楽譜を回したいわ」
カミコは首を傾げた。
この街のルールとして、誰かのオリジナル曲を、耳で聞いて盗むことは許されている。それを専門にするのが写譜師である。
だが、一度や二度聞いただけですべてを覚えきれるような才能を持った者は多くない。となると、オリジナル曲はしばらくの間、楽譜を持った者でなければ演奏できないことになる。その曲が聞きたければ、特定の演者のもとへ通え、ということだ。
人気の持ち曲が多い演者はファンが付く。この持ち曲が特に多い演者こそが、歌姫とカミコである。
しかし歌姫は、覚えやすい曲を、と注文した。さらには、のちに楽譜を公開してしまうとまで言っている。
カミコには理解できなかった。
「そんなに難しく考えないで。あなたが思うものを書いてくれたらいいの」
「まあ、いいけど・・・・・」
つまり、確実に人気になる名曲を、と注文されたわけだ。いかにカミコといえど、書くものすべてが聴衆受けする曲になるわけではない。
傾向はわかるが、それを意識して作ったところで、大抵の場合「まあまあ人気」程度の曲になる。
そんな憂鬱があっても、頭の中ではすでに新しい音が鳴り始めていた。五線譜がどんどん埋まっていく。
舞台でピアノが鳴った。
間もなく、歌姫の声が響き始める。
参考曲
*「版画」より「塔」
ドビュッシー作曲。
「版画」は上記の「塔」の他、「グラナダの夕べ」、「雨の庭」の三曲から成るピアノ曲集。
小説内の曲解釈は飽くまで個人的なものかつ物語上の演出あり、曲そのものを批判・否定するものではありません。
ざっくり音楽用語解説
(*まったくわからない方は読み飛ばしましょう。よく知っている方はあらさがししましょう。ほどほどにしかわからない方はご参考にどうぞ)
アンサンブル・・・2人以上による同時演奏
オクターブ・・・ドレミファソラシドと歌ったらそれが1オクターブ。
トレモロ
・・・単一の高さの音を小刻み演奏する、もしくは複数の高さの音を交互に小刻みに演奏する技法。
コード・・・和音のこと。ここではコード進行、つまり曲のざっくりした流れの意。
D3 (ディー・さん/ディースリー)
・・・「D」はドレミ表記で言う「レ」の音。「3」はどの高さのレであるかを表す。中央のドから順に下がって行って最初に出会う「レ」がそれ。
D4 (ディー・よん/ディーフォー)
・・・中央のドの音の右隣。「レ」の音。
アルト・・・低い音域の女性の声域。もしくはその歌手
ソプラノ・・・高い音域の女性の声域。もしくはその歌手
ファルセット・・・裏声の一種。
カルテット・・・4人組のこともしくは4人で演奏する曲。四重奏団、四重奏。
三度
・・・「ド」を基準とした場合の「ミ」との関係。一緒に音を出すと綺麗なハモりになる。ちなみに「一度」というと同じ音。
ロングトーン・・・同じ高さの音を長いあいだ発すること。