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ストーンツリー街

二日ほどやったけど長かったなぁ。


やっと新しい街や。


看板か。あとちょっとやね。


「これより先、ストーンツリーの街。

 別名ストーリー街、夢目指す

 いしきたかいひとたちがくらすまち」


何で最後だけひらがな?、


まぁ、いっか。

おー見えてきた見えてきた。

手紙に書いてあった通り、馬鹿デカい門。

この街に住んでんねんなーあいつは。


ちょっとはよ着いたけど、街で時間潰したらちょうどええくらいやろ。

レッツ!街並み散策!


「あー、ちょっとすみません。違う街から来られた方ですよね?」


「そうですが・・どうかしました?」

いきなり、出鼻くじくやん・・・


「あ、私は、この街で門番をしているものです。えー、門番をして5年になります。

あ、この門を通る時に来られた方の身分証を確認しています。えー、この仕事を毎日させてもらってます。そのー、みんなは門番なんて楽な仕事だろうと言いますが私はそうは思いません。

あ、確かに、季節によっては人の往来が少ないときもあります。

逆に多いときもありますが私は誰一人欠かせずに確認しています。

この仕事に私はほこr・・・」



うわぁまじか!

やばいやばい。

さすがにこれは精神的にこたえるわ。

聞いてもないのにバンバンしゃべりはるやん。これほっといたら生い立ちとか昔の自分とか語りだすやつやん。

なにこれ、門番からこんな感じだったら、町長とかやべぇだろうな。


もう適当に流して街に入ろ。


「いろいろ大変ですね。これ身分証です。」


「いやいや大変ってもんじゃないですよ。あ、確認させてもらいますね。・・いやー、だいたい門番の仕事というのは・・・」



先に確認しながらしゃべれやぁ!



確認しながら、待たせてる間に世間話をするのが一般的とちゃうの?

あと会話の節々にあ、とか、えー、とか多すぎ!

言っちゃうけどね、確かに言っちゃうのはわかるけど、えー、とかが気になってまったくしゃべってる内容が頭に入らへん。

校長の代わりにしゃべる教頭の話並みに多すぎて内容が入って来やん。

教頭は話し慣れてないからか、すぐ終わらせるからましやけど。


この人、全然話終わらんやん!

俺、身分証返してもらえへんまま、ずっと立ちっぱなしなん?

貧血おこして、体育座りしながら下向いて、聞かなあかんの?

言っとくけどあの頭痛は尋常じゃないで。

そんなタメになる話なん?


もう嫌やけど、


「すみません。もう身分証返してもらっていいですか?

この街で知人と会う約束をしていて、待たせるわけにもいかないので」


これ、言うのは嫌なんやけどな。言ったほうも、もやもやするからなー。

こうでも切り出さな、この人、交代の時間までしゃべるわ。 


「これは失礼しました!メシートさん!こちらお返しします。それでは私はこれで・・」

正直しつれいとか思ってへんやろ!

ちょっとすっきりした顔で戻って行きやがって。



まぁ、解放されたからいいか。

それに知人に会うっていうのも嘘じゃない。



さて気を取り直して・・・

レッツ!散s、ん?なんや、この旗

「ようこそ!意識高い人の住むストー・・・」



やかましいわ。

だいたい、無理にアピールすんで見切れとるし!

「ようこそ!ストーンツリーの街へ」でよくない!?


いろいろ調子くるうな、この街・・・



なんやかんやで大通りに出て気付いたけど、

みんな、えらい早歩きやな?しかも、すれ違うやつら、追い抜くやつら、ちらちらこっち見よるし。

めっちゃすました顔しながら。なんか、腹立つわー。

みんな同じようなカバン持ちながら、同じように早歩きして。

あれか?時間貯めませんかみたいな感じで、全身灰色の人になんか言われたん?

それともマスゲーム的な感じ?高いところからみたら、なんかの形になってるとかか?


しかも結構な人数おんのに誰一人、もの言わんから栄えてんのか、廃ってるんかわからんし。


見とったら、ちょくちょく早歩きしてる者同士で、ぶつかってるし、ぶつかっても何も言わず会釈するだけやし。

ぶつけられたほうも会釈するだけやし。


なにがあるんか知らんけど急ぎすぎやって!

ほらまたー、ぶつかったー!

ほんで、会釈して会釈し返すだけやろ?国際ルールなん?



ん?

あいつ抜いたぞ?

ケツから財布。

あ、走り出した。


うわぁスリかー。

物騒やな。というか走ると目立つなー。


なんか現場、見てんの俺だけっぽいし、追いかけんなあかんねやろなぁ。

追いかけんのが、雑貨屋で育てられてる空飛ぶ赤ちゃんじゃないし、

正義の味方2号の女の子でもないけど、追いかけんなあかんねやろなぁ!



「そこの人ー!、ちょっとまってくださーい!」

って言うて待ってくれたら、世界は平和やな。

だいたい、なんで旅なんかして来た街で猛ダッシュせなあかんねん・・・



「あー!!俺が彼女からもらったそこそこするブランドのサイフがないー!!」



やかましいわっ。

気付くの遅いし。

そのサイフの詳細も聞いてへんし!


なんかこんな奴のためにスリ追いかけまわすんもあほらしいわ・・・





えー、関西弁の表現て難しいですね。

そのー、内容は勢いです。

あ、よろしければ感想を・・・

えー、何でこの小説を書いたかというと・・・

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