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Episode to the secret
優々とそびえ立ち、荒れ狂う大地。
轟々と音をたてる風。
深々とそれ以外語らない景色。
そんな場所で、記憶の具現と呼ばれるものが地に伏せている。その者の目に、もはや光は無かった。ただひたすらに横向きの景色を眺めているだけだった。
「すまないな、ノウンよ」
レーテーは足早に記憶の具現へ歩み寄る。
僅かだが視線をレーテーに移す記憶の具現。
「私はお前を救ってみせる。まだ諦めてはいないぞ。友よ。少し孤独の世界だが我慢して貰えるか」
レーテーは記憶の具現の手を握る。
すると記憶の具現は光に包まれ、静かに姿を消した。
「またこの場所で、皆騒げれば良いな」
ひとまず終わりです。
無理やり感がありますが、需要を感じたら外伝で補足と続き書きたいなー。
だが、今は忙しいよー!!!