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神の鬱  作者: 紅きtuki
希望編
5/62

第5話 「最強最凶之酷寒極寒」

「まさかこんなガキどもが、のこのこやってくるとはな。」


手にはやはり刃物を持っている。

そんな様子を見て俺はびくびくと怯えていたが、

命知らずな事に、フラウはこんな事を言い出しやがった。


「おっさん誰?しばきだおしたろか!ゴラァ!」


(なんて事を言いやがったんだ・・・

何でこの状況で敵を脅す事言うんだよ!?)



「お嬢ちゃん、誰にもの言ってるんだい!?」


その声を聞きフラウは、ニャッと笑い、

山賊見たいな奴を指さした。

そして、気がつけば指から氷柱見たなものが一瞬で出てきて、

その一瞬で出てきた氷柱は山賊の腹を突き刺してしまった。

一瞬と言う事だけあって、山賊は何も反応できなかった。

悲鳴を上げて逃げるもう1人の山賊。

フラウはそれを特に追いかけることはせずに、今居る山賊を痛めつける。

綺麗な氷柱に赤の色彩が施されていく。

この山賊は血と言う物を見た事がないのか、

それとも想像を超越した痛みによってかは分からないが、

悲鳴を上げる事もなく、気を失っていった。

その様子を見てフラウは楽しそうに、氷柱を抜いた。

その瞬間、赤の液体が勢いよく飛び出し、フラウを赤く染めた。

それを見た静葉もやがて気を失い、地面に倒れ込む。


「ひぃぃぃぃ」


 俺も思わず悲鳴を上げる。

そんな中、フラウは平然と立っていた。


「これ、粉ポテトのお礼。」


「人を串刺しにするのがお礼って言うのかよ!」


「違うし! あんたバカ? 助けなくって良かったの? 死にたかったの? あんたバカ?」


「そ……そうか、助けてくれたんだな。(バカって2回言いやがったぞこいつ……)」


 紅葉はドギマギしながら納得がいった様なそぶりを見せる。

と言うのも、フラウに逆らえば山賊と同じ事をされたかも知れないからだ。

そんな事を思いながら紅葉は山賊を担ぎ出した。


「何してるの……? 」


「見りゃわかるだろ、担いでんだろ。」


「なぜ?」


「なぜって……このまま放置したら出血多量で死んじまうだろ。」


そんなかんだで山賊を背中で担ぎ、静葉をお姫様だっこした紅葉は再び防壁の方へ帰って行った。


フラウちゃん……

強いですね……たくましいですね……


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