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神の鬱  作者: 紅きtuki
希望編
41/62

第43話「敗北のジレンマ」

 科学ナンバー1は驚いていた、目の前の景色が信じられなくて。

巨大な針に刺されたのにも関わらず、平然と話しかけてくる『強敵』に……


「ふん。何を驚いている? エグセント様がこれぐらいの事でやられると思ったのか? 

……なるほど、貴様の能力は鉄を操る程度か……

俺様の体を貫いたその攻撃力は褒めてやろう。だが、俺様に同じ攻撃が聞くと思うなよ?」


 そう言って超能力ナンバー1は自分の腹に刺さっている鉄の針を握り壊すと、

痛みが感じないのか!? と感じさせるほど平然とした顔で堂々と敵に近づいて行く。

ある程度近づいた時、超能力ナンバー1は何の予告もなしに後ろを払うように手刀で空中をなぎ払う。

しかし、なぎ払われたのは空気だけではなく、先程と同じ巨大な鉄の針のようで、

なぎ払われたそれは空気に漂いながら徐々に砂鉄になり、消えていく。

そして相変わらず余裕の表情を見せる超能力ナンバー1はニヤニヤと皮肉に笑みながら歩みを再開する。


「だから言っただろう。俺様には同じ攻撃は二度と食らわんとな。」


「くそ……封さえなければお前ごとき……」


 封……絶対にしてはならないと言う意味で封と名付けられたそれは、

違反するとそれなりに重い罪を着せられる。

殺人はかなり重たい方で死刑……正当防衛でも、一生、牢に閉じ込められる事になる。

少し前まではここまで重たい罪ではなかったのだが、ここ最近急激に科学力を高めた現代では

ほとんどの怪我や病気は治せるまでに医療は進化してしまったので、逆に正当防衛でも殺すのは難しくなったのだ。

白血病も糖尿病もダウン症も、例え体中全部の骨が折れようとも現代の医療では治す事が可能なのである。

様は死なない限りどんな状態であろうが正常に戻せると言う意味だ。と言う理由で殺人と言う罪は重たくなったのだ。

そして、科学側ナンバー1は鉄を操る力を持つ。その気になれば敵の血液を操ったりするの不可能ではないだろう。

しかしそれをすれば間違いなくその者は死ぬ。その地点で科学側ナンバー1は死刑か牢獄行きだ。

さらに分が悪い事に科学側ナンバー1は知る術が無いが、超能力側ナンバー1は体力が尽きない能力を持つ。

これは、体力が無限大に有るのではなくて、体力自体が減少しないと考えた方がイメージとしては合っている。

それはどんなに痛みつけても立ち上がり、水中にずっと居ても元気で、例え酸素が無い場所でも全力疾走出来ると言う事だ。

さらに、人ではありえない馬鹿力と完全記憶能力まで持っている。

それは簡単な話、死ぬまで動き続けれると言う事で、要は殺さない限り永遠と立ち続け決着が着かないと言う事だ。

何度も言うがこの街では殺人を禁じられている。科学側ナンバー1は全力を出さなければ敗北し、

全力を出し相手を殺すと牢に入れられるか死刑になり人生の敗北者になってしまうと言うジレンマに襲われていた。

こうして、悩み続けている今も超能力側ナンバー1は皮肉な笑みを浮かべ堂々と近づいてくる。

と、その時悩む科学側ナンバー1を庇うように1機の機械が前へ出る。


「レイを困らせる者は許さない。リミットアウトします。さぁ、限界解除した全力本気の私を倒せるかな?」


「ふん。小娘が俺様の相手になると―――」


 そこまで言うと、ハルアは相手が何を言うつもりか分かったらしく、近くにあった大型乗用車の横まで行くと足を後ろに大きく振り上げる。

そして勢い良く大型乗用車を蹴りあげると1tはある大型乗用車は超能力側ナンバー1の顔を横切って行った。

ゴォッ、と何か重たいものが風を切った様な普段の日常生活で聞けそうもない音をたて、やがて地面に落ちる。が、

横倒しのまま滑って行くと思われたが意外な事に大型乗用車は地面に突き刺さるような形で静止した。

改めてその周囲を見るとそこにはえぐられた地面とあちらこちらに部品を撒き散らしながらも何とか原形は留めている大型乗用車があった。


「ほぉ。力でこの俺様と競い合うつもりか。」

 科学ナンバー1は驚いていた、目の前の景色が信じられなくて。

巨大な針に刺されたのにも関わらず、平然と話しかけてくる『強敵』に……


この描写は、今の私に出来ないですね^^;

過去の私は小説を書くのが、上手なのか下手なのか^^;

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