第39話「天才との出会い」
ナンバー1は学園に向かっている途中だった。
ナンバー98位の少年との戦いで敗北したナンバー1は今も不機嫌そうに登校している。
その途中で、不良達に絡まれる1人の少女が半泣き状態で周囲人に助けてコールを送っているが、誰も助けてくれない。
という光景を見た。
しかしその時、不良の3人のうちの1人が宙を浮いた。そのまま地面と平行に5mほどノーバウンドで空中を浮遊し
やがて、野球ボールのゴロの様に地面を転がって行く。
そして、その不良が元居た場所にはカッターシャツの第1ボタン以外開けていて、
背中の肩甲骨あたりから、シャツが真っ二つに切れた謎の服装しているナンバー1が
飛び蹴りの格好で空中を浮いていた。そして綺麗に着地する
「ハッーハッーハッーハッ!! 貴様らはどうやら俺様の目に俺様のストレスを貯めるゴミに見えたようだな!!
死にたくなければこの場を去ると良い!! 死にたい奴はかかってこい。」
不良は不意打ちとは言え、仲間をノーバウンドで5mも吹き飛ばした少年に恐怖を覚えたのか、
情けない悲鳴を上げ、逃げて行く。ナンバー1はそれ見てため息をすると再び歩き出す。
「あ、あの。助けて頂いてありがとう……」
少女がナンバー1を引き止め、礼をするとナンバー1はめんどくさそうに
「ふん! 勘違いするな? 俺様は自分の気に入らなかった奴を倒しただけだ。別にお前の為にしてやった訳ではない。」
そう言って再び歩き出す。少女は少し困ったような顔で後ろを着いて行く。
しばらく歩いているとナンバー1もそのうち、着けられている事に気付き、少女の方を振り向き、
「着いてくるな!! 貴様は一度世話をしたら懐いてくる子猫か!!」
「そ、その……学園の道まで分からなくて……だから君について行くと分かるかなって……」
「………………ふん。勝手にしろ。それと俺様の名はきみではない。エグセント様だ。覚えておけ!」
ナンバー1はそう言うと満足そうに再び道を歩く。すると少女は嬉しそうに、
「は、はい。エグセント様。それと、一度、子猫の世話をした事が有るのですね。」
ナンバー1がなに!? と返事をすると、少女は続けて、
「だってさっきの例えからしてそうかなと……本当は優しい方なのですね。」
と言うとナンバー1は何も言い返せないのか、話をそらすように名前を聞く。
「私ですか? 私は高杉 秋葉です。」
しばらく歩いていると学園と思われる場所に着く。しかし、そこでも秋葉は困ったような顔をする。
ナンバー1が仕方がなしに理由を聞くと、どうやら秋葉はこの学園に新入したばかりでどうしたらいいのか分からないそうだ。
そして入園手続きを済ましたのは朝の話の様で、どうしたらいいのかわからない様だ。
ちなみにこの学園は入園手続きをした日に学園に通う事になっている。
「ヘルさんが携帯で入園手続き済ましたから通って良いよって朝言っていたから……」
「ちょっと待てよ? ヘルさんって学園のナンバー6の事か……お前、何者なんだ?」
そう言っても秋葉は可愛らしく顔を傾けるだけで何も答えを導き出されない。
結局ナンバー1はとりあえず秋葉を検査室に連れて行く事にする。
いつものの声援を無視しながらあること5分、そこにはいつもの様にサイエンスが居た。
「ん? 新入生か……それもナンバー1付きで。タイミングが悪いな……仕方がない。これを飲みたまえ。」
そう言って渡された飲み物を秋葉はすごく嫌そうに口へ運ぶ。味はただの水だ。
「これは便利な物でな。そいつを飲むとこの機械に能力が映し出され……って何だ、これは!!」
そう言って機械のモニターを見る。
ナンバー1も釣られて機械のモニターを見る。そこにはたくさんの能力名が綺麗に並んでいた。
その数9種類。この機械が言うには秋葉には9つの力が備わっていると言うのだ。
そしてその9つの下に9字称号が、並び出てくる。
『和敬清寂之九連宝灯』
「これに能力をスキャンすると機関にそれが知り渡るのだ。
そして、称号を与えるほどの力があると認識されたらこのように称号が映し出されるのだが、
本来は機関も検討の為に数分時間を取るのだが、今回は一瞬だったな……
そうだ! 君たち私に着いて来たまえ。隣町に行くためには護衛の為に生徒を何人か雇うのが決まりなのだが君たちなら学園も認めるだろう。」
「1人では行けないのですか?」
「1人で行けたら楽なんだが、学園がそれを許さないからね。安全の為とかって。
私的には生徒を連れて行く事の方が危険だと思うのだが……まぁ、いい。
なに、向こうに着いたら自由に行動すると良い。」
と言う訳で3人は隣町に向かう事に準備を始めた。
お久しぶりの投稿です。
今読み返してみると、やはり未熟ですね^^;