お出かけ②
僕たちは、食事を終えすぐに準備を始めた。
僕も着替え、身だしなみを整えた。
「じゃあ行こうか」
お父さんは家のドアを開けた。
「うん…」
僕たち一家は久しぶりの『家族一同お出かけ』を開始した。
お父さんは町の鍛冶屋を見ていた。
「あの店で一回見てみないか?」
「うん…」
鍛冶屋に向かった。
「いらっしゃい。何をお求めで?」
「剣とか盾とか防具を見たいんだが」
「わかりました。あちらにどうぞ」
指を指した方向には、剣・盾・弓や重い防具・軽い防具たくさんあった。
「好きなの選んでいいからな」
「うん…」
僕は剣を見始めた。
(全部、すぐ壊れそうだしすぐ錆そうだな)
僕は剣から目を離し、盾を見た。
(盾は壊れそうではないな)
僕は手で持ってみた。
(少し重いけど、これくらいなら…)
僕は一度盾は保留にし、防具を見た。
(全部重そうだな)
「お父さん」
「ん?なんだ?気に入ったのでもあったか?」
「僕…やっぱり防具とかいらないかも」
「なんでだ?」
「だって重そうだし…」
「でもそれが自分の命を守ってくれるんだぞ」
「…」
僕は周りを見渡した。
(何か買わないとやばいな)
僕は必死に探した。
そんなときに目に入った一つの樽のようなものに防具がたくさん入っているのを発見した。
「店主さん」
「なんだい?」
「あの裏にあるやつって売り物ですか?」
「あれか?あれはな。失敗作みたいなやつだ」
「あれって中身見れたりしますか?」
「あぁ見てもいいぞ」
「ありがとうございます」
僕はその樽を引っ張り出し、中を見た。
そこには、軽そうな防具や剣がたくさん入っていた。
そして一つ、目に留まった防具があった。
「これ…見てみるか」
僕は持ち上げた。
その防具は、胸専用だ。
(いいくらいの軽さ、デザインも悪くない)
見た目は白がベースの上の方に、黄色い目みたいのがあった。
僕はその種類の防具を探した。
(これなら…つけてもいいな)
僕は必死に探した。
――――――数分後――――――
僕は見た限り、同じようなデザインを見つけた。
(まずはこれだな)
僕は足に着ける防具を見た。
見た目は、白がベースの上の方が黄色だった。
(重くないしちょうど良さそう)
持ってみた感じも悪くなかった。
僕は次に二の腕部分に使う防具を見た。
見た目は、白ベースの真ん中に黄色い線が入っていた。
(軽いしつけやすそうだ)
持っている感じ、軽すぎて持っているのかわからないほどだった。
(じゃあ防具はいいや。次は武器だな)
僕は武器も同じようなデザインを探した。
(これだ!)
僕が目に入ったのは、片腕だけにつけれる盾だった。
見た目は、白ベースに黄色い目と角?のようなものが書いてあった。
(じゃあ盾もこれで決まりだな)
僕は次に剣などの戦闘系武器を探した。
(なんかいいのないかな…)
僕はデザイン関係なく、軽そうなものを見た。
(これも壊れそう…これはすぐに折れそう)
――――――数分後――――――
(これかな…)
僕が手に取ったのは、ナイフだ。
(小回りもいいし、何より軽い)
僕はすべて持った。
「お父さん。これいいかな?」
「おお。たくさん買うな。いいぞ」
「ありがとう」
お父さんはすぐに店主さんに持って行って、お金を払った。
「せっかくならつけてみないか?」
「確かに」
僕はすべてつけてみることにした。
――――――数分後――――――
(やっぱりいいデザインだ)
全体的に見ると、バランスが良かった。
「似合っているわね」
「そうだな」
「ありがとう」
「ほら忘れているぞ」
僕は盾を左腕につけた。
(もっとバランスがよくなった)
「ナイフはどうするんだ?」
「後ろに入れるよ」
「でも入れる場所なくないか?」
そう話していると、鍛冶屋の店主さんが口を開いた。
「失敗作を買ってもらったわけだし、それくらいおまけするよ」
そういって、ナイフ入れをつけてくれた。
「ありがとうございます」
「あぁ。冒険頑張ってな」
「はい」
そんな時、大きい音がした。
「戦闘大臣のお通りだぞ。道を開けよ」
そう騎士が言った。