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世界よ、なぜ僕に失格者の烙印を押したのですか?  作者: 燐華織
第二章

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事前準備① ―自分たちの装備―

僕たちはそう誓ったあと、勢いよく座った。


「じゃあまずはなんの準備をしようか」


「そうですね、、、やっぱり防具とは武器とかじゃないですか?」


「やっぱり、そうだよな、、、」


そういうと、村長は僕の身に着けている防具をじっくりと見た。


「な、、、なんですか?」


「いやな、シライ君の防具だいぶボロボロだなって思ってな――こんな防具で戦えているのが奇跡と言ってもいいほどだ」


僕は自分の防具を見た。

――全体的にかすり傷のようなものが多く、足の防具は泥がべっとりと付着していた。


「自分はあんまり拭いたりしなくて、、、だから」


「それじゃあ駄目だな、そしたらこっちで新しいの創ろうか?」


「いや、、、」


そういうと、村長は驚いた顔をして、僕に質問してきた。


「なぜだ?その防具に何かあるのか?」


「いや、そういうわけじゃなくて――この防具、最期に親が買ってくれたもので」


そういうと、村長は少し気まずそうな顔をしながら、聞いてきた。


「本当に不謹慎なんだが、親御さんは…」


「もう亡くなってます、、、」


「そうだったのか、、、思い出を壊すような発言をしてしまったな」


「いえいえ、あの時確かにだいぶ絶望しましたけど、今はそんなに絶望はしてないので」


「でも、、、ごめんな」


「本当に気にしなくていいですよ――逆に気にされると悲しくなってしまいますので」


「そうか、、、」


そういうと、少しの沈黙の後、村長は気まずそうに言った。


「じゃあその防具を溶かして、新しいものにするのはどうだ?」


「溶かす、、、」


「あぁ、この村にも一応、鋳物師いもじがいるんだ」


「そうなんですか、、、」


「やっぱり、嫌か?」


「そういうわけじゃなくて、デザインがどうなるかって心配してて」


「あぁ、デザインなら頼めばできるが、、、」


「じゃあお願いしてもいいですか?」


「あぁ――どんな感じにするんだ?」


「今の防具とほとんど変わらない感じで、、、」


「そうか、あとは何か追加するか?」


「じゃあ、胸のパーツの○を二つにして、中に小さな黒い○をお願いします」


「ほかには何かあるか?」


「そしたら、二つの胸のパーツに線が集まる感じにしてください」


「あぁ、ほかにはないか?」


「これで大丈夫です」


「わかった、足の防具にポケットはあったほうがいいか?」


「それはお願いします!」


「わかった、じゃああとで依頼してくるよ」


「わかりました、でもそんなすぐできるんですか?」


「大丈夫だ、うちの村のは凄腕だからな」


「じゃあ安心です」


そういうと、村長は思い出したかのように言った。


「そういえば、ナイフはどうするんだ?」


「ナイフは、、、大丈夫です――作り直さなくて」


「そうか、、、わかった」


「はい」


そういうと、興味深そうに言った。


「一度見せてくれはしないか?」


「いいですけど、、、」


僕は足からナイフを取り、村長に渡した。

――村長は見てすぐに驚いていた。


「これは、随分と使ったんだな」


「はい、オオカミとか狩ったり、オオカミ解体したりしたので」


「そうだよな、だってすっごく使った跡がある」


「そういうのも分かるんですね」


「あぁ、というかこれを見てわからなかったらやばいほどだ」


「そんなに、、、」


「というか、シライ君はナイフ以外は持っていないのか?」


「持ってないですよ」


「そうなのか、、、危険じゃないか?」


「だって重いんですもん、持ち上げるのが精一杯なのに振るなんてとても、、、」


「そうなのか、確かにシライ君は背が小さいから、筋肉量的に難しそうだな」


「そうですよね、、、ていうか馬鹿にしてます?」


「いやいや、そういうわけじゃなくて、背が小さいというのは、子供という意味だ」


「そうですか、、、」


確かに僕は、背が『まだ』小さい。

――105cmだ。


「やっぱりナイフがいいのか、、、」


「はい」


「じゃあそうだな、、、」


そういうと、村長は少し黙り言った。


「このナイフじゃ危ないな、予備を持って行かないか?」


「予備、、、ですか――でも予備なんて…」


そういいかけると、村長は自信満々に言った。


「うちには地下があるんだ、そこにナイフとかいろいろある」


「そんな部屋があるんですか、、、」


「どうだ?見て良さそうな物があったらあげよう」


「いやいや、いいですよ」


「いや、シライ君は私よりはるかに強い――だから武器も使われないより、使われた方がいいだろ?」


「まあ、そういうもんなんですかね、、、」


「あぁ、だから一度見に行かないか?」


「わかりました、いいものがあればもらっていきます」


「あぁ」


「そういえば、村長はなんの装備を身に着けるんですか?」


「私か、私は鬼使団きしだん時代の物を使うよ」


鬼使きし?」


「知らないか、鬼使団きしだんっていうのは、天性に合った依頼を受けてお金を稼ぐ依頼所だ」


「そうなんですか、、、」


(僕には縁のない場所か、、、)


そう思っていると、村長は立ち上がった。


「じゃあ行こうか、地下に」


「はい――防具はどうしますか?」


「あぁ、そうだったな――そしたら今ここで脱いでくれ」


「え、、、ここで?」


「あぁ、持っていくからな」


「わかりました」


僕は久々に自分の私服を見た。

――私服は汗が多くしみ込んでいた。

そして防具を村長に渡した。


「じゃあ、行こうか」


「はい」


僕はバックにナイフを入れその場に置いて、村長が言う方向に向った。

――階段を降り、家の端っこまで来た。


「ここだ」


そういって、廊下に敷いてたカーペットをずらすと、蓋のようなものがあった。

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