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世界よ、なぜ僕に失格者の烙印を押したのですか?  作者: 燐華織
第二章

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特人依頼① ―内容と受諾―

僕は太陽が真上になる少し前に自然と起きた。


「ふわぁぁ」


僕はベットの上で体を起こし、防具を着ていたせいか体が痛く、胡坐あぐらをかきながら体を回転させた。


(防具を着て寝るのは体が痛くなるな、、、)


僕はそう思いながら、ベットから降り、昨日帰ってくるときに倒した本ドミノをバックに入れることにした。


(昨日あのまま寝ちゃったのかぁ、、、)


僕は少し後悔しながら、昨日の出来事を頭の中で整理した。


(昨日って結局信用されたのかな、、、まあいい人そうだったし一旦安心だな)


そう思いながらも、頭の片隅にはあの言い争いの声が残っていた。


(じゃああの声って何だったんだろ、、、)


僕はそう考えながら、体を動かし、本をすべてバックに入れることが出来た。

そして太陽の日差しも僕の部屋に強く入らなくなっていた。


(よし、そろそろ行くか、まあどんな依頼でも受けるけど)


僕はそんなことを思いながら、部屋を後にした。

――太陽はやはり真上へと近づいていた。


(まあどんな感じかな、、、あの人のことだからやばいかな)


そんな不安も少しあったが、足は向かっていた。

――村人はほとんど家から出ていなかった。



僕は村長の家の前まで着いた。


トントントンッ


僕がそうノックし、後ろに下がると同時にすごい力でドアを開けられた。

そこには村長が元気そうな姿でいた。


「あ、、、おはようございます」


「おお、おはよう」


「依頼の話なんですが、、、」


「あぁ、わかっているよ――少しな、シライ君が来るのが楽しみすぎて待機してたはいいんだが…」


「、、、はい」


(なんだよ、楽しみにしてるって)


「あのな、、、『特人依頼書』を持ってくるのを忘れてしまってな――だから少し待っててもらってもいいかね」


(特人依頼書ってなんだ、、、そんなやつあるのか)


「はい、大丈夫です」


「ありがとうな」


そう言い残し、村長はドアを開けたまま、家の中に行ってしまった。



僕が少し待っていると、村長は走って僕の方へ来た。


「はぁ、はぁ、これだ」


そういって村長は、紙を持った腕を僕の顔の前に突き付けてきた。

見せられたのは、、、


―――特人依頼―――


依頼類:採取

依頼内容:薬草の200g採取

  種類:シャーキャニム、エルバ



「はぁ、依頼内容はこんな感じですか、、、」


(よかった、やばいやつじゃなくて、、、)


「っで、ここに君証サインしてほしいんだよ」


「君証?」


そういうと、村長はあるところを指さした。

――そこには、□があった。


「これが、、、なんなんですか?」


「ここに自分の指紋をつけるんだ」


「でも、指紋って目じゃ見えないんじゃ…」


そう言い切る前に、村長は言った。


「自分の『血』でやるんだ」


「え、、、」


(僕の血、、、使わないといけないの)


僕はオオカミの血は大丈夫だったのに、人間の血となると怖くなった。


「なんで驚いているんだ?――あぁ、やり方か」


「いえ、、、そういうことじゃないです」


「じゃあなんで驚いたんだ?」


「あの、、、血を使うと思ってなくて」


「あぁ、そんなことか――別にそんな大きな傷をつけるわけじゃないぞ、ほんと小さい傷だ」


「それは、、、わかってるんです」


「じゃあなんだ?」


その時、僕は本当のことを話すべきか考えた――大量殺人のこと、失格者なこと、、、

だが僕の心は駄目だと叫んでいることがわかった。


(じゃあ、、、どうしようか)


僕はその時、偉人の言葉を思い出した。


『どんなに小さい克服でも、大人になれば大きな克服になる』


その時僕の、選択肢が増えた。


「なんでもないです、、、」


「じゃあ君証をしてくれ」


僕は足の防具に入っているナイフを取り出した。

そして僕は、指先にナイフの先を当てた。


(んっ)


僕は切ると同時に、目を瞑った。


パシッ


僕は自分に向けていた指を、特人依頼書の方へ向け、目を開けた。


(よし、あとは、、、)


僕は村長が持つ不安定な□に指を触れさせた。

――そんな克服と同時に初めての依頼受諾を成功させた。


「シライ君、これで大丈夫だ」


「、、、はい」


僕はそういわれ、指を紙から離した。

村長はすぐに四つ折りにした。


「じゃああとは、今の紙と『この紙』な」


そういわれ、僕の手に二つの四つ折りの小さな紙が手に乗った。


「あと、傷口は洗ってな」


「はい」


「じゃあ頑張ってきてくれ――薬草が取れたら私の家に来てくれ」


「わかりました」


「じゃあいってらっしゃい」


僕は久しぶりに言われた「いってらっしゃい」に少し涙ぐんだが、我慢し言い返した。


「はい、、、行ってきます」


そういって、僕は一度家に戻ることにした。

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