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世界よ、なぜ僕に失格者の烙印を押したのですか?  作者: 燐華織
第二章

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村長との面談③

僕はその時、最後の質問を問いかけた。


「失礼になってしまうかもしれないのですが、年齢を聞いても」


「あぁ、私は48歳だ」


その時、最後の確信のカギが閉まった。


「じゃあ少し僕が今考えたことでも、聞いてもらってもいいですかね?」


「あぁ、どうしたんだ?」


その時、僕は関係は崩れてしまうかもしれないが言った。


「村長さん、『嘘』ついてますよね?」


「え?どういう…」


「まずは少し聞いてください」


「はぁ、、、」


「あなたはこの村を継いだんですよね?お父さんかお母さんか」


「、、、」


「だってそうじゃなかったら、自分探しの旅で結果がありましたもんね」


「そうだな、、、」


「そうなんですね、ならあなたは自暴自棄になって旅をしてませんよね?」


「え?」


「だって、旅をしていたのはこの村を継ぐ前だと考えます。そうすると、あなたが青年期に旅をしたという話ですよね?」


「あぁ、、、そうだが」


「ダウトッ」


「え?」


「もしあなたが自暴自棄で旅をしたのならば、今あなたはなぜ『村長』をやっているのでしょうか?

ここからは憶測ですが、あなたは両親のどちらかが村長を務めていた。

そしてあなたは継がないといけいというプレッシャーを受けながら、暮らしていましたよね?」


「、、、」


「そしたら、あなたは自暴自棄になった。――自暴自棄とは『後先考えずに行動するもの』

ならあなたは、逃げれたはずというか、『逃げる』はずだ。だって自分にプレッシャーしかない家に帰る必要がないのだ。

例えば、本当に旅をしていたとしましょう。そしたら今あなたは存在していないですね。だってこの村はオオカミ一体も倒すことができない。ならあなたも倒せませんよね?

だって倒せたら教えない理由がないのだから、この村の集団意識が高いことは知っています。

なので全員に教えるのはめんどくさいからという理由は無くなりますよね?だってあの集団意識なら一人に習得させれば、教え合うはずだ」


「、、、」


「どうですかね?僕の考えは」


僕は自分の変という、考えをすべて伝えられた。


(間違ってたらどうしよう、、、本からの知識だしな、、、)


「シライ君、、、」


「どうしたんですか?」


「君は素晴らしい少年だ」


「え?」


僕はついに狂ったのかと少しびっくりした。


「今までの旅人はこの嘘を見抜けなかった。

こんな完敗をしたのは初めてだ――あんなしっかりとした論理まで、やっぱりシライ君とは真面目に話さないと失礼になってしまうな」


「じゃあこれは『信用への罠』ですか?」


「そうだ、、、」


「罠を張るのがうまいですね、僕自身でも少しビビってました」


「そうか、そうか、でも君のその勇気ある言葉に私は称賛をするよ」


「そうですか、よくわからないところで話しちゃってすみません」


「大丈夫だ、君は謝るのではなくその洞察力を誇ってくれ」


そういわれたあと、僕は軽く頷いた。

そうすると、、、


「そうだ、本題を忘れていたよ」


「あぁ、そんなのありましたね」


「本題っていうのも、大したものじゃないんだが」


「、、、はい」


「シライ君に依頼を出したいんだ」


「依頼?どのような?」


「薬草採取や狩りだ。まあ狩りは後にして薬草採取を頼みたい」


「わかりました」


「ありがとう」


「その間の、寝床や食事は?」


「こっちで保証するよ」


「ありがとうございます」


そして僕たちは部屋を出て玄関まで歩いた。


「玄関までありがとうございます」


「いやいや、君のような少年を見送れるのが光栄だ」


「そんな嘘、僕には通用しませんよ」


「いや、これは本心だ」


「ポーカーフェイスが上手いようですね」


「あぁ、ありがとうな」


「ちなみに依頼はいつからですか?」


「そうだな、、、明日の正午からでどうだろうか?」


「いいですね、わかりました」


そういって僕たちは解散した。


(まずは、物乞いされなくてよかった)


僕はそのまま部屋に帰った。

――その道中は、とてもじゃないほど足が緩やかだった。



バタバタバタッ


そんな本ドミノの音も耳に入らないほど、僕は心の底から安堵していた。


(はぁ、、、今日は疲れた)


僕はそのまま、ナイフ片手に横になった。

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