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家族②
僕たちは、準備を終え食卓に着く。
「「「いただきます」」」
そういって、食べ始める。
食べ始めたとき、お父さんは口を開いた。
「シライもあと2年くらいで『天性』が芽生える時期だな」
「お父さん。シライはまだ天性なんて言っても分からないですよ。
まだ3歳なんですから」
「わかるよな?シライ?」
「うん!わかるよ。みんなが持ってる個性のことでしょ?」
「そうだよ。やっぱりわかっているじゃないか。
シライはしっかり者なんだから」
「そうだぞ!僕を甘く見るな!」
「そんな言葉、どこで覚えたんだが…」
「シライはどんな天性がいい?」
「う~ん…僕はね。楽しく暮らせる天性がいい!」
「そっか!楽しく暮らせる天性か」
「そろそろ天性がわかるから、願いが叶うといいな!」
「うん!」
「大丈夫だ。シライは偉い子だから、神も見てくれているよ」
「そうだと良いんだけどね…」
僕たちは、楽しく会話をしながら食事を楽しんだ。