村長との面談①
僕は言われた通りの家の前に行った。
――その道中、何度も立ち止まってしまったが重い足をどうにか動かしたどり着くことができた。
(よし、、、)
トントントンッ
僕がノックをした――だが建物の中からは物音ひとつしなかった。
(あれ、、、死んでる?)
僕は「失礼します」と言いながら、玄関のドアを開けた。
――そこにはこんな貧相の村とはかけ離れたほどの豪邸があった。
(なんだこれ、、、本当にこの村の家か?)
僕は少し不安になりながら、玄関のドアを閉めた。
(すげぇな、、、)
僕は人生で初めて見た豪邸という豪邸に少し、胸躍らせていた。
そうすると、、、
「君がうちの村を守ってくれた旅人さんかな」
そんな声がどこからかした。
「はい、、、勝手に上がってしまってすみません」
そういうと、相手は少し笑い、言った。
「別にいいさ」
僕はすかさず聞いた。
「どこにいらっしゃるんですか?」
「いるじゃないか」
「え、、、」
「上だよ」
僕は上を見ると、そこは風窓になっておりそこに40から50代くらいの男性が居た。
「今から降りるから少し待ててくれ」
そういってその人は、玄関の真正面にある階段から降りてきた。
「改めて、よろしくお願いします」
「ああ、いいよ。君の話は昨日たくさん聞かされた――良き青年が来たと…」
「いえいえ、良き青年ではないですよ」
(だって人殺してるし、失格者だし)
「そんな謙虚なところが、良き青年なんだよ――じゃあ上がりな」
「ありがとうございます」
僕は恐怖心はあるが、断るにはいかない状況に再度覚悟を決め、靴を脱ぎ、そろえた。
「じゃあ私についてきてくれ」
僕は頷いた。




