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世界よ、なぜ僕に失格者の烙印を押したのですか?  作者: 燐華織
第一章

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旅立ち

僕は立って、町の門の方へ歩いた。

――その道中には、小さい頃の記憶が落ちていた。


(こんなこともあったな、、、)


僕は後ろを振り返ることもなく、歩いた。

――そのまま森の方へ歩いて行った。

そこには今まで見たことないほどに、木と花がたくさん生えていた。


(今日、野宿できそうな場所を探すか)


僕は周りをキョロキョロしながら、今日の泊まり場所を探しながら前に進んだ。



(ない、、、)


もう夕刻ゆうこくだった。


(さすがに、、、もう歩かない方がいいか)


人生初の野宿をすることになった。

僕は木が生い茂って、横には川があり、倒れた木がある場所で野宿することにした。

――見渡しは悪い場所だった。


(まずは、、、火でも焚いてみるか)


僕は周りの木の枝を集めた。


(こうかな?)


僕は木の枝を本で読んだ通り、五角錐のように置いた。

そして僕はバックを開け、打ち金と火打石を出した。


バチッバチッ


そう音を鳴らしながら、火花が散った。


(なんで…)


火が着く様子はなかった。

僕は本を持ってきたを思い出し、本を開いた。


(確か、、、ここだったはず)


僕は残っている記憶で探した。


(あった、、、)


僕は少し太い木を拾い、そこにさっきと同じようにやった。

そうすると…


バチッバチッ ボッ


火が着いた。


(やった、、、ようやくできた、、、)


僕は風に気を付けながら、調整を始めた。


(もう少しかな、、、)


僕はちょうどいい火の強さになったときだった。


ガサッ


そう近くの草むらが動いたのだ。


(ん?動物か?)


僕は盗んだナイフを足の防具から取ろうとした。

だがオオカミの方が速かった。


(やば、、、)


オオカミは口を開けながら、僕に飛び掛かってきた。

僕は咄嗟に避けることが出来たが、オオカミは着地した後すぐにまた僕の方に正面を向いた。


(もう一回来る、、、)


僕はオオカミを睨みながら、ナイフを取ることが出来た。


(これで攻撃は出来るけど、、、)


僕の足は怯え、攻撃を繰り出すことは出来なかった。

そんな様子を見てなのか、オオカミは背を低くしジャンプをするかのように、

また僕の方へ飛び掛かってきた。


(またか、、、)


僕はまた横に避けたが、オオカミはまた着地し僕の方に正面を向けた。


(本気で僕を殺すのか、、、)


その時、オオカミはまた背を低くした。


(また攻撃される、、、)


僕はあることに気づいた。

さっきと同じ、パターンなのだ。

――背を低くしジャンプかのように襲い掛かり、相手が避けるとすぐに相手と正面になるように体を動かす。


(これは、、、)


僕の頭の中に、本の一言が浮かんだ。


『動物の攻撃は人が思うほどに効率化されている』


(ということは、、、)


僕が思うと同時に、オオカミは飛び掛かってきた。


(でももう、、、)


僕にもう恐怖はなかった――同じ行動しかしないなら。

僕は同じようにすぐに避けた。


(やっぱり、、、)


僕はオオカミと正面になるように、体を向けた。


(じゃあ次は、、、)


僕はオオカミと同じく、左足を前に出し背を低くナイフを持つ右腕を臀部でんぶまで下げた。

そして僕は後ろになっている右足に一気に力を込めた。

そうしていると、オオカミは飛び込んできた。

僕それと同時に飛び込んだ。


ドンッ


僕とオオカミの交点になったとき、僕は脇にオオカミを抱え込むかのように開けそして僕は


グサッ


僕はオオカミの胸にナイフを刺した。

そして僕はすぐにナイフを抜いた。


ドンッ


という音と


スタッ


という音が同時になった。


(死んだか?)


僕がオオカミの方をみると、オオカミは血を流しながら横になり唸っても鳴いてもいなかった。


(一発で殺せた…のか)


僕は少し近づいても一切声を出さなかった。


「僕…勝ったんだ」


僕の初討伐が決定した。僕は飛び跳ね大喜びをした。


「勝ったんだ!勝ったんだ!」


僕はオオカミを焚火のところに引っ張った。


(これ…どうやって焼けばいいんだ?)


僕はまず腹をナイフを入れた。

――そうすると、まだ赤い血がナイフを伝って僕の手に触れた。


(うわ、、、)


僕は切り終わると、内臓が出てき始めた。


(うわ…きも)


咄嗟にもそんなことを思ってしまった。

そして僕は、火の着いた木の枝を内蔵のない体の中に近づけた。


ジュゥゥ


そんな食欲を誘う音がしながら、肉は焼かれ始めた。

僕は木の枝を、持ちながらオオカミの肉を赤身を残さないほどに満遍まんべんなく動かし焼いた。


(どのくらいがいいんだろう、、、)


僕は10分程度焼き、木の枝を焚火に戻した。


ジュゥゥ


まだそんな音が静寂な森の中に鳴り響いていた。


(おいしそう、、、)


オオカミの肉は思った以上にきれいに焼けていた。


(ていうか――どうやって食べればいいんだ)


僕はフォークも皿も何も持ってない状態だった。

その時僕の右手に握られたナイフに目が向いた。


(でも、、、)


僕の中で葛藤があった。

オオカミを殺し、腹を切った血の付いたナイフで食べるということに。


(まず、洗うか)


僕は横の川でナイフを洗った。


(じゃあ食べる…か)


でも僕の手は動かなかった。

その時だった。


グゥゥ


とお腹の音が鳴った。


(しょうがない…背に腹は代えられない)


僕はナイフでオオカミの肉を一口サイズくらいに切った。


「いただきます」


僕は切った肉をナイフに乗せ、口に運んだ。


(おいしい、、、)


僕はナイフのことなんて忘れるくらいのおいしさに驚いた。

――真ん中が少し赤身で、あぶらはちょうどいいくらいに乗っている。

僕のナイフは止まることを知らず、ガツガツと食べ進めた。


(おいしかった、、、もうお腹いっぱい)


僕はたらふく食べ手を止めた。だが肉はまだ十分に残っていた。


(どうしようかな――残すのは無駄になっちゃうしな、、、)


僕はそこらへんにあった長い大きい葉っぱに目を向けた。


(これで包めるかな、、、)


葉っぱを大体25枚ほど取り、肉を包めるサイズに切った。


(これでいいかな、、、)


僕は一つ4枚使って5個の塊を作り、すべて肉を包み終わることが出来た。


(余っちゃうな…全部使うか)


僕は一つの葉っぱを縦長に切り、細い一本の葉っぱにしてそれを肉の塊に二つ使い安定させた。


(よし、これで余りはないな、、、)


僕は最後に肉の葉っぱ包みを一つ一つ空中で振った。


(膏も垂れてこないし落ちないな…よし)


僕はバックに入れた。


(てか…そろそろ寝ないと、、、)


僕は倒れた木を背中にしてナイフ片手に寝ることにし、目を瞑った。

――僕の耳には虫の音、葉擦れの音、風の音、川の水の音…


(自然の音も案外悪くないな、、、)

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