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うばっつ!  作者: SOくん
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見つけたっつ!Re:未来の背中は黒い箱

私:48歳。バツイチ。無職(※自由業と呼びたい)

貯金はあるけど未来は見えない。でも、アニメは見てる。

朝は9時に目を覚まし、まだ夢の余韻に浸りながら、近所のコンビニへ朝食を買いに行く。これが私の日課だ。さすがに朝食も食べずにオタク生活は始まらない。軽く部屋を片付けて、ロボット掃除機のスイッチオン! 「頑張れ、掃除ロボ!」と心の中で応援するが、どうせすぐに障害物にぶつかる運命だ。


その後、庭に回って気になる雑草を引っこ抜く。雑草は私の敵だ。そうこうしているうちにやることがなくなり、いよいよオタクタイムの始まりだ。気分がいいと、夕方までひたすらゲームやアニメに没頭。こんな生活、贅沢だなぁと感じる瞬間である。


夕方になると小腹がすくので、再びコンビニへ出かけるか、近所のデニーズでお決まりの食事。たまには「かかし」のから揚げを食べたいと思うけれど、やっぱり基本は徒歩。運動不足解消にもなるし、気分がいいときは名城公園を遠回りして散歩する。


早めに風呂を済ませ、全自動洗濯機を回すと、明日の準備も完了だ。これが生活の流れというものだ。ゲームのコンティニュー画面を見ながら、PCでアニメを流す。最高のひきこもり生活だ!


ところが、私がハマるゲームかアニメに出会わない限り、平穏な日々は続かない。例えば、「コードギアス 反逆のルルーシュ」はやばかった。1話見始めたら止まらなくなり、目がバッチバチになり、頭がトンガリ状態でフラフラになりながら全話を一気見してしまったのだ。まさに、オタクの使命感に燃えていた。


そして、見終わった後は興奮冷めやらぬ状態。体は眠くても瞬きするたびに目が痛い。そんな状態で寝落ちすることもあろうかと思ったが、私の場合、どうやら気絶だったらしい。電気をつけ、冷蔵庫から冷え切ったマックのポテトを口に放り込んだところまでは覚えているが、次の瞬間、意識が飛んでしまった。


目を覚ますと、時計の針は5時半を指していた。「どっちの5時半だ?今日は何日だ?」と思わず焦ってしまう。体調は最悪。体が重く、食欲もない。まるで、昨日の興奮の代償を一気に支払わされているかのようだ。


「これはいけない。オタク生活にも節度が必要だな…」と反省しつつ、ベッドに寝転がり、次回のオタク活動に備えることにした。

登録なんてサクッと終わると思った俺がバカだった。


『登録したっつ!Re:秒で終わると思うなよ』

次回、開幕。

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