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物損事故?

作者: MANA
掲載日:2020/01/26

前回の続き。 


タクシーの運転手が110番へ通報して数分後・・


赤ランプを点滅させた、警察のワンボックス車が現場に到着し、


ルーフに「事故」と表示された特大の電光プレートを掲げた。


タクシー会社のクルマも到着して、


警察官ほかが現場の調査を開始した。


「人をはねたの?」

「そういう感じでしたが」

「被害者はどこにいる?」

「それが・・見当たりません」


タクシーの前方に人影は見えない。


その道路は片側2車線だったが、ほかの車線にも人影は確認できない・・


警察官は道路に広がっていた液状の物を白手袋でさわり、


「血液のようだが、被害者はどこに行った?」


警察官は無線で本署に連絡して、周辺の捜索を依頼した。


数台のパトカーが出動して現場の周辺を捜索したが、


被害者らしい人影は発見できず。


「歩道のポールにぶつかったのではないか?」

「まっすぐに走っていたので、ポールにはぶつかってません」

「片方のライトと、バンパーが破損ということは、何かに衝突したのではないか?


前方にほかのクルマは走行していたのか?

追突事故ではないのか?」


「ほかのクルマに衝突ではないです」

「何にぶつかったんだ?」

「それが・・自分でもわからなくて・・」


「ちょっと待って。本署に聞いてみる」


警察官は無線で照会。


本署から、

「ケガ人は見当たりません。はねられた人は動けないはずで、歩いて病院に行けるはずがない」


警察官は、「とりあえず物損事故として処理します。明日の午前中に、周辺の病院に重いケガ人が行ったか確認します」


翌日・・

警察は周辺の病院に照会。


事故の1時間ほど前に、急病の患者が救急車で某病院に搬送されたが、


負傷ではなく脳卒中。


タクシーが何にぶつかったのかは、結局、特定できなかった。


(続く) 


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