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第75話:合宿の夜はガールズトーク!

「か・れ・え。か・れ・え。こ・ん・や・は・か・れ・え♪」


 笹山さんがノリノリの様子でおたまをグルグル回しながらカレーを煮込んでいる。鍋は縦長の円筒型で、いわゆる寸胴鍋というやつだ。2つあって、もう片方は「鏡子だと何混ぜるか分かんないから」と鈴乃が担当。私とハナちゃんで、付け合わせのサラダを準備している。


「あんな言い方しないでもいいのにねえ? さすがの私も、自分の口に入るものにまで薬を混ぜたりはしないわよ」


「人の口に入るものにも混ぜたらダメなんじゃ・・・」


 といった感じでツッコミを入れてくれる、優しい人だ。


「その気になればサラダにだって混ぜられるんだから、無駄よね」


「だ、ダメですからね・・・?」


「大丈夫よ。ハナちゃんは怒られないから」


「そういう問題じゃ・・・」

(厳木先輩は怒られてもいいんだ・・・)


 あー可愛い。自分が女であることの利点は、可愛い子とも何の気なく話せることだね。男だったらネチネチ構いすぎる奴になるか、ここの部員みたいに敬遠しがちになるかのどっちかだ。

 で、男子たちは飯ごうで炊飯中のご飯と、食器類の準備担当だ。テーブルやイスは私がボワワンと出してしまったから、もう整っている。



 ハナちゃんとキャッキャウフフ、まではできなかったが楽しくひとときを過ごしながらサラダ完成。


「よーし完成! 我ながらカンペキだね!」


 笹山さんの声だ。カレーもできたらしい。


「笹山さん、つまみ食いしましたね?」


 部長の野々宮が咎めるように言う。笹山さんがカレー担当になった以上それは避けられないことは分かってるだろうに。まぁこれもコミュニケーションか。マジで男子たちが草食系すぎて男女間の会話がほとんどないもんな。


「野々宮君たちもご飯つまみぐいして良かったんだよ?」


「そうもいかないでしょう。まったく・・・」


 正直、ご飯やサラダをつまみぐいしても・・・って感じだしな。かくいう私はサラダを少々いただいたが。


(言わない方が、いいよね・・・)


 ハナちゃんは優しい。


「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。いい匂いではないか」


 尾峰が戻って来た。


「あ、センセー。賢人の秘宝ってやつはどうだったの?」


「ふむ。食べながら話をしようではないか」


 どうやら、何かしらの話が聞けたようだな。


「よーしアタシと鈴乃ちゃんでがみんなの分よそっちゃうよ!」


「んじゃ私らでサラダ持って来ようかハナちゃん」


「はいっ」


 ほどなくして、盛り付けも完了。


「いっただっきまーす!」


 笹山さんの元気な声を合図に、一同「いただきます」して早速食べる。うん、うまい。


「どう~よアタシのオリジナル特製カレーは。ちゃんとルーから崩して煮込んだんだよ?」


 これにすかさず部長が反応。


「一般家庭でもやるものでしょう。僕だってやります。そういったセリフは、スパイスから自分で用意して言ってください」


「べっつにイイじゃーん。いつものキッチンと違うんだし。男子のみんなもご飯バッチリだよ! いつものキッチンと違うのに凄い!」


「うっす」

「あざっす」

「ありがとうございます」


 2年男子ABにセルシウスは、最低限の返事だけ。結局は部長が笹山さんと会話することになる。


「こっちも事前に調べた通りやっただけですけどね。印刷して持って来ましたし」


「またまた謙遜しちゃってぇ~」


 草食系男子はもちろんハナちゃんもそんな喋るタイプじゃないから、これが地学部の日常風景というやつなのだろう。普段の地学研究の活動では“最低限の会話”がもっとあるかも知れないが。


「んでんで、管理人さんとの話はどだったのセンセー?」


 いい感じで食事も始まったところで本題だな。さて、どんな話になるか。


「ふむ。一度しか言わないからよく聞くように」


「了解っ!」


「管理人の家系がこの一帯の地主だというのは昼に話した通りだ。そもそもの始まりが、稀代の賢人と呼ばれる人物が先祖にいたことらしい」


 その続きを、予想したであろう部長が言う。


「つまり、その賢人が秘宝を見つけたことで土地ごと手に入れたということですか?」


 そう考えるのが自然だな。


「そんなところだ。秘宝を見つけた賢人は、この地を中心として身内のみならず周囲の人々にも豊かな暮らしをもたらしたらしい」


 へえ。全部自分のものにしないだなんて、賢人と呼ばれただけのことはあるな。もっとも、私に言わせればそれは“賢い”とは言えないが。


「そして賢人はこの地に留まり、代々子孫が管理を続けているという訳だな。この話だと秘宝は人々のために使ったように見えるが、余りがあったのかも知れぬ。

 数百年の時を経るうちに、当主ですらも感心が薄れてしまったのだろう。現当主である管理人も、地学に興味はあれど家系の過去は全くのようで、書物を開いたのは幼い頃以来と言っておった。もったいない」


 裕福に暮らしてきたとは言え、何百年もあれば色んなことが起こっただろうからな。少なくとも、歴史の教科書に載っているようなことは体験している。先祖の遺産どころではない時期もあっただろう。


「秘宝とか、封印については何か分かったんですか?」


「地・水・天の3つの封印ついては詳細が記されていなかった。あるいは、千冊を超える書物をシラミ潰しに探せば見つかるやも知れぬ」


「千冊・・・!」


 笹山さんが声を上げる。2泊の合宿の中で千冊の本に目を通すのは現実的じゃないな。まず明日は、朝からそこの湖を調べるのがいいだろう。


「水の封印は湖でいいとして、天の封印って何だろう?」


 鈴乃が、まだ夕焼けの残る空を見上げながら言った。当然の疑問だな。だがそれについても、何となくの予想は付いている。多分セルシウスも同じだろう。私は、尾峰に聞いてみた。


「合宿をこの日にしたのって、偶然ですか?」


「え?」


 私の質問に驚いたような反応を示したのは、鈴乃。地学部の面々の注目も私に集まったが、 “そういえば言ってないかも”、とか、“興味ない人にはそのくらいだよな”といった視線だ。どうやら日程は偶然じゃないようなので、私から鈴乃に説明した。


「皆既月食なのよ、明日が」


「あ。ああ~~~~~!」


 納得したようで、鈴乃はスプーンを持ったままポンと手を叩いた。さすがに、“間もなく皆既月食”といったニュースぐらい耳にしてるだろう。それが明日だ。


「いかにも。天の封印とやらは、明日の晩に挑むことになりそうだ。日没までに水の封印を解いてみせようぞ!」


「おーーーっ!」


 これで方針が決まった。稀代の賢人が遺したとされる秘宝、何なのか楽しみだな。金目のものだったとして、私有地だからもらえないが。


 ここで鈴乃から、更なる疑問が投げかけられた。


「地学部って、月とか星のことも勉強してるんですね」


 まさしく、興味ない人にとってはそんなもんかって感じの質問だな。


「いかにもッ! 大地を見るだけが地学研究にあらずッ! 惑星は宇宙から誕生しているッ! 天に目を向けるのもまた地学なりッッ!!」


 言ってしまえば地球も、隕石が集まってできたようなもんだしな。天文学の領域にもなるからどこまでガチでやるかは人によるだろうけど、“皆既月食をみんなで見よう”ぐらいのことはやってもおかしくない。


「じゃあ天文部みたいなこともやってるんですね。あれ? うちにも天文部があったような・・・」


 おっと、それに対しては否を突き付けねばならない。


「いや、うちの天文部はアレだから」


「あぁ・・・」


 鈴乃も思い出したようだ。露骨にゲンナリした様子を見せた。うちの天文部は星岡とその家来たちの根城になっていて、それらしいものは地球儀しかない。


「嘆かわしいことに、あやつらはロクに天文学の研究に励んでおらん」


 学外で遊ばれるよりは監視しやすいって理由で生徒会が部として認めただけだからな。見えない場所で野放しにしたくない気持ちは分かるけど。


 --------------------------------


 夕食を終え、男女で分かれてコテージへ。定期的に親族が集まるとかで、寝泊まりの場所として用意してるらしい。

 いや~~っ。顧問も部長も、堅苦しいセルシウスも別だなんて素晴らしいぜ。鈴乃は居るが、笹山さんを止められるほどではないからな。


「よーし露天風呂に入るよ!」


 おーー!


 多分タオルは巻くんだろうけど、ハナちゃんと露天風呂だなんて最高じゃないか。賢人の秘宝が霞んで見える。


 笹山さんがハナちゃんの背中を流そうとしたが、見たことないぐらいの断固拒否だったので諦めたようで、各自で髪体を洗って湯舟へ。ハナちゃん、押しには弱いと思ってたが最終ガードは鉄壁のようだな。


「ほえぇぇ~~っ。生き返る~~~っ」


 地主の親族が使うだけあって、素晴らしい湯だ。管理人が私たちの合宿に合わせて使える状態にしておいたのだろう。感謝だ。尾峰の人脈も侮れないな。


「ハ~ナちゃん♪」


「わっ」


「肩ぐらい揉ませてよぉ~」


「うぅぅ~~・・・」


 ああ、見ているだけで和む。というか、私と鈴乃がいなかったらどうなってたんだろうな、ハナちゃん。

 もう少し2人を眺めてようと思っていたが、思いのほか早く笹山さんの手が止まった。


「でも、ほどほどにしとかないとハナちゃんがお嫁さんに行けなくなっちゃうもんね~」


 ハナちゃんをもみくちゃにしたいという煩悩と、心の傷を負わせたくないという理性がせめぎ合う、露天風呂というのはそういう試練の場なのだ。その気持ち、私にも分かるぜ。


(何を分かった風な顔してるのよ鏡子は・・・)


「そ・れ・でぇ?」


 ハナちゃんがホッとひと息いたのも束の間、笹山さんがハナちゃんの正面に回って覗き込むように迫った。ガールズトークだな。


「摂津君のことはどうなの?」


「え、ええぇぇぇぇっ!?」


 バシャバシャと慌てたハナちゃんは、


「わっ」


 バランスを崩してバッシャーンと後ろに倒れてしまった。


「ハナちゃん!?」


 すぐさま、笹山さんが救助。


「あ、りがとう、ございます・・・」


 お湯に沈んだ体を起こしてもらったハナちゃんだが、穴があったら入りたいと言わんばかりに両手で顔を覆ってしまった。もしかしたら、もうちょっと沈んだままの方が良かったのかも知れない。


「ごめんね・・・ちょっとからかうだけのつもりだったんだけど」


「うぅぅ~~・・・っ」


 まあ、隠せてるとは本人も思ってないだろう。1日一緒にいただけで分かるレベルだ。何ヶ月も同じ部活で過ごしてきた先輩が気付かないはずがない。ハナちゃんもわざわざ聞いて来るとは思ってなかっただろうけど。


 しかしこのままではハナちゃんが可哀想なのでアドバイスをしてあげよう。


「でも鉄壁よ? あいつ。結構モテるんだけど誰にも興味を示さないんだもの」


「そ、そう、ですよね・・・」


 ハナちゃんも観念したのか、もじもじしながらではあるが話に乗った。あー可愛い。こんな子に想いを寄せられるだなんて、なんてけしからんやつなんだセルシウス。


「あーやっぱ摂津君ってモテるんだ。そんな感じするよね~。アタシも、ハナちゃんが入ってからは控えてるけど去年はメチャクチャ絡みまくったよ~」


「特に年上には好かれますから」


 中学に入った直後なんて凄かったぞ。通学路や廊下でどれだけ先輩女子に囲まれたことか。教室にいても同級生に囲まれてたし、休み時間のあいつに休みなんてなかった。


「でも実際、」


 少なくとも高校でのセルシウスの様子を知っている鈴乃が言う。


「彼女なんてできたら色々と荒れそうだから、摂津君としても1人に絞りにくいんじゃない?」


「まあ、ね。ちょっとお喋りすれば満足って人もいるけど本気で狙ってる人もいそうだし、まず寄って来る女子が冷やかしか本気かを判別するところからあいつには無理、というか考えるのを放棄してて、分かったところで進展しないように塩対応になるわよ」


「そこが摂津君の悪いクセだよね~。早いトコ1人に決めちゃえば周りも自然と落ち着くのに。でもだからこそ、ハナちゃんにもチャンスがあるってことだよね」


「う、うぅぅぅぅ・・・」


 私のことはほっといて~~、と言いたそうはハナちゃん。いや~でもここまで話しちゃった以上はとことん話そうか。お姉さんたちが相談に乗ってあげるからね?


「もうどことなく抜け駆け禁止みたいな雰囲気が漂ってるから、付き合うとこまで進むのはやめといた方がいいけど、アピールぐらいはしとかないと本当に見向きもされないわよ」


「はい・・・」


 うん、もうハナちゃんに進展の希望すら与えてないだろうあいつは。なんだかんだ鋭いところはあるから、“もしかしたら”とは考えつつ、“考えすぎだろう”と結論付けて、ハナちゃんを単に内気な女子と自分の中で決めているはずだ。

 もっとも、ハナちゃんを守るためでもあるかも知れない。さすがに後輩女子と、なんてことになったら2年女子どもがハナちゃんをどんな目で見るか分かったもんじゃない。あいつとしては、ある程度の距離を保つしかないだろう。


「ライバルたちのせいで変に女慣れしてるよね摂津君って」


「積極性もなくなってるのが難点だけど」


 ぶっちゃけハナちゃん的にはマイナスに働いてることの方が大きいな、セルシウスの女子人気は。ただ、良いところがあるからハナちゃんも好きになった訳で、ライバルがいるのも当然という話ではある。


「でもあいつは良くも悪くも真面目だから、大事な後輩ぐらいには思ってくれるわよ? ただ、人と上下の関係が付くのも嫌うから、アピールはしつつ、対等な関係になれるように心掛けた方がいいわね」


 部活の先輩と後輩という立場の差がある中で難しいとは思うが、障害を乗り越えてこその恋とも言う。私は断然ハナちゃんを応援するぜ。ああ、益々セルシウスが憎い。


「あ、ありがとう、ございます・・・」


「ほぇぇ~っ。よく知ってるんだね厳木さん。もしかして結構付き合い長い感じ? 確かに今日は、ただのクラスメイトって感じでもなさそうだったけど」


「あ、ああ」


 そういや幼馴染っての言ってなかったな。この話の流れで言わなきゃいけないのか? えぇぇ・・・。だが、伏せてても良いことはないな。


「家が隣で、昔からの付き合いなのよ」


「え、すご! 幼馴染ってやつじゃん!」


「そう、なんだ・・・」


 うん、こうなるよね・・・。できるだけ淡々と言ったつもりだったんだが。


「えと、その・・・」


 ハナちゃんが遠慮がちに言う。


「だ、大丈夫なんですか・・・? 私が、その・・・」


 みなまで言わずともよろしいぞ、ハナちゃん。


「大丈夫よ。昔こそよく遊んでたけど、知っての通りの堅物になっちゃったからね。むしろ彼女でもできて少しは丸くなって欲しいと思ってるから、期待してるわよ、ハナちゃん♪」


「え、は、はい。うぅ・・・」


 プシューー・・・。やばいハナちゃんが可愛い。


「摂津君優しんもんね~~。やっぱりハナちゃんもそこが?」


「は、はいぃ・・・」


「そんで、いつ頃から? ひと目惚れ? はナイよね。 少しずつじわじわ? それともドキドキエピソードがあったり?」


「えぇっと、そのぉ・・・」


 笹山さん容赦ねぇな・・・私としてもハナちゃんの可愛い姿が拝めるからいいけど。


「最初なんにも分からなかった私に、失敗ばかりでも優しく教えてくれて、その、気付いた時には、その・・・」


「ふむ、なるほどなるほど~。あの時には既にってコトだねぇ?」


「わ、分かってて聞かないでください・・・!」


 笹山さんも同じ部活なら見てるはずだからな。いじわるな先輩だ。ここで鈴乃がコメントを入れた。


「でも摂津君がそんな丁寧に優しくって、珍しいわね」


 確かに。だけど、何となくの想像はつく。


「他の男子の草食っぷりに、見るに見かねたんじゃないの?」


 あいつは、もしこの後輩が男子なら自分もちゃんと教えるはずとか考えるタイプだ。他の奴が動かないとなると自分で動くだろう。笹山さんという3年女子がいるなら彼女に任せるのが妥当だが、


「きっと笹山さんが、“摂津君が教えるんだ!”ってウインクでも送ったのよ」


「ピンポンピンポーン。厳木さん大当たり~~! 正確には、誰でもいいから男子動けってサインだったけど、まさかホントに恋が生まれちゃうなんて凄いよね!」


「もうっ、笹山先輩・・・っ!」


 さすがにハナちゃんも、これにはおかんむり。怒ってる姿も可愛い。もっと怒らせたくもなるが、笹山さんもこれ以上は可哀想だと思ったのか、話を変えようと言わんばかりに手を叩いた。


「じゃあハナちゃんはみんなで応援するってことで! んで、厳木さんと鈴乃ちゃんは?」


 そう来たか。


「私は特には」


 鈴乃の方を見ると、2人の視線も鈴乃に向かった。


「え? あたしも全然全然。誰かさんと一緒にいるとこっちまで男子から距離置かれるみたいで」


「人を言い訳にするぐらいならそんな付きまとわなくてもいいのに」


「離れてても巻き込まれるから言ってるんでしょうが」


 一緒にいる方が巻き込まれてることの方が多い気もするが・・・まあ、鈴乃がいるから君津の目を逃れられる部分もあるから、私としちゃあ構わない。


「でも鈴乃ちゃんって面倒見がいいトコあるから、ちょっとだらしない感じの人がいいんじゃない?」


「そ、それは・・・」


 あるみたいだ。だらしない奴かあ。高校生でそれってあんまいないんだよな。いたとして、変にカッコつけてるだけだったりするし。まぁ大人でも一緒だが。


「そういう笹山先輩はどうなんですか?」


 鈴乃の反撃!


「んっふふふ~。ひみつ~」


 しかし笹山さんは躱した!


「あ、ずる~~い」


 むくれる鈴乃。に注目がいきがちだが、両手で拳を作って“うんうん”と頷くハナちゃんが超絶可愛い。こんな可愛い子が恋の悩みを抱えてるんだ。在学中に交際に発展までは難しいにしても、進展できるように協力するとしよう。他でもない、ハナちゃんのために。

次回:水の封印に挑め


続きはまた後日・・・

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