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わたしは此処にいる

 露わになったものは、断片的な情報であった。




 "蜘蛛宇宙人" が持つタブレットは、ひとつの集合体である…

 ――前に、割れていなかった<ひとつのタブレット>が在った……

 ――それが割れた………

 ――その破片の中でも……

 一番大きな集合部分である。




 割れた時に発生した、他の

 ――より小さな

 集合たちは、モデル(T)の地点(A)に置いてきた。




 そんな集合体

 ――いち番大きなまとまりを持った欠片という集合

 そこに映し出された情報は、断片的なものだ。




 それは

 <タブレットが割れた>

 それ故に断片的なのではない。




 ひとつの纏まりの中に在るが、いくつかにグループ化し

 ――それぞれ離れて”在る”為に…

 <情報グループ相互の関係を見出す事が難しい状態にある>

 という意味で断片的であった。




 ――――――――――――――――――――――――


 例:


 ひとつの

 ――紙で出来た

 <頁>が在るとする。


 そこには、ひとつの物語が書かれている。


 その<ひとつの頁>を半分に折り、破る

 ――即ち二等分する。


 さらに折り、破る

 ――四等分になる。


 そのうちひとつだけを残して、

 後の三つは粉々になるまで千切る。


 そして、残ったひとつを読んでみる。


 それは、破れた紙の中でも一番大きな部分であり、

 物語の<断片>が記されているだろう。


 その断片は

 ――いくら断片だとしても……

 言葉同士の(一貫した)つながり

 ――そして規則………

 が残されている。


 sub例:


 「ある日森の中で兎に

  出会いました。その

  兎は狐に追いかけら

  れていました。だか

  ら僕は助けたのです

  。兎をお家に連れて

  帰って、以来、仲良

  く暮らすつもりです

  。めでたしめでたし」


 ↓


 sub-sub例:


 「ある日森

  出会いま

  兎は狐に

  れていま」


 此処(sub-sub例)は上(sub例)を断片化させた結果だが、

 情報の流れ方や言葉の配置方法等で規則性の名残が見える。


 在るもの――

 保持された自律的コンテント

 ――コンシステント。


 しかし

 ――"蜘蛛宇宙人" が持つ

 タブレットに映し出された情報は

 ――どちらかと云えば

 以下の様に表示されていた。


 sub-sub-sub例:


 「森会いま

  日れてに

  兎は出ま

  いある狐」


 (※この並びの構成には、規則を設定していない)


 ただ

 ――どちらにしろ……

 文脈はある。


 ――――――――――――――――――――――――




 実際、"蜘蛛宇宙人" は

 ――タブレットの表面から

 八つの

 ――断片化された

 情報グループを見出していた。


 以下がそれに該当する。




 ①:

 「1 ⊆ 1」




 ②:

 「unabha[ウムラウト]ngig」




 ③:

 「1^1 ⊆ 1^2 ⊆ 1^β」




 ④:

 「P[n] ⊆ P[n+1] ⊆ 「P[n+β]」




 ⑤:

 「| ⊆ □」




 ⑥:

 「(a "く" always eliminates it's superior.)」




 ⑦:

 「1 = 1 ↔ 1^1 = 1^2」




 ⑧:

 「Wilhelm Richard」




 ――――――――――――――――――――――――


 因みに、④の [ ] の中の数式は

 ――Pの右

 ――くっ付く様に

 小さく描かれていた。


 ――――――――――――――――――――――――


 ①から⑧番まで並べたが、

 並び順は "蜘蛛宇宙人" が<見た>順番であり、

 タブレットに…

 ――この通りに……

 記されてた訳ではない………。


 ――――――――――――――――――――――――



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